予備校講師が本音で語る受験勉強の最適解
皆さんこんにちは。じゅそうけんです。
今回の記事でも、仲良くさせていただいている予備校講師の方にご協力いただきました。(以前英語記事を執筆いただいた方と同一人物です)
個人的にすごく勉強になり、新しい知見の連続でした。(受験生時代に本記事に出会いたかったですね・・・)
今回は主に大学受験生やその親御さんを対象に、志望校に合格するための絶対外せない「受験勉強の必勝法」をK先生から伝授していただきます。
有名予備校で1000人以上の生徒を教えた経験および自身の学習経験などを踏まえて、ただ単に「一人の人間の成功談」というレベルではなく、より普遍や一般性が高い方法論を提示していただいています。
では、早速始めていきましょう。
【まずは全体像を掴むことが大切】
受験勉強で大切なのは、(多くの勉強法本でも言われていると思いますが)ゴールから逆算することです。
例えば自分の現在のレベルが40点レベルで最終的な合格最低点が70点レベルだとすると、30点ギャップがあるわけです。
受験勉強というのはこの30点を淡々と埋める作業といっても過言ではないと思います。
どうすればそのギャップが埋められるのか?
もちろん自分で考えてもいいと思いますが、それがわからない人はコーチングスクールなどに入ってみたらいいでしょう。
とにかく受験勉強の本質は、目標と現在のギャップを埋めることです。
そのためには何をしたらいいか日々自問自答してください。
とは言え、このように言ったものの、現在のレベルが極端に低い場合はとりあえずやってみなければわからないところもあります。
その場合は武田塾さんなどの学習ルートなど参考にして、またはコーチングスクールに入って「とりあえず〇〇をやる」とやっていきましょう。
レベルが低いうちは、ハイレベルな人と違って逆にやるべき事はそんなに難しくありません。
英語であれば単語と文法と英文解釈をやる。
数学であれば基礎問題精講レベルをやる。
そこまで難しい事はありません。
【具体的にどの科目から始めるべきか】
多くの受験生は予備校のカリキュラム等に騙されて全科目同じように手をつけてしまいますが、独学で選択の余地があるのであれば基本的に受験勉強は「塗り絵」だと思ってください。
イメージとしては一科目づつ仕上げていく方が正しいです。
このやり方の正しさは鉄緑会がほぼ完璧に証明してると言っても過言ではないので、東大受験のプロである鉄緑会のやり方通りに従うと良いでしょう。
理系や国立の受験生であれば、まずは英語と数学が偏差値(河合全統)70くらいになるまでは、英語と数学に専念するべきで、中途半端に理科とか地理歴史等に手をつけないようにしましょう。
私立文系であれば英語だけで充分。
特に浪人生などは気持ちの焦りから成績がすぐに上がりやすい理科や地理歴史に力を注ぎがちですが、これは絶対にやってはいけない悪手です。
そもそも鉄緑会であそこまで英語と数学が重視される理由について説明しましょう。
受験は形式的には5科目あると思いますが、ダントツで大切なのが英語と数学です。
その理由は二つです。
東大模試の標準偏差などを見てみたらわかると思いますが、英語と数学は非常に標準偏差が高い。
つまり、端的に言えば差がつきやすい科目だということです。(逆に、国語や地理などは非常に標準偏差が低く差がつきにくい)
さらに、差がつきやすいことの理由でもありますが、高等学校の英語や数学の勉強量はとても多いので、多くの受験生は学習が完全に固まる前に入試を迎えてしまいます。
このような理由があるからこそ、まずは英語や数学の偏差値が70位になるまでは他の科目に手をつけずに英語と数学に注力してください。
ただし、注意点があります。
進研模試で偏差値30とかそのレベルで極端に勉強をやったことがない場合は、むしろ最初に取り組むべきは国語です。
本格的に受験勉強を始める前に、国語の学習をしたり、読書の習慣だけはつけておいた方が良いでしょう。
(具体的な英語や数学の学習法に関しては後述いたします)
【そもそもどの大学を目指すべきか】
世の中には様々な「逆転合格」的な詐欺話がありますが、基本的に受験に逆転合格など存在しません。
大学受験のレースは人によっては小学生から始まっているわけで、小学生からコツコツ勉強してる人間と高校2年生から勉強し始めた人間では勝負になりません。
ですから、少なくても半年とか1年のスパンで総合偏差値が20上がるとかそういった話はありえないと思ってください。(世の中には例外がありますが、そういう人はめちゃくちゃ部活をやっていたとか、とても先天的に頭が良いのに勉強してなかったとか、何かしら特殊な事情があります)
周りの受験生も本気でやってる中で自分だけ成績を上げるのは至難の業です。
現実的な選択肢は2つです。
1.現在の偏差値+8位の現実的な大学を志望校にする
2. 2年〜3年計画にして頑張り、現在の偏差値+20位の大学を目指す
難関大学になればなるほど他の受験生も勉強するわけですから相対評価で差を詰めるのは極めて困難です。
現在の偏差値+20位の大学を目指すのであれば、最低でも2年から3年は頑張ってください。
【成績が悪いのであれば科目を絞るべき】
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