見出し画像

愛知県三河地方の進学事情、上京組の予後

みなさんこんにちは。じゅそうけんです。

マガジン購読していただくとその月の記事は読み放題になりますので、是非ご購読ください。→

先日、このようなツイートが投下され、X上で物議を醸していました。

私も岡崎高校出身ではないですが、「とにかく陰湿で閉塞感のある西三河」に馴染めず東京の大学に進んだはみ出し者の1人ですので、色々と思いを馳せてしまいました。

このツイートで思い出したこともあるので、私の記事でも触れていきたいと思います。
19歳まで愛知県豊田市に住んでいたわたくしが、自らの実体験も踏まえながら三河民の人生を解説していきます。

まず、言わずもがなですが、愛知県民は地元が大好きです。
経済的に恵まれており、わざわざ東京や大阪に出なくとも、トヨタ自動車を頂点とする「トヨタ経済圏」の中で幸せに暮らすことができるからです。

「高校生の県内大学進学割合」では47都道府県の中で見事1位に輝いていますし、大学進学者の7割超が愛知県内の大学に進学しているという現状もあります。わざわざ外に出るメリットないですからね。

名古屋大学合格者のうち県内出身割合は半分を超えており、他の旧帝大を圧倒しています。(ツイート参照)

思い返してみると、私が通っていた豊田市の公立中学の同級生は250人ほどでしたが、高校卒業後に東海地方から出たのはせいぜい20人程度だったのではないでしょうか。同級生の大半はアラサーになった今でも地元のトヨタ系列の企業で働いています。

抜群に安定した経済基盤を持ちながら「とにかく陰湿で閉塞感のある」と評されてしまう三河の受験・就職事情をお伝えしていきたいと思います。


小学校・中学受験事情について

まず、三河民で小学校受験・中学受験をする人はとても少ないです。愛知県全体の中学受験割合は7%程度とのことですが、三河地区に限定すると数%ではないでしょうか。(私の小学校の同級生を見ても1人いたかどうか)

三河地方においては、基本的に高校受験前提で物事が進みます。
国立の小中一貫校などはあるにはあるのですが、高校まで繋がっている中高一貫校はほとんどなく、結局皆高校受験をすることになります。

ただ、トヨタ系列の大企業に勤めるエリサラ家庭も少なくないため、そういった教育熱心な家庭は小学校のうちから高校受験を見据えて塾に通わせることが多かったように思います。
岡崎市の小学校に通っていた頃は、近隣に岡崎高校があったことも影響してか、クラスの半分弱が佐鳴予備校などの塾に通っていた記憶があります。

さらにハイクラス層は、「お受験」をして愛知教育大学附属岡崎中など国立の小中一貫校などに通い、高校受験で岡崎高校などのトップ進学校を目指す流れが一般的です。
「国立〇〇大附属中→公立進学校」というルートはこの地域に限らず、多くの地方県のアッパークラス(医師家庭など)の鉄板ルートですね。

また、ごく一部の開業医や経営者の子は小学生のうちからせっせと名古屋の塾に通い、東海・滝・南山女子を目指します。ただ、三河でこういった選択をする人はかなりのレアケースでしょう。

豊田市の公立中同級生の予後

公立中学時代の同級生の予後を見ていきましょう。三河民はどのような人生を歩むのでしょうか。学年200人の公立中学の想定で、レベル別で見ていきたいと思います。

ここから先は

2,155字

¥ 590

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?