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AI、キャリア、デザイン
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第十四回(8月17日)の講師は武蔵野美術大学デザイン情報学研究科非常勤講師であり、ユニバーサルデザイン総合研究所代表赤池学さんです。今回のプレゼンテーションから出た様々な理論とデザインにすごく共感しました。しかも一応最終回として、いろんな感想が発表したいです。
AIと人間との共生関係
赤池学さんは「創造者」、「管理者」、「作業者」という3パターンの人種がいると述べました。その中に、最も数が多い管理者は、AIやIoTに代替され、持続的なキャリアデザインを獲得できるのは、新しい価値や革新をもたらす創造者、そして熟練技能を手にしている作業者だと結論づけました。
ですが、管理者はAIやIoTに代替されるのではなく、AIやIoTと共生すると思います。例えば、PathAIというチームは医師とAIに癌細胞を診断する実験を行いました。実験の結果として、AIの正確度が92%で、医師の96%正確度と近いが、AIと医師と提携して診断すると、正確度は99.5%になりました。医師は管理者じゃないが、この例から管理者に運用できるに違いない。
また、自動車の登場で世界中の御者が全員失業して仕事が減るのではないかと思われていましたが、今にはそれが理由ではないと思われます。御者が減っていたとともに、自動車運転手も増えてきた。 特に数年前から流行っているタクシー配車プラットフォーム「UBER」は、最初に多くのタクシー運転手が抗議に反対しており、彼らはその時、誰も道路上で手を振ってドライバーを呼ぶだろうと感じたが、いま彼らは失業していなく、むしろ「UBER」を使って収益効率を向上しました。
ゆえに、新しいテクノロジーと人の関係は「代替」ではなく、「共生」です。世界はバランスを取るために、失業があれば雇用もある。いつも失業している人は二種類があると思います:
1.新しいテクノロジーが学びたくなく、時代の変化に適応できない人
2.いつも簡単、重複な作業をする人
これからのリーダー人材
赤池学さんのプレゼンテーションで語ったことと最近自身の思考と合わせると、これからのリーダー人材になるために4つの点が必要です。
・BIG VISION(大きなビジョン)
・SMALL GOAL(小さなゴール)
・GROW FAST(早く成長する)
・ART THINKING(アート思考)
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BIG VISION(大きなビジョン)
大きなビジョンについて、具体的には、現状への不満があり、熱いを強く持って何かを変えたくて全人類や生態系のための未来を構築したいということです。一生のうちには達成できないかもしれないが、それに向かって終わりがなく、ずっと頑張り続ければ小さなビジョンを完成するよりよほど大きな貢献ができます。例えば1000%のゴールを目指すると、40%しか達成できずに終わっても、400%が達成できて80%の5倍以上の貢献度があります。それはまさに大きなビジョンからもたらす力です。
「欲求の5段階」を発表したマズローは「自己超越」という6つ目を提起しています。自己表現を拡張して他者や社会との共創や互恵をする利他主義は大きなビジョンを実現するために必要な条件と思い、自分自身だけでなく、全人類や生態系のための未来を考えべきです。最近山崎和彦先生が「三方よしのデザイン」を提唱して大きなビジョンにも合えるのではないかと。
SMALL GOAL(小さなゴール)
大きなビジョンを実現するために、数え切れないほどのチャレンジとタスクを挑戦しなければなりません。チャーリー・マンガーが提出している様々な思考モデルでチャレンジを分解してみましょう。樹形図で曖昧かつ抽象的なビジョンを分解し、それを達成するためのチャレンジとタスクを明確にしていきます。 そして、それらを完成するためには、「どのような知識を身につけないといけないのか」「自分一人ではどうしてもできなく、人の力に頼る必要があることは何か」「それぞれのゴールを完成するまでにどれくらいの時間がかかるのか」などを明確し、重要度と難しさによって優先順位を書きます。
例えば個人を対象として、キャリア・タイムラインを書きます。自分の状況に応じてこれから大切なこと(例えば修士卒業するとき、5年後、10年後、20年後、退職前など)をポイントにして書き出します。 先に書いたタスクとチャレンジを一つずつ自分のキャリア・タイムラインに入れて、何も考えずにアクションしましょう。例えば、「栄養失調や栄養過多という言葉を辞書からなくす」というのが大きなビジョンであれば、小さな問題はフィットネスの習慣や食生活から出た小さな問題から始まります。(サラリーマンにより便利かつ健康的な食生活を送るために、ファストフードに野菜や果物をできるだけ多く入れたい、みんなが野菜を植える生活を始まらせるなど)
もちろん、計画が変化に追いつかなく、スペンサー・ジョンソンも「永遠に変わないものは「変化」自体だ」と述べて、世界は常に変化しているので、月を単位でプランをイテレーションします。
