【技術士】洋上風力発電について
洋上風力発電の建設が必要とされる背景と、陸上と比較してその特徴を3つ挙げて説明せよ(600字)
必要とされる背景
風力発電は、風が吹いていれば発電ができるため昼夜問わずに発電できるのがメリットである。太陽光発電の導入量が増加しても夜間の再生可能エネルギーによる発電量は確保できないため、今後火力等を代替していくためには風力発電の導入量増加は重要である。
陸上設置型の風力発電では、安定した風力が確保できる場所に限りがあること、ブレードの回転等に伴い騒音が発生することが問題となっており、洋上での風力発電の必要性が高まっている。
特徴
1.風況が良く安定した発電が可能
陸上と比較して、洋上では発電所の周辺に障害物が無く、強い風が持続的に吹いている場所が多く、安定した発電に適している
一般的に年間平均風速が6m/s以上あることが望ましく
2.大型風車の導入が容易
洋上では、敷地の大きさや道路の幅などの制約を受けることが無いため、大型風車の導入が容易となり大きな発電量確保が可能である。
3.騒音や景観問題が発生しにくい
洋上に設置することで、住宅地等から十分に距離を確保できるため騒音による問題が発生しにくい。また、陸上では設置した風車による景観の破壊が問題になる場合があるが、陸地から離れた場所に設置する洋上風力発電であれば景観の問題も発生しにくくなり、住環境や景観に与える影響を抑えることが可能である。