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激変した早稲田大学について語る

みなさんこんにちは。じゅそうけんです。

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あまり知られてはいないものの、ここ数十年で入学者の属性がすっかり変わってしまった早稲田大学の内情について語っていきたいと思う。

40代以上の皆さんは、早稲田といえば、「地方の苦労人が英語・国語・社会の3科目を極限まで極めて浪人を経て入学してくる大学」といったイメージが強いのではないだろうか。

そんなイメージとは裏腹に、今の早稲田は全く違った様相を呈しているのである。(ツイート参照)

こちらのツイートの通り、入学者の性質はここ数十年で「激変」している。
本記事ではこれらの変化をひとつひとつ掘り下げ、要因の分析をしていきたい。

それではやっていこう。


一般入学者割合の減少

まず、ここ数十年での大きな変化といえば、一般入学者割合の大幅な減少が挙げられるだろう。
1980年代には80%ほどであった一般入学者比率は、なんと直近で55%程度にまで減少してしまった。

1980年代以前には、内部進学や指定校推薦こそ存在したが、今ではメジャーな入学方式となった総合型選抜(AO入試)は存在しなかった。(1990年代に慶應SFCによって初めて導入された)
つまり、当時は入学者の大多数が熾烈な一般入試を経験し、多くは浪人を経験して大学に入学していたのである。

昔は系列校も今と比べて少ないという事情もあった。
早稲田佐賀や摂陵などは当時もちろん存在しなかったし、早稲田高校や早稲田実業高校からの内部推薦枠も今よりずっと狭くなっていた。(昔の早実は全員が早稲田に上がれたわけではなく、テリー伊藤のように成績不振者は外部受験をした)

しかし、少子化によって一般入試での学生確保が難しくなったこともあり、「年内入試」での入学割合が徐々に高まってきている。
指定校推薦の枠を多くの学校に与えるようになり、エッセイや面接によって評価される「総合型選抜」の入学者も年々増加している。
系列校からの内部推薦枠も拡大し、今では早大学院、早実、早稲田本庄、早稲田、早稲田佐賀、早稲田摂陵(早稲田大阪)、早稲田渋谷シンガポールから合わせて2000人近くが入学するようになった(入学者の4〜5人に1人が内部生となります)。

このように入学者数の読みが難しい一般入試の枠を減らし、年内で学生を確保する動きが有名私大の間で主流になってきているのだ。
このままだと10年以内に年内入試が多数派となり、一般入試がマイノリティ(一般ではなくなる)という奇妙な状況が生じることも予想される。

暗記偏重マークシート→総合問題に(ワンチャン勢の排斥)

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