なんてことない レビュー - ドラフトキング
私は残念ながらスポーツ全般に明るくはないのです、まぁ疎いのなんの。ぶっちゃけるとするのも駄目で、関心自体ない。
子供が生まれた2014年2月、お義姉さんと世間話で「冬季オリンピック盛り上がってますね、羽生くんって若いのにすごいですね。あんなすごい子が居るんだから、世界ランク一位が誰か想像もつかへんスわ〜。」と話して、「その羽生くんが世界ランク一位やで。」と呆れられて赤っ恥かいたのも笑い話です、否 笑いものですな。阿呆は黙っとけっちゅう話ですわ。
だから漫画好きを自認する割に、スポーツ系の漫画はあまりカバーできていなくてまだまだ精進が足りません。
私が唯一持っているスポーツ系の漫画といえば
スピナマラダ! / ヤングジャンプコミックス
神様のバレー / 芳文社コミックス
ベー革 / ゲッサン少年サンデーコミックス
ドラフトキング / ヤングジャンプコミックス
あと、栄冠はオレに輝け!! ワイルドカード / 少年チャンピオン・コミックス 集めてたのに最終巻出ないっっっ!そういうとこやぞ 秋田書店!『ワイルドカード』の最終巻はもう諦めるとして 🥺
私が愛してやまないスポーツ漫画4作品の共通項は、指導者やスカウトマンの大人たちがクセ強で食えない曲者オッサン或いは兄貴が出てくる点です。そう、大好物の「老獪でクレバー、酸いも甘いも吸い尽くしたオッサンやそのイケてるオッサン予備軍の頼れる兄貴」が出てくる漫画なので珍しくスポーツ漫画でもパブロフの犬化してしまうのです 🤤
中でも3月18日に新刊が発売された『ドラフトキング』はイケてるオッサンがワンサカ出てくる有難い有難い俺得漫画なのです、クロマツ先生有難うございます!ドラキン最っっっっっ高!!
タイトル『ドラフトキング』
著:クロマツテツロウ / 集英社
この物語の主人公 郷原 眼力(ごうはら オーラ)は、
と 周囲の人々に評されています。見た目ケツアゴ無精髭でブロッコリー頭のオッサンだけど あの手この手で全国津々浦々 無名のダイヤの原石たちを見出し、その選手が不遇により苦境に立たされている場合はぴったりのフィールドを御膳立てして めでたく契約後もせっせとアレコレ世話を焼く自他ともに一流と認めるスカウトマンなのです。
球団職員(社員)と異なり単年契約のスカウトマンなのでやっぱりお金にはシビアな面もありますが、郷原さんの場合はこよなく愛する野球、自分が観たてたまらない "楽しくて面白くてレベルの高い野球" そのために、ときにはダーティーに同業者に憎まれつつも 駆けずり回っている気がします。
この物語は郷原さんもそうですが、最大の魅力は章ごとにクローズアップされる選手が変わるものの別の章の主役だった選手や郷原さんが認め全幅の信頼を置く社会人野球の選手などが顔を出し、投げっぱなしでは終わらず その後の活躍を垣間見ることが出来たり よき先輩として接してくたり… キャラクター一人一人が生き生きしているところ。流石にモブキャラかな、と思っていた初登場時 中学生の期待の天才ルーキー北畠くんも紆余曲折あり悲惨な高校時代が描かれていて まさに全方位 捨てキャラなし!!ストーリーとキャラクター、どちらも大切にされているのが伝わり 読者として嬉しくなるのです。
一つ不満があるとしたら、単行本に載っていない特別読み切りがあるそうで単行本派には辛いところ 🥺🥺🥺 読み切りだけ集めた番外編が出ないか、期待します。ほいで出たら買います!!
また目下の不安はドラマ化されて、郷原さんがイケメン俳優が演じたり、準主人公ポジションの神木くんが性別 女性に変更されたり、千葉さんが小綺麗なロマンスグレーのオジサマになったり と 色々おかしな味付けされないか心配… そっと、そっとしておいてください。