富士登山2日目
今日起きたら筋肉痛が酷すぎてずっとベッドにいた。昨日の富士山レポの続きを書いてくよ。
【2日目】
予定通り1時半にガイドさんが起こしにきた。1時間半の仮眠は一睡も出来なかった。
低気圧で頭が痛くなるのと似た症状があり、漢方薬を念の為飲んだ。
友達は仮眠してから気持ち悪いのが無くなったみたいで一緒に登れることになり一安心。
後の同グループ3人のうち2人は仮眠前よりは体調はマシになったけど何も食べれていないのでこれ以上登ることは危険と判断し8合目で断念することに。もう1人はなんとか行けそうとの事でガイドさん+3人で頂上を目指すことに。
30分準備の時間を経て2時頃から出発。
出発して30分くらい経った。一緒に登っていた1人が高山病の症状が酷くなり山小屋に戻ることに。まさかの友達と私とガイドさん3人で頂上へ登ることになった。
ずっと頭痛の症状があったが軽い感じではあったのでそのまま登っていた。
どんどん登っていくと頭痛より足が限界を迎えてきそうになった。本当に辛かった。
『ここまできたなら一緒に登り切りましょうね!』とガイドさんのプレッシャー。
どっちみちもう引き返せない。泣きそうになった。
半分くらい登ったところで風が強くガイドさんも今日は特に風が強いと言っていた。
(後から聞いた話によると風速15mで山頂には登れないように規制するみたいだけど、その日は風速14mでぎりぎり登れたみたい)
歩いてる間高山病予防でずっと深呼吸していたのだけれど、風が強いと息が出来なくなって途中過呼吸になりそうになった。
山頂へ近づくと他のルートと道が繋がって渋滞が始まった。
この頃私の体力はほとんど残ってない。しかしアドレナリンのおかげか寒いけど眠くはなかった。
あと少しで頂上って時に1日目で苦戦した岩場エリアがまた登場して絶望した。
容赦なく岩場の多い所へ進むガイドさん。鬼すぎた。
1歩1歩遅く這いつくばりながらもなんとか頂上の鳥居をくぐった。
約2時間半かけてようやく日が昇る前に山頂に到着。
心から本当に自分お疲れ様って思えた日であった。
頂上にきて見やすい位置に移動したらすぐ日が昇った。
天候の悪い日が続いていた事もあり今シーズンでは2回目のご来光みたいでラッキーだった。
頂上に登った瞬間頭痛が酷くなり、ご来光も感動というよりはもう限界って言葉が勝っていた。
そういやお鉢めぐりっていう富士山の最も上に行けるオプションがあり、最初にどうするかガイドさんに聞かれてグループの5名のほとんどは行きたいと言っていたけれど、そうなるとここから更に1時間半くらいまた歩くみたいでそれどころでは無いなって登った後に思った。
風も強く寒いし、頭痛が酷い事をガイドさんに伝えると早く降りた方がいいとの事で神社など一通り回って休憩も無くすぐ降りることに。
ここからがまた地獄の始まり。
まだ登り始めの元気な頃「富士山登り終わった後きっと疲れてるし降りるのはノープウェイとかあればいいのにな〜」って冗談めかして言っていた事が本当に現実になればいいと強く思った瞬間であった。
下山はまだ登りに比べて岩場もなくすんなり降りれると思ったが、足が限界にきてる今はそう簡単にはいかなかった。
足が思うように動かないのでなんとか残りの力を振り絞ってひたすら歩く。休憩は行きと同様ほとんどない。
帰りは砂利道で滑る道が多く何度か滑って転けたりもした。
1時間半くらい降りた後、8合目に到着。
山小屋でリタイアしたメンバーと合流する間の時間15分ほどの休憩があった。長い休憩はここのみ。この休憩が無ければ足が限界を迎えてたぶん帰りのバスの時間には間に合っていなかったと思う。
寝ていないのもあり体力的にも精神的にも余裕がなく、もうこの先は無理だと絶望していた。
帰りのバスにも間に合わなくて1人でどう帰ろうかと思いながら泣きそうになりながら友達に間に合わなければ先に帰ってねと話していた。
山小屋でリタイアしたメンバーと合流。
みんな元気になっていて私も山小屋にいたら良かったなとその時は死ぬほど思った。
そこから2時間半くらいほとんど休憩なくひたすら降りる。
ガイドさんがバスが間に合うぎりぎりで調整するからと行きは1番前に着いてたが帰りは1番後ろに着くことになった。
元気になった山小屋待機メンバー3人はめちゃくちゃ早く進んでいくので友達と私の所にガイドさんは着いていた。
ガイドさんが休憩するかを聞かないのはきっと休憩の時間を作ると間に合わないのだろうと思って全ての力を振り絞って死ぬ気で休憩無しで降りた。たぶん2時間半くらい。
友達は全然辛そうではなくガイドさんと楽しく会話していて精神的にも余裕が無い私はイライラしながら見てしまっていた。人間睡眠時間が足りないと余裕無くなるもんだなと改めて思った。
そしてなんとかバス出発の45分前に下山。
最後は足を引きずってた気がする。自分の限界だと思ってた先にまだ限界がありそれもなんとか乗り切れるんだなって自分の限界の幅が広がった。
結構下の方ではあるけど馬がいて入口まで乗せてくれるサービスが2万円であった。目立つし注目の的にはなるけど限界を迎えた時の救世主になり得る存在だと思う。もしこれを見ていて富士登山したい方は2万円は余分に持っていくべき。
下山してガイドさんに証明書を貰い解散。
下山後はバスまで30分くらいしかなくて行きと同様バタバタで着替えや荷物の準備をしてなんとか間に合った。
帰りはバスで1時間半くらい乗ったところの旅館に寄ってご飯と入浴の時間があった。
夜中の2時から登って10時半くらいに下山。それまで何もお腹に入れてないので13時にくらいに到着して食べたご飯がいつもより美味しく感じた。
お風呂も久しぶりに浸かって気持ち良かった。
瓶のコーヒー牛乳があり久しぶりに飲んでそれもおいしかった。
そんなこんなで富士登山2日目はなんとか終了できたのであった。終わり。
【最後に】
富士登山を甘く見ていたから実際に登ってみて過酷さを知って自分の限界の先が見えたので経験としては良かったとは思う。
でももう登らない。登りたくない。
誘われても絶対断る。笑
運動もしない私から富士山登りたいって方にアドバイスがあるとしたら『1か月前くらいから坂道登ったり足腰鍛えた方がいいよ』ってくらいかな。
友達はスポーツもしてないのに全然平気だったのは仕事で坂道とかよく登ったり歩く時間や立ち仕事が多いからだと言ってたから高山病も怖いと思うけど高山病がほとんど無かった私は体力がなくて絶望して高山病の人くらい元気無くなって楽しめなかったのもあるから登る方はぜひ体力つけて挑んでね。