【Legato USDJPY】開発者の狙い通りのパフォーマンスを発揮している長期運用向けのEA
名称 : Legato USDJPY
開発者 : Kei
価格 : 21,800円(税込)
販売プラットフォーム : GogoJungle
推奨通貨ペア : USDJPY
必要証拠金 : 2万円以下から運用可能
公式ページ : Legato USDJPY
データ採集日:2022年11月5日
Legati USDJPY のスコア 71点 = B級(購入に向けて様子見できる)
スコアの評価基準はコチラ↓の記事をご参照ください。
総評:バックテストとの乖離も少なく順調に利益を伸ばす長期耐用EA
2019年2月~4月。大口投資家向けの証券会社「サクソバンク」にてEA性能比較コンテストが開催されました。
そのコンテストで特別賞を受賞したのが、本稿でご紹介している「Legato USDJPY」です。
ちなみに、コンテストの詳細と受賞の判断基準などは不明です。
受賞EAの中で現在でも良好なフォワード実績を発揮し続けているので、採点してみようと思いました。
結論からいって、長期運用向けに割りと安定したEAだと思います。
データを見てみましょう。
(上の画像をご参照)
まず、フォワード期間が4年以上もあるのは頼もしいですね。
バックテストも15年以上と、十分です。
それだけ長期になっても、ドローダウン回復性能が1未満 = 最大ドローダウンが起きても1年以内に回復する計算。これをフォワード、バックテスト共にこの水準を維持しているのは素晴らしい。
そして、見事なまでの損小利大。
一般的には損切りを100pips以上大きくとって勝率を高くするEAが多い印象の中、損切り30pipsとは、なかなかロジックに自信ありと見えます。損切りが小さいだけ勝率が下がっては元も子もないのですが、その点もしっかりクリア。
平均利益は平均損失の1.5倍も大きく、この損益分岐点はだいたい36%という計算になります。が、実際のフォワードの勝率は46%もありますね。
損益バランスも勝率も、十分な安定感を発揮していると言えます。
開発者のKei さんへのインタビュー記事を見ると、「Legato USDJPY」はトレンドに強くレンジに弱いロジックとのこと。
苦手相場がはっきりしているので、損益曲線に幾らかの上下動があるのも納得して見ていられます。
参考リンク:裁量トレードに近いロジックのEA「Legato USDJPY」開発者インタビュー
最大ストップロスが決まっているので含み損も小さく、またドローダウンも小さめに抑えて右肩上がりを維持している様子。調子の悪い時も諦めずに運用していれば、長期的には利益を伸ばしてくれるEAではないかと思われます。
気になるのは・・・、「Legato USDJPY」を運用しているユーザーの「リアルトレード」がどれも調子悪そうだということ。
再現性は、よろしくない?いや、不調期になったら運用をやめてしまって長期的な計測がされていないように見えます。
購入に際しては、レビューとコミュニティをよく読んで、再現性があるかどうかを判断しましょう。
その他の評価ポイント
☆ 損切り30~40pips以下で小さく負けてもそれなりの勝率を維持(加点2点)
「Legato USDJPY」の公式ページには「最大ストップロス40pips」とありますが、設定する損切りは2つあるようです。おそらくその一つで損切り30pips に設定されているのでしょう。ほとんどの負けトレードが30pipsまで、もしくはブレイクイーブンで建値付近で撤退しています。
上記で説明した通り、それなりの勝率で良好な損小利大トレードを支えていますので、なかなかの安定感を感じます。
それらは「平均損益評価」ですでに点数に組み込まれている内容でもありますが、一度の負けが小さく抑えられていることに敬意を表して、2点加点です。
☆ 裁量に近いEAのコンセプトで他とロジックが被りにくい(加点2点)
開発者の Kei さんは、裁量トレードに近い「早めの損切り」「利益はできるだけ伸ばす」というコンセプトで「Legato USDJPY」をプログラムしたと、インタビューで語っておられます。
参考リンク:裁量トレードに近いロジックのEA「Legato USDJPY」開発者インタビュー
それが実現できるなら、ユーザーにはありがたいですね。
いや、実際、できているっぽいパフォーマンスに見えます。
ロジックも少しだけ特徴があって、どうやら上位足の環境認識にはインジケーターは使わないようです。4時間足と1時間足のローソク足の形と流れを見てエントリー判断するとのこと。
インジケーターもりもりのEAや、いま流行のアノマリーEAと、ポートフォリオに組みやすい独特ロジックなのではないでしょうか。
☆ 制作時の狙い通りのパフォーマンスを維持(加点1点)
同じくインタビュー記事より、「Legato USDJPY」の設計は次のようなパフォーマンスを狙っていたそうです。
・平均利益と平均損失の割合が1対1以上、かつ勝率5割程度
・プロフィットファクター1.2~1.4
・最大ドローダウン15%以下
では、実際のパフォーマンスは?
<フォワード 4年半>
・平均利益 2,658円 対 平均損失 ー1,692円(1.5対1)かつ 勝率46.6%
・プロフィットファクター 1.37
・0.01ロット運用で最大ドローダウン 22,090円 = 証拠金 100万円なら2%、1ロット運用なら22%
<バックテスト 約16年>
・平均利益3,615円 対 平均損失 1,906円(1.9対1)かつ 勝率40.7%
・プロフィットファクター 1.30
・0.1ロット運用で 最大ドローダウン 5,4058円 = 証拠金100万円なら5%、1ロット運用なら54%
・・ということで、0.1ロットで安全運用するならほぼほぼ狙い通りのパフォーマンスと言えますね。実際、バックテストもフォワード設定も0.1ロットで証拠金100万円なので、最大ドローダウン15%以下も想定通りでクリアしているということでいいのでしょう。
ただ勝率だけは50%に達していませんが、損益分岐点よりはだいぶ余裕があるので運用としては安全圏です。
十分に開発者さんの狙い通り、かつバックテストとの乖離も小さいといえますね。
勝率だけは気になるとして、本項の加点は1点にしておきます。
☆ 損小利大に嬉しい複利機能(加点2点)
せっかくの損小利大EAなので複利モードで運用すれば資産も早く築けそうです。何度も書きましたが、勝率も損益分岐点のはるか上。
販売当初は単利運用しかなかったようですが、何度目かのバージョンアップで複利モードが搭載されました。
これは複利で回すしかない!
以上。本稿もご愛読ありがとうございました。「Legato USDJPY」の詳細は公式ページでご確認ください。