水虫 新型コロナウィルス おばけの夏
写真は「ブロックリスト」
年々歳を重ねる毎に夏が疎ましい。2023年の夏はそれはそれは暑く、2024年の夏も同じように暑かった。毎年毎年増す夏は暴力的で、気温に湿度で私は6月から真夏を想い幽鬱です。実際に2024年6月14日の最高気温は30℃に達し、梅雨入り前から嫌な予感に満ちていた。そして翌月……。
7月に入ると三日目にして最高気温は33℃をマーク。頭に捻りタオル鉢巻で両腕袖を捲り上げ、活気に満ち満ちた迷惑なバカという感がする夏はここから怒涛の30℃越えを飽きることなく連日。猛暑猛打の連打を発揮。夏のバカは暴れに暴れ、8月末頃にやっと30℃を下回る日が、ええっと日記に刻んだ記録によると……8月29日と31日。二日程ありますね。しかし9月1日から再び30℃越えを打ち込み始めるしつこさを発揮。
「ぐったりとするわ。このボケ」 進学により引退した先輩が入学日の午後には部室に訪れ、後輩たちに向け理不尽という人災を振りまくに似た疎ましさを覚える夏でありますが、妙に律儀なところがあり、日本の暦に合わすかのように9月22日の秋分の日を境にその気配を消し、翌日の朝は秋の香りを色濃く立ち罩め、季節が慄然と変わったことを実感する。そうした所作もまた体育会系の匂いがするのだった。
そう、秋といえば運動から制作まで全てに適した芳醇な季節であり、誰しもが愛でずにいられない季節である。夏あっての黄金郷の秋があることを重々承知してはいるが、それでもなお夏がいかにいけ好かなえ季節だったかを、この2024年の夏から個人的な事柄を取り上げ書き示したい。
・7月9日(火)
早速だがFワードをここに一つ置きたい。足裏から強い痒みに襲われ続けている。数日前の晩、就寝前に痒みを覚え、その翌々日には足の小指裏に身に覚えのない違和感。痒く腫れ上がり足指を畳もうとすると抵抗が生じる。変形型の胡座をかきこれを見てみると、白くふやけ膨張し側面にVerrucosusつまり所謂いぼのボケが隆起し、これらが私の易刺激を容易く着火させる。
「うわ……キモい」 他人のものであって欲しい感じが我がの足裏に今。ビジュアル的な不具合を即決理解するのだが、これまで一度も水虫というものに縁がない私は、質の悪い虫に咬まれたのだろうと判断し、痒み止めなどを塗布することで数日経てば治るだろうと高を括り、夜を重ねた。
どっこい痒み。毎晩就寝前に不愉快が極まる。合わせ技でポンコツのクーラーはがなり大して冷えず、その上「人でも入ってんのか?」 嫌なタイミングでエラコードを吐き出し、根性が曲がった感じのタイミングで動作を止める。痒い上に暑いのだ。だからといって角にぶつけば怒髪が走ることで著名な足小指に当たって散らすわけにもいかず、出来ることといえば痒み止めを塗布し、痒みを痛みに置換する一時的な忘却。痒みと痛みの市場取引を数日繰り返すのだが、何か悪い中毒に陥っているような気がする。
「このままでは不味い……」ということで、一度専門医に診てもらおうと車を走らせると……直ぐだった。
・皮膚科 現着
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