中国企業のアメリカ市場からの締め出し、自由化できない通貨中国元
中国企業が、アメリカの株式市場から締め出されそうだ。
急遽、香港市場に上場準備を始める会社が多くなっているようだが、香港も自由な市場な香港であったからこそ、グローバルマネーが集まったわけである。
共産党の香港への締め付けが厳しくなっている今、香港市場に投資することはリスクと感じる投資家も多くなってくるだろう。
そうすると中国企業はグローバルマーケットで資金調達する手段を失う。
結局のところ、共産党の考える共産党がコントロールできる経済と自由なマーケットとは相いれない。
そうすると突き詰めると中国は計画経済に戻るしかないということになる。
ただ、計画経済が崩壊するのはソ連の例を見ても明らかである。
中国の取れる道は、政治も経済も自由化するか、政治も経済も閉ざされたものにするかしかないのである。
政治は閉ざされているけど、経済は自由というのは続かない。
そもそも元取引を自由化していないので、ハードカレンシーになれない。
だから世界との商売ではドルで決済するしかない。
元を自由化することは、今の共産党政権には出来ない。
中国の外貨準備高が危機的水準だと言われている。
既に3.1兆ドルで、IMFは中国の安全な外貨準備高水準は2.8兆ドルと言っている。
それを割り込むと国際決済がままならなくなる可能性がある。
日本の外貨準備高の90%以上がアメリカ国債だが、中国の外貨準備高に占めるアメリカ国債の割合は30%程度である。
外貨準備高の中で為替介入等に使用できないものがたくさんあると言われている。
ハードカレンシーを持たない国が、世界の一流国になるのは不可能だ。
デジタル通貨も模索しているようだが、結局自由化できなかれば意味がない。
自由に取引できない国が操作するようなカレンシーはハードカレンシーになりようがない。
元をハードカレンシーにしようと思ったら自由化する事であるが、そうした瞬間に中国から大量のマネーが流出し、共産党政権は崩壊する。
いいとこ取りなんてできないのである。
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