【古着】映画「グーニーズ」代表的なアメカジスタイルが分かる作品(ロックTシャツ、リーバイス70506、ビーンブーツ)
映画「グーニーズ」は1985年に公開されたアメリカ映画です。スティーヴン・スピルバーグが原案と製作総指揮を務めました。伝説の海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険を描いた作品です。
この映画の登場人物たちのファッションはロックや、スポーツ、アウトドア、軍物スタイルなど一人ひとりわかりやすいほど区別されています。古着のコーディネートにお悩みの方などにはとても参考になると思います。
今から古着たちが登場するシーンとアイテムを見ていきましょう。
プリンスのロックTシャツ:80年代を代表する歌手のTシャツ
真ん中の男の子が着てるTシャツは、プリンスのロックTシャツ。
このTシャツは80年代にマイケル・ジャクソンや、クイーンなどと共に活躍した大物歌手プリンスの1984年、85年のパープルレインツアーで販売されたものになります。
15年くらい前、80年代から90年代のロックTは古着の量販店で大量に置いてあり、高くても3,000円くらいで売っていました。しかし最近のロックTの人気で値段が高騰。80年代から90年代に活躍したスヌープドックや、ツーパックなどの希少なものなると100,000円くらいで取引されるものもあります。
リーバイス70506:ポケットがついたリーバイス3rdタイプ
左の男の子が着てるジャケットは、リーバイス70506。
ジャケットの形はリーバイスの3rdタイプとほぼ同じですが、大きな違いはポケットがつくことです。
喘息持ちの主人公が吸入器を取り出すときは、いつもこのポケットからでした。
リーバイス70506は古着市場では珍しいものではありませんが、アメリカ製はあまり作られていません。
もし古着屋さんでリーバイス70506を見かけたら、生産国を確認してみてください。アメリカ製なら激レアですよ。
メンバーズオンリーのジャケット:ライダースとフライトジャケットの融合
男の子が着てるジャケットは、メンバーズオンリーのジャケットです。
メンバーズオンリーは80年代に若者の間で人気があったブランド。光沢感のある生地に、肩にエポレット、襟元にストラップが付いており、ライダースとフライトジャケットを融合したデザインになってます。そしてカラーバリエーションが多いのも特徴です。
15年くらい前は、量販店の古着屋さんで3,000円くらいで大量に置いてあるイメージでした。当時、あまりお金のなかった私はバイクに乗るときにライダースの代わりとして着用していました。バイクで走っているとき、ピラピラの薄い生地が身体にビターとくっついてあまりカッコよくなかったのを思い出します。
ナイキ テラT/C:ナイキが初めて評価されたランニングシューズ
画像のナイキのスニーカーは、ナイキ テラT/C。
ナイキ テラT/Cはアメリカで有名な雑誌ランナーズワールドで初めて評価を受けたランニングシューズです。
そんなランニングシューズを履いているのは、ちょっとぽっちゃりな主人公の親友です。
ナイキ テラT/Cの歴史を知ると、ぽっちゃりの親友との組み合わせは面白いですね。
ナイキ バンダル:ナイキが力を入れていたバッシュ
男性が履いてるスニーカーは、ナイキ バンダル。
80年代の映画で有名な「ターミネーター」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にも登場します。
このバンダルの色は「ターミネーター」と同じものになります。しかし古着屋さんでよく見かける色は通称ウルトラマンカラーと呼ばれるシルバーのものです。
古着屋さんで初めてバンダルの存在を知った私としては、映画で観るオレンジや、ブラックのバンダルに違和感を感じてしまいます。
レタードカーディガン:アメリカのチームカーディガン
右の女性が着てる黄色の’カーディガンは、レタードカーディガン。
レタードカーディガンとはアメリカの大学や、クラブチームのロゴや、アルファベットの頭文字をフェルトのワッペンなどをカーディガンに貼り付けたものになります。
このカーディガンの歴史は古く、今まで私が古着屋さんで確認した最も古いのは1910年代のものです。古くなると少しデザインが変わり、襟の部分がショールカラーになります。
クルーザージャケット:森林で働く人のワークウエア
男性が着てるジャケットは、クルザージャケットです。
クルザージャケットとは、森林で仕事をする木こりや、ハンターなどを寒さから守るために作られたジャケットです。特徴は厚手のウール生地と、たくさんついてるポケット。
ポケットは背面にも付いています。背面のポケットには捕獲した獲物を入れていました。
古着屋さんでクルザージャケットの背面ポケット内に手を入れてみると、たまに獲物の羽などが入っていてビックリさせられることがあります。
ノースフェイスのバック:アウトドアからストリートへ
男の子が担いでいるバックは、ノースフェイスのバック。
ノースフェイスのタグをよく見ると、文字が茶色になっています。茶色文字のタグは70年代から80年代までのアイテム使われていました。
ノースフェイスはアウトドアのブランドとして誕生しましたが、この頃からストリート向けのバックも販売していたんですね。
ナイキ レジェンド:話題にはなったが売れなかったスニーカー
画像のナイキのスニーカーは、ナイキ レジェンド。
グーニーズといえば、スニーカーからオイルが出てくるシーンを想像する人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。
当時、このスニーカー話題になったと思われるので、かなり売れたと思われますが、今まで21年間に古着屋さんで出会ったことのないアイテムです。
コンバース オールスター:バッシュからストリートへ
画像のスニーカーは、コンバース オールスター。
このスニーカーは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ロッキー」にも登場します。
バッシュで有名だったコンバースオールスターは、80年代になると、若者の間でファッションアイテムとして人気が出ました。
最近、伊藤忠商事がコンバースジャパンの代理店になりました。その影響なのかアメリカからビンテージのオールスターを輸入するのが厳しくなっています。なので今後は間違いなく値段が高騰するアイテムになります。
ビーンブーツ:アメリカ生産にこだわるブーツ
画像のブーツは、ビーンブーツです。
ビーンブーツとはLLBean社が作るゴム製のボトムの上に、革を縫いつけたブーツを言います。
LLBeanの多くのアイテムは海外生産になっていますが、ビーンブーツだけは創業当時から変わらずメイン州の自社工場で熟練した職人のみで作っています。
アメリカ古着を愛してる私としては、今でもこだわり続けているビーンブーツを履くと気合いが入ります。
いかがだったでしょうか?
リーバイス、ナイキ、コンバース、LLBean、ノースフェイスなど有名ブランドが大集合していましたね。私はグーニーズを10回以上見ましたが、未だに新たな古着アイテムに気付かされるときがあります。なので、古着アイテムに注目しながら観ても面白いと思います。
映画「グーニーズ」に興味が出た方は、ぜひご覧になってください。