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10/17 日本株相場の展望:ドル円と半導体市場のリスクに注目

はじめに

10月17日の日本株市場は、為替や半導体市場の動向が注目されています。特にドル円の動きが緩やかになりつつあり、今後の為替動向や米国経済の指標次第で株価の動きが左右されそうです。今回は、ドル円の行方や半導体市場の影響、日本株に関する最新の信用倍率データなど、押さえておくべきポイントを解説します。

ドル円の上昇は一服?為替の見通し

ここ数日、ドル円の上昇ペースが緩やかになってきており、そろそろ下落に転じる可能性が出てきました。米国債の10年金利が4.0%と依然として高い水準にあるため、ドル高円安が続く余地は小さいと見られています。このため、円安による株高のシナリオは考えにくい状況です。

10/17の米国指標に注目

21:30に発表される米国の小売売上高(前月比)は、先月が0.1%、今回予想は0.3%となっています。また、小売売上高(自動車除くコア)も0.1%が予想されています。これらの指標が予想を上回る場合でも、ドル円の上値は限られると予想されており、為替の影響で大きな株価上昇を期待するのは難しいでしょう。

半導体市場にポジティブ要素が欠ける状況

半導体市場においては、ポジティブなニュースがまだ見えてこないため、反発の勢いは弱いと考えられます。AI向けの需要が依然として強い一方で、その他の分野では需給が過剰になる懸念が拭えません。このため、半導体関連銘柄の回復には時間がかかる可能性があります。

信用倍率の動向と日本株の重さ

10月16日に発表された日経平均の信用倍率によると、10月11日の週は、10月4日の週に比べて信用倍率が減少しましたが、依然として6.33と高い水準にあります。信用買い残も3兆9625億円と高水準にあり、上昇すれば利益確定売り、下がれば損切売りが出やすい展開が続いています。このため、上値が重く、上昇よりも下落のリスクが高い状況が続いています。

利確とポートフォリオ整理のタイミング

現状では、利益率が低い銘柄に対しては早めに利確を検討し、ポートフォリオの整理を進めることが重要です。今後のリスクを見据えた慎重な運用が求められます。

満月がもたらす転換点?

余談になりますが、10月17日の夜は満月です。過去の相場でも、新月や満月が転換点になることが多々見られます。感情的な売買が増えやすいタイミングでもあるため、慎重な判断が必要かもしれません。満月相場にご注意ください。

まとめ

10月17日の日本株市場は、為替ドル円の動きや米国の小売売上高の結果次第で影響を受ける可能性が高いです。特に半導体市場にポジティブな要素が見られない限り、日本株は上値が重く、下落リスクが高い展開が続くでしょう。信用倍率の高さや、満月という相場の転換点を考慮しながら、利益確定やポートフォリオの整理を進めるタイミングを見極めることが大切です。

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