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社労士試験と社労士実務は本当に別物なのか?

おはようございます。
社労士の生地です(  ´-`)

社労士試験の勉強を進めていく中でこんな言葉を聞いたことはないでしょうか?

「社労士試験と社労士実務はちがうものなんだ!」
「試験の内容は社労士実務には役に立たない」
「実務で試験問題を考えると、点数が取れない」
などなど…。

社労士試験の受験生の中には社労士事務所の職員さんや一般企業の総務担当者の方が多いかもしれないです。
そんな方々が試験のために勉強していることと日々の実務では、実態がちがうと…。

わかりやすい例でいうと、
「 雇用保険資格取得届」の提出期限は取得時に属する月の翌月10日までに提出すること。となっており、試験勉強でもそのように暗記しているかと思います。

でも、実務ではどうなのか?
実務では、翌月10日を過ぎてもハローワークは受理してくれます(笑)

なんなら顧問先企業が社労士事務所に雇用保険加入についての連絡を失念しており、6ヶ月以上遅れて届出することなんてザラにあります。
※遅延理由書など別添で提出する必要がありますが、問題がなければ手続きをしてくれます。

このように実務では勉強したことと必ずしも同じではありません。
また、管轄するハローワークや年金事務所によっても必要な書類が違うこともあります。
※統一してほしいものですが…。

原理原則を言えば、試験勉強をしている通り内容が正しいです。
しかし、実務では様々な要因により原則通りにいかないことが多発します。

じゃあ、試験勉強なんて意味ないじゃん!
と、怒るのも無理はないかもしれません。

では、試験勉強は本当に実務では役に立たないのでしょうか??

結論、ぼくの場合
「試験勉強で学んだことや考え方が今でも基礎となり、かなり実務に活きています。」

では、特にどんな点が実務に活きているかというと、以下のものがあります。
特に鍛えられたのは、

「論理的に物事を考える能力」


だと思います。
具体的には、「〇〇(原因)だから、△△(結果)になるんだ!」
という視点で物事を捉えられるようになりました。

「社労士試験は暗記の試験」
という言葉をよく耳にします。
たしかに暗記は大切です。
しかし、暗記一辺倒でこの試験を突破することはかなり厳しいのではないかと思います。

合格した人たちは皆、一度勉強したことは忘れない人たちでしょうか?
それとも、テキストのすべての内容を暗唱できる人たちでしょうか?

おそらく、そのような超人は少数でしょう。

合格したほとんどの人たちは「〇〇(原因)だから、△△(結果)になる。」と論理思考で考えられる人だと思います。

この捉え方ができるようになると、たとえ未知の問題に出くわしたとしても、「おそらく〇〇(原因)だから、△△(結果)になるんだろうな」と見当がつくようになります。

過去の原因から、今はこうなっていて、未来はこうなるだろう。
と、すべてを原因結果の因果関係で考えられるようになるのです。

これは暗記思考ではできないことです。
暗記思考には限りがなく、追求すると限りはありません。
また、実務においても悪影響が出てきます。
お客さんから電話で何か相談があった際に、
「何聞かれるかわからないからどうしよう」
「覚えてないことを聞かれたらどうしよう」
「電話に出るのが怖い」
などいつまでもビクビクした状態で自立して仕事ができなくなります。

社労士の仕事として、暗記がすべてならば、
人間はいらず、法律書や六法全書が一番偉いことになります。

実務では大切なことはお客さんからの相談が正しいかどうかを判断することではなく、相手の言っていることを汲み取り、解決のための最良の方法をアドバイスを贈ることのはずです。

お客さんのほうが自分よりも知識はないはずなので、相手の言う事を真に受けるのではなく、何を相談したいのか汲み取り、あとでそれについて調べて回答する。この作業を繰り返していくなかで、知識が醸成されて、回答するスピードも速くなり自分一人でも解決できるようになります。

実務ではカンニングをしても良いのです。
忘れているところがあれば、本を確認するなり、ググるなり、管轄の役所へ何度も電話して確認したって良いんです。

試験勉強でも同じ、とにかく問題に何回も触れること、そして自分なりに論理的思考を繰り返し、足りない所があればテキストに戻って振り返る。
これを繰り返すだけです。

試験と実務で異なる点は本番でカンニングが可能かそうでないかです。

今でも試験勉強で身についた論理的思考がベースとなって実務に活きています!
労務相談や就業規則の作成などいわゆるコンサル分野の基礎力が身についたことは今でも自分の自信を支えています。

これでようやくどんな相談が来ても対応できる最低限の力は身についた。
最低限、食べていけるだけの防御力が身についたという、自信ができた瞬間でした。

このように試験と仕事は繋がっていると僕は考えます。
結局、試験に合格した後でもやることは変わらず、やっていることは勉強と実践を繰り返すだけです。

ぼくは知り合いに「鉛筆一本でできる楽な仕事がある」と進められて社労士になりました。
楽かどうかはわかりませんが、勉強するだけで仕事になり、勉強さえしていればお金がもらえるという環境はなかなか贅沢ではないかと思います。

今日はそんなお話でした(  ´-`)

ぼくが編み出した社労士試験の合格法、今の考え方が知りたい方は有料にはなりますがこちらも是非ご覧ください。


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