空気感
小雨が降ってから、アスファルトが少し濡れているあの雰囲気は、どうしてこうもいいんだろう。
そして、小雨なら折り畳み傘で十分こと足りるのに、どうしてか長傘を使って出かけたい。
長傘を開くとき、あのボタンを押して、バンッと開くのが嫌に心地いいのに気がつく。
傘のえの部分は、上の方をもって、利き手と反対側の肩に傘をたてかけて、わざと雨に少し濡れてしまいそうな角度で周りを見渡したい。
住宅街を歩くと、雨の日は人通りが少なくなる。人がいない道を進むと、その通りを独り占めできたような、心躍る空気感もとても良いなぁ。
そして、歩き続けたら、向こうから明るめの色の傘が近づいてくるのも、横を寡黙に通り過ぎていくのも、なんとも言えなく綺麗だ。
今年は夏なのに少し涼しくて、傘の隙間から少し入ってきてしまう雨が染み渡るように心地いい。
夏の風物詩が目立たない、寂しいけれど、
奇妙にも心地よい夏だ。
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