絵本 〜たびびとの木〜

画像1 神様、私たちはあちらのかたをお守りするのですね。
画像2 さあ、ここに種をまいた。おまえたちはこの木の成長を見守りなさい。やがて木が大きく育った頃に一人の旅人がやってくる。その旅人こそがおまえたちの守るべき主だ
画像3 神様のまいた種はやがてよちよち歩きのちいさな苗木となりました
画像4 森の動物たちは木の成長を見守りました。鹿の子どもは どんなにお腹がすいても、この樹だけは我慢しました
画像5 やがて ひとりの旅人がやってきました。日照りの中をずっと歩き通しだったので 旅人は疲れ果てていました
画像6 木は大きな枝を広げて気持のよい木陰を与える大木に育っていました。旅人は木のおかげで すっかり疲れを癒やすことができました。樹にお礼をいうと、樹はこたえました。「私は神様があなたのためにお植えになられた樹なのです。ずっとあなたを待っていたのですよ。」
画像7 さらに旅は続きました。そのうち旅人は立派な青年に成長し、大切なロバはすっかり年老いていました。ロバとの別れの時 孤独を嘆く旅人は星の子たちに守られていた事を知りました。
画像8 とうとう旅人はこの世の果てにたどりつきました。「ついに道が終わってしまった。しかし、私は今気づいた。私は今まで歩んだ道を戻るために旅を続けてきたのだと。そして、この旅に終わりはないのだと。」星の子たちも知りました。私たちは永遠に共に歩んでいくのだと。

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