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【ホルスロック】来たぞ我らの04環境【遊戯王マスターデュエル】

ついにこの時がやってきた。
人生で最も遊戯王に熱中していたあの時期――

ゲートボールイベント、開幕

デッキレシピ

EXは使わないので適当

私が選んだのは【ホルスロック】。

AppMedia様の「分解おすすめURカード一覧」というページの中で、数千とあるクソURの中でも堂々たるサムネイル選出を果たした「ホルスの黒炎竜Lv8」を主軸としたデッキだ。

かつて環境にも顔を出したが……

現代環境から見れば異様に出しにくいナチュルビーストでしかないのだが、04環境はモンスター効果が貧弱な上に汎用魔法・罠カードがどちゃくそ強いという状況だった。

これに素引き前提の「王宮のお触れ」を合わせ、魔法と罠カードを完封してしまうことで相手の戦意喪失を狙うというコンセプトである。

このカードがフィールド上に存在する限り、魔法カードの発動を無効にし破壊できる
このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、このカード以外のフィールドの全ての罠カードの効果は無効化される

老人の役目は次世代を担う若人に知識を残すことだ。
そのため沼へ引きずり込む魔神が如く、【ホルスロック】と04環境に対する見解について以下に記そう。

展開方法

まず前提として、
①ホルスLv6の生贄召喚 ※当時の気持ちに戻っているため、「アドバンス召喚」は以下「生贄召喚」と呼称する。
②ホルスLv6による戦闘破壊
③お触れの素引き(サイコショッカーの生贄召喚)
をコンプリートしないと話にならない。

要介護

③については割り切りも必要だが、①,②については本デッキの心臓部であるため、構築単位でフォローしてやりたい。
というより04環境はあらゆるカードが素引き前提なので、特化構築でないならホルスはただの不純物でしかない。そのため「【スタンダード】に寄せつつ隙あらばホルスを出す」というような構築方針はあまり推奨できない

全盛期の【ホルスロック】では「E・HEROエアーマン」、「ハイドロゲドン」などの単体ないしコンボでアドを取れるカードを複数積み、収縮のようなコンバットトリックカードでちまちまと生贄要員を確保していた。
※Lv6からの進化に戦闘破壊が必要なので、「収縮」の採用は半ば必須。

しかしエアーマンは06年産、ハイドロは05年産と微妙に追いついていないため、まずはモンスターの場持ちを良くする方法について多々検討したい。

ミーネウイルス型

リクルーターである「キラートマト」と守備力1800の「黒蠍-棘のミーネ」、そして見るも無残な姿にエラッタされた「死のデッキ破壊ウイルス」を主軸にしたロービートコントロールとでも言うべきデッキタイプ。

エラッタ後のウイルスには到底頼れないためこのデッキタイプは戦術の核を失ったかと思われがちだが、【ホルスロック】に関してはお触れがある関係上そもそもウイルスとはややアンチシナジーかつ、コンバットトリック(収縮)とミーネの相性は最高である

例えば守備表示のミーネ(1800)を相手のブラッドヴォルス(1900)が殴ってきたとしてそれを収縮で守れば、自分の生贄要員と相手の戦闘破壊の的を残しつつ手札アドまで稼ぐことができるのだ。

また、キラートマトの出し先である「魂を削る死霊」の場持ち+ハンデス、「首領ザルーグ」のハンデスは相手の可能性を摘み取る択としても有力だろう(言わずもがな、ザルーグと収縮の相性も抜群である)。

ウイルスが全く警戒されていない(=ミーネも無警戒)のも好ポイント。

そういった点で二度と再現できない幻のテーマ【ミーネウイルス】はコラボ先として最有力候補となる。

次元斬型

異次元の戦士、異次元の女戦士、D.D.アサイラントの三体を主軸とした除外ビートダウン。
戦闘でならどのような大型モンスターとも1:1交換を取ることができ、これらが環境に蔓延すると上級モンスターの価値が著しく下がるので流行るのはやめてくれ(神頼み)

ただしこちらが使う分には大変信頼がおけるモンスターたちで、ボードアドバンテージが重視される04環境ではボードをトントンの状態にずっと保ってくれるのはありがたい。

ただし場持ちが良いわけではないのと、下級モンスターと1:1を取られ続けると上級を多く採用しているこちらが相対的に不利になるため、環境を見ての採用となる。
【ミーネウイルス】に続いて二番手といった印象。

開闢スタン型

当時の環境を象徴する、光・闇の優秀なモンスターを集めたグッドスタッフデッキ。 ※当時は【スタンダード(スタン)】と呼ばれた。

今見ればエースが制限カードかつ素引き前提というとんでもない構築で、実情としては開闢が引けずとも戦える【光・闇ロービート】として運用されていた。

光側には「聖なる魔術師」、「異次元の女戦士」等の優秀な下級が立ち並び、闇側も「魂を削る死霊」、「霊滅術師 カイクウ」をはじめ選択肢には困らない。

これらの下級モンスターは【ホルスロック】にも違和感なく投入可能なため、開闢を裏エースとして採用するのもありだろう。

ここで私のレシピを改めてご覧いただこう。

見習い魔術師、キラートマトといったリクルーター、及び戦闘破壊耐性を持つモンスターが合わせて10体採用されており、ミーネや女戦士もカウントすれば初手で引きたい下級モンスターが16枚採用されていることになる(これに強欲な壺も加わる)。

