「エントリーモデル (ファンネル無し)」
「エントリーモデル (ファンネル無し)」
エントリーグレード 1/144 νガンダム / スターバックスのカップ
2022年5月12日 新型コロナウィルス禍の中、私はスターバックスでプラモデルを組み立ていた。次世代と銘打たれ、道具や塗料を必要としない物だ。感染症禍であってもたわいもない時間を求め、家から出て他者と接触することを希求した。
流行病も怖いが私はその後を危惧していた。それ以前からネット上は考えなき反応の鍔迫り合いが繰り広げられ、流行病後の社会停滞は不平不満は一層と募り、容易く着火することが容易に想像出来。
新型コロナウィルス禍とは概ね誰しも燻ったものだが、これを個人的な不幸として捉えた捨て鉢はアジテーションを手に、主観と陰謀に恍惚浸る中毒性の高い自己正義を、燻った中で活力の源にしていった。
大なり個なり、前時代的な独善や王のような振る舞いを望む者が現れ、自己正当化に勤しみ、分断を慈しむ。不平不満に火を点け回る者は顕在。独善を敷くために紙幣と私兵を駆使し、これをインタネット上の隠語で「ファンネル」と呼ぶ。
過去の焼き直し。アジテーションと侵略。声と火力はデカめで冷めざめ。その間に技術は向上し続き、ソフトウェアからハードゥエアは発達。効率的に社会を粉砕することを可能とした。ただそれを実行していないという、中々どうして狂った環境下で我々は平静を保ち過ごしている。
映画『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』 1988年公開作品は新型コロナウィルス禍を経て、再び近代に戻りつつある現在。作中に現れる人物、集団名。これらを個人的なことから、世界的なことに置き換え、今現在から少し先の未来を物語ることが出来る。
我々は新型コロナウィルス禍以降の世界には戻れないのだ。もう次の時代に入った後なのだ。
これとは別に、本作を造る中で不思議な縁を感じ、ここに記載する。
スターバックス ジャパン社の始まりは1995年。米スターバックス社とサザビーリーグ社の合弁会社として設立。後に2001年に株式上場。2014年9月サザビーリーグ社は株式を売却し、米スターバックスの完全子会社に。
Starbucksの"Buck"の訳は「牡鹿」を差す。Sazaby Leagueと綴りは異なるが、"Sassaby"という動物がアフリカに居る。牡鹿もササビーも何方も角があり、何方も牛科に属する。更にスターバックス ジャパン創業者は角田 雄二と、不思議な繋がりを想う。
2022年5月に、あの場ではこうしたことを知る由雲なく、2024年再び組み付け替えるに辺り、モチーフ背景を調べ腰を抜かしました。
以上