試写会の感想『トロールズ ミュージックパワー』

有名人なので、『トロールズ ミュージックパワー』の試写会に招待していただきました。感想を書きたいと思います。これは別に、マーケティングの仕事とかではありませんよ。これからも試写会に呼んでもらえるように感想を書いていきます。


【わざわざ文章を読みたくない人へのまとめ】
ドリームワークス制作のCGアニメ映画、と聞けばまあ一定の面白さは保証されているようなもので、本作もそれに漏れず面白かったけど、やはりファミリー向けCGアニメ、という括りを逸脱する何かも特には無かったのが正直な印象。とにかくバカみたいにテンポが良くて、休日にふらっと観に行くにはうってつけの娯楽映画だと思います。上白石萌音ちゃんが素晴らしい。最大限楽しみたい人は前作を鑑賞しておくとよい


音楽を愛する、ポップ村に住むトロールたちが、ロック族、フォーク族、ヨーデル族といった具合に音楽の嗜好で区切られた世界を旅していくというお話。そんな中で、ハードロックで世界を支配しようとするロック族のクイーン・バーブから音楽を守ろうと奔走するという、王道ファンタジーの要素をすべて音楽に置き換えたニギヤカ映画になっています。そういうお話なので当然、劇中で流れる音楽もEDMからクラシックまでてんこ盛りなプレイリスト。常になにかが鳴っていて、音楽を聴いてるだけで楽しいんだけど、僕が今回鑑賞した吹替版では、ほとんどの楽曲が日本語歌詞で歌われていてそれが残念だった。ディズニーなんかもそうだし、ファミリー向けなのでこればかりは仕方ないことではあるんだけど、歌に吹き替えをするのは未だに違和感がぬぐえないです。ほんと仕方ないんですけどね

ポップミュージックしか知らない主人公たちが、いろんな個性を持ったトロールたちと接することで多様性を学んでいく展開は明らかに人種差別や移民問題の比喩表現でありながら、ヴィランによる『いつだってポップミュージックがすべてを破壊する』という、音楽シーンそのものへの言及もあって、このあたりはおもしろかったです。ラストの能天気な展開もシーンへの皮肉に見え、このあたりは大人の方も楽しめそうなところ、やはり全体の魅力は音楽で、特に劇中の音楽に興味のない人が観る映画ではないですね、あたりまえですけどね

上白石萌音ちゃんの吹き替え・歌声が素晴らしいのはもはや周知の事実として(彼女の演じるヒロインの声を聞いてるだけで楽しかった)、ウエンツもすごい良かったです。これまで散々わるい歴史が積み重ねられてきましたが、しかし本作はタレントが声優を務めてひどいことになったりはしていないです。アキの2人がどこかに出演していたらしいけど全然わからなかったですね 噓かもしれません

で、まあ映画全体としては、とにかくバカみたいにテンポが良くて、もう描かれるドラマなんてのは主人公とヒロインの恋愛模様くらいのもの。すぐに何かの音楽が鳴り始めて次の展開がやってくる、基本的に登場人物たちは静止することなく動き続けていて、本当にせわしのない、そもそもファミリー向けCGアニメというのを前提で、深みなんてのは当然ないわけですが、僕はそういう映画のほうが好きなのでほんと単純に楽しかったです。気になってる人は観てみるといいですよ。

あ、あと、本作は『トロールズ』という映画の続編で、僕はそれを知らずに鑑賞したんですが、「うわかなり続編だな~」という感じでした。一応、前作を観てない人向けのちょっとしたダイジェストなんかもあるんですが、やっぱりキャラクターへの理解が追い付かないまま話が進んでしまうので、前作を観ておいたほうがいいです。ここまでバカみたいにテンポが良いのはたぶん、前作で世界観やキャラクター紹介を済ませているからなんでしょうね。

また試写会に呼んでください。よろしくお願いします。

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