見出し画像

ドイツ景気に明るい兆し!2月のZEW指数が大幅上昇

はじめに

2025年2月18日に公表されたドイツの景況感調査、いわゆる「ZEW景気期待指数」が大幅に改善しました。前月の「10.3」から「26」に跳ね上がり、エコノミスト予想の「20」を上回るなど、投資家の楽観度合いを強く示しています。今回は、この背景や今後の見通しについてまとめてみました。


ドイツ景気の回復を示す数値

ZEW景気期待指数は、ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が金融市場関係者を対象に行うアンケートを基に算出する、今後6カ月程度の景況感を示す先行指標です。2月の指数が「26」まで上昇したことは、市場全体の信頼感が高まりつつある証拠といえるでしょう。


背景にある「新政権への期待」

週末に総選挙を控えたドイツでは、市場寄りの新政権が誕生するとの見方が強まっています。ZEWのバンバッハ所長も「行動力のある新政権への期待が楽観的な見方を支えている」とコメントしており、新政権が積極的な政策を打ち出すことで投資家や企業にとって良好な経済環境が生まれる、という期待感が背景にあると考えられます。

選挙と経済見通しの関係

選挙によって市場フレンドリーな政策が打ち出される可能性が高まると、投資家のリスク選好が高まり、株価や投資意欲が押し上げられやすくなります。今回の指数上昇は、政治面と経済面が相乗効果をもたらしている格好です。


個人消費回復への期待

これまでドイツの需要は伸び悩んでいましたが、今後6カ月は個人消費が勢いを増す可能性が指摘されています。内需が強化されれば、GDPの底上げにもつながり、景気全般を支える大きな要因となるでしょう。

現状指数もわずかに改善

直近の景況感を示す「現状指数」もわずかに上昇しており、回復ムードが着実に広がっていることがうかがえます。こうしたプラスの動きが今後も継続すれば、ドイツの景気はさらに力強いものとなるかもしれません。


まとめ

2月のドイツZEW景気期待指数が大幅に上昇したことで、投資家の楽観的な見方がより鮮明になりました。総選挙を控え、積極的な政策を行う新政権の誕生が期待されていること、そして個人消費の回復が見込まれることが、ドイツ経済の先行きへの明るい展望を後押ししています。もしこれらの要因が実現すれば、今後のドイツ経済はさらに勢いを増す可能性が高いといえそうです。

いいなと思ったら応援しよう!