待ちに待ったベストアーティストの日
11月17日(水)に放送された音楽特番「ベストアーティスト」は一体どれくらいの人が観たのだろう。私はSixTONESが出ると知ったその日に即手帳に書き込み、録画予約して心待ちにしていた。
当日は22時頃に仕事が終わり、小走りで会社を後にした。話はそれるが、22時に仕事が終わってはやる気持ちを抑えながら帰宅するなんて、身に余る幸福である。楽しみなことがあるとは本当に人を生かすと思う。
駅のホームでSixTONESのインスタのストーリーを見る。本番に向かう前の、いわゆる「いってきまーす」的な映像である。画面右下には「きょもまってるよ。」そう、きょもはその日、主演舞台「ニュージーズ」の大阪公演で大千穐楽だったのだ。大仕事を終えて東京に向かうメンバーへのメッセージ・・・・・・。しかも、ジャニーズ公認不仲の相手である松村くんが、しっかりカメラを見据えて、
「京本、俺たちもう楽屋で待ってるよ。」
からの、仲良し樹の呑気な「きょも待ってるよ〜」。
ストーリーを見終わって、思わずマスク越しに手をあててしまった。
尊すぎる・・・・・・。
しかも帰りの電車を待ちながらこれを見たものだから、メンバーが私の帰宅までも待ちわびてくれているような気が勝手にして(殴)、もう色んなhappyが(happyって久しぶりに書いたな)溢れたのである。
帰宅して手洗いももどかしく思いながらすぐテレビに向かう。大音量で聴かなければいけないからヘッドホンをテレビにさす。テレビをつける。ベストアーティストの録画を再生する。なんだか申し訳ないがばーっと早送りして、SixTONESの出番で止める。びしっとスーツで決めた6人が画面に映る。きょももいる。
帰りの電車の中で、ぼんやり考えていた。舞台の大千穐楽という大仕事を終えて大阪から東京に向かい、夜にテレビで歌うという仕事のことを。舞台やって(しかも主演、しかも最終日)大阪→東京移動してテレビで歌って踊るなんて、それほんとに一人の人間がやれること? ほんとに24時間の間でやれること? 会社員で内勤の私からしたら衝撃のスケジュールである。
きょも疲れてるだろうな・・・・・・。
そんなことを考えていたせいで、きょもの歌い始めの一瞬は緊張してしまった。息とめてしまった。
でも全然そんな必要はなかった。
ちょっと違う人にも見えるくらいのオーラを放っていて、堂々としていて、全力で、かっこよくて、圧倒されてしまった。「マスカラ剥がれたまま」で唸るところはど真ん中にくる重みがあって、対照的に歌い始めの「味がしなくなってしまった」のところは儚げで、最後の方にジェシーとハモるところはすーっと美しくて、たった数分間とは思えないくらい、色んな表情があった。
観終わったあと、きょものことを心配した私は甘かったなと反省した。きょもは大人でプロだった。尊敬しかない(語彙力)。
同時に、きょもの舞台観に行きたかったなぁ・・・・・・と今更ながら激しく後悔した。いつか観に行けるだろうか。せめてこの人がほんとに存在するんだ、ということだけでも実感してみたい。笑