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【Tableau Tips Series②】知ってる?普段使いだけだと見慣れない機能 Vol.1
初めに
皆様こんにちは。K.Mです。
今回はTableau初心者の方やダッシュボードを作成するまでに一定の操作しか行わない方へ向けて普段あまり日の目を見ないであろうTableauの機能を紹介しようと思います。
普段日の目を見ないということはそもそも使用機会が限られていたりする機能なので知らなくても影響はなかったりしますが「こんな機能あったんだ!」「意外に便利かも…!」と思っていただければ嬉しいです。
また皆さんが想定しているTipsは【技】を紹介するものだと思っていらっしゃるかもしれませんが本来は【役に立つヒントやアドバイス】という意味だったりするので今回はこのようなテーマで記載していきます。
1,スタックマーク
スタックとは積み上げるという意味です。
積み上げ棒グラフを作成する際などに自動的に使用されている機能になります。例えば以下の画像のような積み上げ棒グラフを作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1670584990883-ZyEoSULJwy.png?width=1200)
この時に分析タブのスタックマークを確認するとオンになっています。
※デフォルトでは自動になっていて、場合によりオンオフが切り替わる仕様になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1670585229215-zmKgykenWG.png?width=1200)
こちらは各地域の棒グラフにおけるカテゴリの数値が積みあがっていることを意味しています。
関西地方に絞って確認してみると
家具 ¥21,097,442
家電 ¥20,245,648
事務用品 ¥15,558,221
となっており、積みあがった合計値が¥56,901,301になっていることが分かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1670585497547-g21tzgpxzB.png?width=1200)
では、スタックマークをオフにしてみましょう。
先ほどの分析タブからスタックマークをオフにすると以下のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1670586229737-McbSEvti95.png?width=1200)
……ん? 合計値は変わりませんが棒グラフが家具だけになりよく分からなくなりましたね。
ではカテゴリをサイズにも入れてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1670586403701-1d6OxPdom9.png?width=1200)
いかがでしょうか?これで意味が分かるかなと思います。
先ほどまでは一つの棒グラフの中で数値が積みあがっていました。しかし、スタックマークをオフにしたことで家具・家電・事務用品がそれぞれ棒グラフとして独立しており0からスタートしている状態になります。
先ほどの画像は数値が一番大きい家具の中にほかのカテゴリが隠れていたようですね。
使い道が沢山あるかと言われるとそれほどではないかと思いますが
例えばBar in Barを作成する一つの方法として使用できたりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1670586796789-70ykBT5SLq.png?width=1200)
2,ラベルがその他のマークをオーバーラップするのを許可
グラフにラベルを付けるときにオプションとして出てくるこちらの機能です。こちらのオプションにチェックを入れなくてもラベルは表示されますので使用したことないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1670587031159-oEZlsHrX0W.png?width=1200)
例えば以下のような売上と利益の大きさを示すパックバブルを作成します。
この時先ほどのオプションはオフになっています。
よく見ると売上の値が大きくない(円そのものが小さい)都道府県はラベルが表示されていないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1670587377011-5yRsVwe1iM.png?width=1200)
原因は「円の中にラベルを表示できるスペースがないから」なのですが、
ここで先ほどのオプションをオンにしてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1670587662800-FVYbhD1wz7.png?width=1200)
いかがでしょう?すべての都道府県のラベルが表示されました。
ご覧いただいたようにこちらの機能はTableauが「スペースを考慮するとグラフ内にラベルを表示できないな」と判断しているものを強制的に表示させる機能になります。
便利な機能ではありますが使いどころによってはグラフ自体がごちゃごちゃしてしまいますので注意が必要です。
上記のグラフもかなり微妙ですね…笑
3,グリッドを表示
こちらはダッシュボード上で使用できる機能になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1670588137548-JMn0FazccG.png?width=1200)
新しいダッシュボードを作成してダッシュボードタブを開くと「グリッドを表示」を選択できます。
「グリッドを表示」を選択すると以下のように表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1670588324268-UD8MkZyTJL.png?width=1200)
画像を見るとダッシュボード全体にマス目が表示されます。機能としてはそれだけのものです…笑
以下に使用例を記載していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1670588966728-RRbjV1670o.png?width=1200)
上記のグラフを作成する場合はどうしても手動でオブジェクトの大きさや軸の大きさを設定する必要があります。そのような場合にグリッドを使用すると比較的大きさの調整がしやすくなります。
また、グリッドの大きさ自体もグリッドオプションから変更可能なので微調整をすることが出来ます。
![](https://assets.st-note.com/img/1670589134738-xwbfEtYX96.png)
ちなみに、ダッシュボードタブから毎回「グリッドを表示」を選ばずともダッシュボードを開いている状態でキーボードの「G」を押すとグリッドの表示と非表示を切り替えることが可能です。併せてTipsとして知っておいていただければと思います。
最後に
今回のTipsは以上となります。
いかがでしたでしょうか?普段から使うかと言われると非常に微妙なラインを選んでみたつもりですが、いざというときに知っていると意外に便利かなと思っています。このほかにも実はこんな機能あるんだと思って頂けるものを今後も紹介できたらと思います。皆さんも普段使いの機能だけでなくいろいろと操作してみてください!面白い機能があればどんどん皆さんと共有していきたいと思っています。
それでは、またお会いしましょう。