【古着】N-1デッキジャケットの年代の見分け方【ヴィンテージ】
ヴィンテージのN-1デッキジャケットは、同じような見た目だけど値段が微妙に違いどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。状態の違いかな? と思い購入するも......。
今回は、21年間ヴィンテージ古着を収集してきた私が、N -1デッキジャケット(ヴィンテージ)の見分け方のコツを書いてみます。
N-1デッキジャケット(ヴィンテージ)とは
N-1デッキジャケット(ヴィンテージ)は第二次世界大戦から朝鮮戦争にかけてアメリカ海軍の兵士に支給された防寒用のジャケットです。暴風や荒波がきびしい船の上で勇敢に働くアメリカ兵を守り続けました。戦後はハリウッドスターのポール・ニューマンやジェームス・ディーンなどにも愛用され、ファッションとして着られるようになっていきました。
コの字留め(40年代)
ジッパー上部についているカタカナの「コ」のように見えるところをコの字留めと言います。コの字留めのジッパーは「コ」の部分が取れているものが多く、耐久性に問題があったためか、50年代からは見られなくなります。
アルパカライナー(40年代)
40年代の デッキジャケットの裏地には、アルパカの毛100%のものが使われていました。50年代に入ると経費を削減するために、高級なアルパカの使用量を減らしアルパカ50%、ウール50%の素材に変わります。私のN-1デッキジャケットは裏地がフカフカの状態で購入できました。しかし着用する度に、アルパカの毛の裏地がボロボロと剥げ落ち、そこらじゅう10円ハゲのようになり冬になっても衣装ケースの奥にしまったままに。でも、このスプレーを使ってからは、アルパカの毛の裏地に栄養を与えることができ全く毛が落ちなくなり、N-1デッキジャケットが着れる冬が待ちどおしくなったので、オススメです。
ステンシルにドットが入る(40年代〜前期)
40年代(前期)N-1デッキジャケットの左胸にステンシルは、の文字の間に「U.S.N」とドットが入ります。40年代(後期)になるとドットがなくてもUSN(United States Navy)と知られてきたためか、ドットが省略されます。
袖先がダブルステッチ(40年代〜前期)
40年代(前期)の袖先はダブルステッチになっています。40年代(後期)には物資不足で糸を使うところを少なくしたため、シングルステッチに変わりました。
袖裏にもアルパカの毛が付いてる(40年代〜前期)
40年代(前期)のN-1デッキジャケットには、袖裏にもアルパカライナーが付いています。40年代(後期)になると物資が不足してきたため、高級品のアルパカライナーが袖裏から外されました。
脇にベルトループが付いてる(40年代〜前期)
脇についてるベルトループは、N-1デッキパンツのショルダーループを固定するために付けられました。40年代(前期)までに見られるディテールになります。
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