基本的には「お触れを引くor相手がホルスロックを判明する」まではこれら大量の下級モンスターでちまちまアド差を広げつつデッキを絞り、ここぞというタイミングでエースの召喚を狙っていきたい。

ミッション「ホルスを守れ」

先述の通り04環境はモンスター効果が貧弱とはいえ、除去に長けた要警戒モンスターが何体かいる。
相手ターン含め、最速3ターンもの長き時を費やして完成したホルスロックをやすやすと超えられては敵わない。
環境に顔を出しそうな要警戒カードを認識・対策し、ホルスを全力でヨイショしていこう

同族感染ウィルス、ならず者傭兵部隊

「同族感染ウイルス」は召喚権を使って手札を1枚切った上でライトニング・ボルテックスを撃つだけ(ターン1はないが)、「ならず者傭兵部隊」に至ってはパンクラトプスの下位互換というとんでもないカードだが、さらに驚くべきことにこんなモンスターたちが制限カードである。
どれほど除去効果が貴重だったか、という当時の環境が伺える。

現代基準ならこんな制限カードを引けるような全持ちプレイヤーはお手上げなのだが、一応ロックデッキを謳うからには対策を万全にしておきたい。

対策カード案→「我が身を盾に」

1500ライフと引き換えに、「モンスター破壊を含むカード」の発動を無効にし破壊するというシンプルな効果を持つ。
2002年に登場してから2024年現在までで唯一「カードの発動を無効にし破壊する」効果を持つ速攻魔法カードだ。

環境での採用率は決して高くなかったもののホルスロックとのシナジーは抜群で、
①お触れとかち合わずにホルスを守れる。
②きっちり破壊するため、ターン1がない除去カードである同族感染ウィルスを安全に対処できる。
③相手の「我が身を盾に」はホルスが無効化する。

という絶妙な友好関係を結んでいる。

対策カード案→「月の書」

【ホルスロック】が現役だったころは、「優先権」というルールが存在した。

詳しい原理は私も説明できないのだが、「召喚に成功した場合、スペルスピード1の起動効果を(相手のカード発動より)優先的に行うことができる」というルールだ。

これのおかげで、例えば「ならず者傭兵部隊」の召喚に対して「破壊輪」で妨害しようと思っていても、なぜかならず者の効果発動の方が優先されてしまうのだ。

現代遊戯王ではこのルールは変更されているため、「月の書」のバリューがかなり上がっている。ウイルスも、ならず者もこれ1枚で効果発動前にストップさせることが可能だ。

ただ環境デッキ相手にはほぼ無力で、一部制限カードに強いというだけという認識なので依然として採用する見込みはない。

対策カード案→「天罰」

シンプル・イズ・ベスト。

伏せてからしか使えないのと、お触れとバッティングするのがネック。
後述する【次元斬】に対する数少ない対抗策となるため、環境によってはお触れをOUTして罠カードを多めに積むという構築もありうる。

マシュマロン、魂を削る死霊

戦闘破壊耐性を持つモンスター群。

Lv6からの進化が戦闘破壊を要する関係上、どうしても裏守備を踏む決断をする場面が出てくるが、これらで対処されることも多い。

対策カード→「抹殺の使徒」、「シールドクラッシュ」

指名者じゃない方

月並みだが、裏側のまま破壊してしまうのが最もリスクが少ない。
05環境だったなら「ドリルロイド」も候補に挙がるのだが、そこまで話を広げると老人の長話と言われかねないので割愛させていただこう。

これらを採用する場合は場のモンスターを裏守備に変更する「月読命」の採用も併せて考えたい。

元祖シラユキ

【帝(黄泉帝)】というアーキタイプが誕生していないため、月読命単体に戦闘破壊される守備力1000、いわゆる「月読命ライン」は04環境ではまだ重視されない。
そのため単体性能としては決して高くはないのだが、抹殺、シールドクラッシュをフル採用するような場合はこのカードの採用が考えられる。

また、往年のように「聖なる魔術師」を使いまわしたり、相手のホルスのような置物を無力化するのにも有効だ。

ただしこれらのカードは劣勢時には腐りやすい点には注意。

次元斬(異次元の戦士、異次元の女戦士、D.D.アサイラント)

先に言っておくがほぼ対策不能である
本来ならば「炸裂装甲」「破壊輪」などの罠、あるいは下級モンスターと1:1を取り続けることで損失を抑えながら除去していくのが王道なのだが、本デッキに関しては罠は「お触れ」で止める構想なため基本的に相手の自爆特攻をストップすることはできない

幸いこれらのモンスターはいずれもミーネ(DEF1800)を単体で超えられない。そのため裏守備で置いて殴ってもらえばサーチ効果が誘発した上で除去するかどうかを迫ることができる(戦士に至っては勝手に飛んでいく)

そのため相手が【次元斬】と判断したら、できるだけホルスを出し渋るようなイレギュラーなプレイングも大事になってくるだろう。

最後に

なんで三戦しかできないんだこのイベントは(絶望)

常設してくれとは言わないが、「シンクロ×リンクフェスのようなガバガバ規制イベントより遥かに面白いので長期イベント化してほしい。どうせもうネタ切れだろうし

私を「たった三戦のためだけにこのnoteを記した愚かな老人」にしないためにも、運営一同におかれては本イベントの定例化について真剣にご検討願いたい。

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