池袋で出会った、既視感のある異国カレー
最近、敷島てとらさんのVlogを見ている。
以前からVlog的なコンテンツは好きだったし、それこそVTuberに関して言えば、ぽこピーのお二方のグルメ動画や旅動画、外に出かけての企画モノは大好物。登録しているYouTubeチャンネルの中でもその手のコンテンツは優先的に見ていて、そのうちの1つがてとらさんのVlogであるわけです。
――で、そうやっていろいろな人が街に繰り出して楽しそうにしている映像を見るとですね、自分でもやりたくなっちゃうわけですよ!!
そこで「試しにやってみっかー!」と思って出かけたのが、4月下旬某日のこと。普段遣いのミラーレス一眼でも録画はできるものの、10年近くは使っている古い機種。さすがに画質や性能は最近買ったPixel 7aが勝るので、スマホ片手にぶらぶらしようと考えた次第でございます。
フフフ……見せてもらおうか……Googleの最新スマホの実力を……!
――などと勇んで出かけて、池袋をぶーらぶら。「せっかくだし神楽坂方面まで歩いてみようかなー」「いや、でも今からだと時間も微妙だし、ちょっと服も見てまわりたいしなー」と考えて、数時間ほど駅周辺を散策して過ごすことに。
いやー、最近の手ぶれ補正ってすっごいんすね! 自撮り棒も何も使わず、手持ちで普通に歩くだけでもいい感じの映像が撮れてびっくり。「これはワンチャン、動画にしちゃってもいいのでは〜〜〜!?」とニコニコしながらお散歩録画を楽しんだ格好でございます。
そんなお散歩・エイプリル・タイムの序盤、池袋駅東口から雑司が谷方面へ抜ける――と見せかけて、住宅地っぽい区画へとふらふら迷い込んだところ、ふと目に入ったお店があった。それがこちら、「フロリダ亭」さんです。
どうやらスリランカ料理屋さんらしく、外の看板を一瞥して特に気になったのが「バナナリーフカレー」の文字。バナナ……甘いのかしら……? でもカレーだし、バナナ本体じゃなくて葉っぱがメインなのかも……?
時計の針はすでに14:00をまわろうかというタイミングだったこともあり、ここで迷ったら……予感しかないっ……! ランチを食べ損なう……! 圧倒的予感……! ならば入るしかねえべと腹をくくって、初見には少々ハードルの高い店構えながら、覚悟を決めて入店。いざ参る。
お昼すぎということもあって空席もあるものの、むしろこの時間としてはかなりの盛況ぶり。そしてそれ以上に、客層の幅広さに目が向かう。外国の方と日本の方が半々くらいのバランスで、おそらくは常連さんと思しき前者がメインの客層なんじゃなかろうか。
かと思えば、自分のようにふらっと入ったらしい日本の老夫婦やカップルもいて、会社の集まりのようにも学校の同窓会のようにも趣味の集まりのようにも見えるグループ客もいる。とにかく多国籍な顔ぶれが料理を楽しむ空間が広がっておりました。
と同時に、そんな異国情緒あふれる店内をぐるっと見渡したところで、謎の既視感がこみ上げてきた。入店するのはもちろん初めてなのだけれど、なんとなーくこの雰囲気と佇まい、そして「スリランカ」「バナナリーフカレー」の響きに見覚えがある……気がする。
はて……? テレビ番組か何かで紹介されてたのを見たのかな……? と思ってスマホを取り出したタイミングで、検索するまでもなく思い出す。
――ブログで読んだお店だここーーー!!!
見事に写真のまんまである。迷わず注文し、やがて席に届けられたバナナリーフカレーも、やっぱりまんまである。
そう、まんまではある……のだけれど、実際にそのビジュアルを目の当たりにすると思っていた以上に色鮮やかで、否が応にもテンションが上がる。それに、想像していたよりもバナナリーフ内部の食材がたっぷりと詰まっていて、なかなかに食べごたえもありそうだ。
店員さんの指示に従い、どデカ葉っぱ内部の食材をぐるんぐるんとかき混ぜ、その上からパリパリせんべい(“パパダン”というそうな)をパリパリと振りかけたら……完成! 食うぞ食うぞ食うぞ〜〜〜!!
ぱくりと一口食べて、途端に広がる異国の香り。味よりも先に、多彩な食材がごちゃ混ぜになった香りが鼻腔を抜けていく感覚が、なんだかたまらなく良い。そして噛めば噛むほど、今度はいろいろな味が口内でワイワイと存在感を発揮し始めて楽しい。知っている味もあれば、知らない味もある……いや、知らない味が多いな!? なんかよくわからんけどうまいぞ!!
最初はそうやっておいしくもぐもぐいただいていたのだけれど、このバナナリーフカレー……想像していた以上に辛い!!! ヤバい!!! ぜんぜん赤くないのに!!!
あとを引くタイプの𝐒𝐏𝐈𝐂𝐘が容赦なく舌をツンツンしてくるので、飲み物がないと完食は厳しかったかもしれない。お冷の代わりに出てきたウーロン茶に、それにプラスしてドリンクがついてくるセットにしていたのだけれど、そうして正解だった。注文したあとに「やっべー! ドリンクがかぶっちゃった〜!」なんてちょっと思ったのだけれど、かぶってよかった。助かった。
とはいえ、辛いからと言って好みではなかったという話でもなく、これはむしろ癖になるやつ。料理としても新鮮&新感覚な楽しさがあり(辛い! うまい! パリパリ!)、辛い辛いとヒーヒー言いつつももっともっと食べたくなる魅力がある。ここ数年はただでさえ外食が減っていたこともあり、いろいろな意味で“刺激的”な体験となりました。ほかにも気になる料理が結構あったので、そのうちリピートしたいなー。
――とか言ってたら、この2週間後に別の形で“再会”することになるのですが、それはまた別の話。
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