もしyoutubeでよく流れるサプリ広告の主人公が俺だったら
俺の名前はたくや。横浜に住む大学生。
卒業も決まり、内定も貰っていた俺は、毎日サークルかバイトの日々。
そんな俺の自慢の彼女、マリ。
こんなぽっちゃり体型のモテない俺だけど、サークル1の美女、みんなのアイドルのマリと付き合えていることが何よりの支えなんだ!
そんなある日、俺はサークルの仲間たちとスキー場で1週間の住み込みバイトをすることに。
その理由は、マリが欲しがっていたバッグを買ってあげるため!
サプライズでプレゼントしたかった俺は、帰る日を1日早くマリに伝えておいた。
バレないように合鍵をこっそりと開け、俺は家に帰った。
「マリ!ただいま!!」
「えっなんで… 帰るの明日じゃないの…」
そこには、見知らぬイケメン細マッチョとベッドに入っているマリの姿が。
相手の男は、マリに彼氏がいたなんてまるで知らない顔だ。
「マリ、最低だね」
「うん、確かに最低だね。でも私、ぽっちゃりの人って苦手で…。
たくやくん、卒業が決まってから急に太ったよね。
悪いけど、別れてくれない…?」
「ガーーーーン」
マリはその後、そのイケメン細マッチョと付き合い始めた。
俺はショックだった。俺にもあの肉体があれば…
そう思った俺は、友達のユウヤに相談した。
「なあユウヤ、痩せて筋肉をつけたいんだけど、いい方法はないかな」
「えっ、お前知らないの?」
「?」
「〇〇サプリだよ。これを飲むだけで、日常生活のちょっとした運動で脂肪を燃焼してくれるんだ」
「〇〇サプリ…!」
電車に乗っている間、〇〇サプリについて調べてみた。
金子賢がイメージモデルをやっているのを見て、そういえば何やってんだろって思って金子賢のウィキペディアを調べた。
そのまま関東連合のウィキペディアに飛び、未解決の指名手配犯のページに飛んだ。
あさま山荘事件を読んでいるあたりで駅に着いた。
マリのバイトする喫茶店に向かった。
電柱の陰に隠れ、ガラス張りの店内の様子を伺う。
マリはナポリタンを運んでいた。
そのナポリタンの運ばれた先は、あのイケメン細マッチョ。
こんなところでもいちゃつきやがって!
ああ、俺もあの体型になれれば…
そう思った俺は、友達のヨシオに相談した。
「なあヨシオ、実は痩せて筋肉をつけたいと思ってるんだ」
「〇〇サプリは持ってるか?」
「ああ、ユウヤも言ってた。そんなにすごいのか?」
「ああ、BCAAという脂肪をそぎ落とす成分が配合されてるんだ。だからこのサプリを飲むだけで、どんどん脂肪が落ちていくってワケ」
「BCAA…!」
俺は帰りの電車でBCAAについて調べた。
大塚製薬のページが出てきたので見てみることに。
そうすると、ジョギングするスレンダーな女性の絵が。
それがめちゃくちゃエロくて、すぐに画像を保存。
さらにその画像を検索にかけて、イラストレーターを特定した。
どうやら大塚製薬のホームページによくイラストを提供しているらしい。
こういうのって、だいたいいくらくらい貰えるのだろうか?
そう思った俺は、イラストレーター 相場 で検索をしてみることに。
すぐにどうでもよくなりながら、俺は家に到着した。
「ああ、これマリの…」
家に帰ると、マリが手袋を忘れていることに気が付いた。
その手袋を見た瞬間、涙があふれだした。
また、マリと暮らしたい。
絶対にマリを取り返してやるんだ!
そのために、このぽっちゃり体型をどうにかしないと…!
そう決心した俺は、友達のナオキに相談した。
「ナオキ、〇〇サプリって知ってる?」
「もちろん。俺も使ってるぜ」
「本当に信用できるのか?怪しい薬じゃないのか?」
「フン、最初は不安だよな。でも、このサプリは、あのハーバード大学で研究の対象にされ、『ダイエットに効果あり』という結果が出てるんだ」
「ハーバード大学…?!」
俺は急いでスマホを取り出し、ハーバード大学出身の有名人一覧を調べた。
ナタリーポートマン…トミーリージョーンズ…
パックンも…?!へえ…
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