未来の医療:芸術X医療
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅱ 第10回(2021.9.13)のゲストは軽井沢病院の副院長、山形ビエンナーレ2020の芸術監督である稲葉俊郎さんです。
稲葉俊郎さんについて
稲葉さんは東京大学医学部に進学、医療の多様性と調和への土壌づくりのため、西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。そして、未来の医療と社会の創発のため、伝統芸能、芸術、民俗学、農業など、多様な分野との接点で積極的に実践を行っています。
また、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020」の芸術監督として、「山のかたち、いのちの形」というテーマに基づいて、芸術と医療の双方の視点から、「私たち固有の健康を回復できる未来の療養所」を目指し、様々なコンテンツを実践しようとします。これはかなり面白いなと思って、参加したいのですが、残念ながら時間過ぎてしまいました。
未来の医療:芸術と医療
そもそも私の専攻はコンテンポラリーアートと強く関連づけていて、多様な学科との接点を融合するのも興味深いので、「芸術と医療の融合」という話を聞いて、いろいろ考えさせた。
「未来の医療」を議論するまえに、まず「将来、どんな病気が起きるか」を予測し必要です。あらゆるデジタル・テクノロジーを急速に発展して、人々の頸椎や目が病気になったり悪化したりする可能性が高まる、すなわち「サイバー病」という病気です。このような病気の悪化に伴って、「自然を中心とした医療をやりたい」という稲葉さんのビジョンはますます重要視とされるのではないか。
人々の注意力をスクリーンから自然へと移して、自然の美しさを再び感じ、楽しみ、目まぐるしい都市から離れて、フェリンカメラで風景の写真を撮ったり、アート作品を作ったりして、これはある意味で「瞑想」や「内省」ではないかと思います。また、アートを通じた治療手法もいくつかあります。
例えば、アートセラピー(Art therapy)という伝統的な心理療法の理論と技術を利用して、絵画や粘土造型などの表現作業を通して行う心理療法があって、これと瞑想、マインドフルネスと繋げれば、これからの医療手段の一つになれるかもしれないです。
なので、これからの医学と芸術との接点は、内省とマインドフルネスの始まりです。