GROW FAST(早く成長する)
PDCAサイクル、デザイン思考でよく使っている言葉「イテレーション」、シリコンバレーで流行っている一つのスタートアップの方法論「リーンスタートアップ」などモデルのコアは、「早く問題を発見して改善する」という循環をできるだけ早く繰り返します。特に気に入っていることの一つが、MVP(実用最小限の製品: minimum viable product)です。 ニーズをテストするだけなので、ビジュアルな部分を最小限に抑えると、ユーザーはビジュアルに騙されることもなく、「本当に必要なのか」がすぐわかるようになります。さらに、最初には「ニーズ」についてのタスクとチャレンジに重んじ、効率が飛躍的に向上して素早く成長できます。
例えば、最近SpaceXでの試作品SN5(ロケット)はロケットのようには見えず、ただの鉄の樽のように見え、中国の茅台酒(マオタイしゅ)に非常に似ていると言われています笑。ですが、それもMVPと言え、素早くイテレーションをして最近その試作品を通じて、重複利用ができるようになったと証明され、民間宇宙飛行にとって新たなマイルストーンを完成しました。
ビジュアルが大したことじゃないと強調するわけではなく、mvpから非常に素晴らしくてきれいな成果物もよくあります(例えばSpacexの宇宙飛行士のスーツやロケット)。 もちろんファッションに向けたプロダクトやサービスは機能よりもビジュアルを重視される、MVPもビジュアル系に重視することもあります。一番アピールしたいことは:
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正しいタイミングで、正しい方法で正しいことをします
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それはビジネスの世界だけでなく、個人生活から国の政策までよく運用できると思います。
ART THINKING(アート思考)
なぜ未来のリーダー人材はアート思考が必要ですか? ビジネス思考とデザイン思考は、どちらも社会問題の解決から新しいことを生み出すが、アート思考は社会問題から問題を提出して、人々に考えさせることを中心に作品を作り出します。リーダー人材は単にメンバーや部下へ仕事を割り振るわけではなく、彼らに既存の物事を考えさせて、アーティストのように批判的思考から自発的に物事を批判すること。
「The Model Thinker」は「一つのことを複数のモデルを利用してより客観的に、正確に分析することが重要である」と強調しています。 「PRINCIPLES」は「物事に(人も含む)純粋理性批判て最正確な事実を手に入れる」と語っています。「突破するデザイン」は「既存の意味を覆し、物事に新たな意味を与えて人々の行動・習慣・価値観を変化させて、プレゼントのように人に愛されるものをつくる」と提唱しています。「関係性の美学」の提出者ニコラ・ブリオーの著作「Postproduction (Sternberg Press) 」も「レディ・メイド」というコンセプトについて詳細な説明と例から分析して、非常にオススメです。山口周さんの著作「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 」も未来のリーダー人材にアート思考を鍛える必要性について述べています。
加えて、アート思考からプロダクトやサービスを考えるとき、成果物は「面白い」だけでなく、アート作品のように人を思考させます。例えばノーマンが大好きなレモンスクイザー。
何のためのデザイン
プレゼンテーションで「ユニバーサルデザイン」を提出し、ノーマンの著作「誰のためのデザイン」にも出ました。赤池学さんはユニバーサルデザインの7原則から「ユニバーサルデザインを定義する10要件」を派生しました。
人間中心デザインと異なり、自然生態系中心のデザインです。人はこういうデザインを適応するのではなく、人類の能力を向上させるために生み出します。
「カーム・テクノロジー」という本で、アンバー・ケイスが語った一つのことを深く覚えています:
多くの企業は、自社の製品やサービスを使っているエクストリームユーザーのニーズを「偶然」と判定されて無視しようとしている。だが、こんな「偶然」は、遅かれ早かれすべてのユーザーが直面するはずだ。なぜなら、全てのユーザーはいつか極端な状況に直面するからだ。
最近、様々なプロトタイプをつくるために学校で3Dプリンターをよく使って、こんな悩みがよく出てきます。友達は何回も3Dプリンター会社のアフターサービス担当に電話をしたことがあると言っていたが、いつも「このような状況は滅多に起こらないのでしょうがない」という対応をされていました。私たちはこんなにレアな状況によく会って、もしかしたら運があまりにも悪すぎるのかもしれないです笑。今度アフターサービス担当に電話したら、多分故障の文句を言わなくて、「貴社のためにユニバーサルデザインについての本を注文して、あなたたちに見てほしい」と伝えるかもしれません。
感想がまだいっぱいあるんだけど、言う前に、行動します!