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第2回 生理学 2021.4.13

皆さんこんにちは(^_^)

今日もコツコツやっていきましょう!

問題1 DNAの塩基配列にしたがって生成されるのはどれか。

1. 糖 質
2. 脂 質
3. 蛋白質
4. 電解質

答えは【3】です。

DNAとはデオキシリボ核酸のことです。
ワトソン(左)とクリック(右)がDNAの構造を発見したのは1953年です。
意外と最近です。

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T(チミン)とA(アデニン)、C(シトシン)とG(グアニン)がそれぞれ対になって構成されているのは聞いたことがあると思います。

さて、人間は生きていくために必要なタンパク質を自分で作るのですが、
その設計図はDNAから読み解きます。

核の中でDNAをほどいてコピーを作ります。
これを『転写』といいます。
この時にできあがるのはmRNA(メッセンジャーRNA)です。

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そしてmRNAは『転写』した情報を核の外に運んで、リボソームと結合してその情報に基づいたタンパク質を作ります。
これを『翻訳』といいます。
タンパク質を作る時はtRNA(トランスファーRNA)がリボソームまで必要なアミノ酸を運んできます。トランスファーとは運び屋のことです。
そのアミノ酸がつながることでタンパク質を作るのです。

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さて次の問題です。

問題2 胸腺で成熟する細胞はどれか。

1. 好中球
2. 好酸球
3. Bリンパ球
4. Tリンパ球

免疫機能は人間にとってすごく大事な機能ですね。
その大元になるのは胸腺と骨髄で作られるリンパ球です。

リンパ球は大きく分けて2種類あります。
Tリンパ球とBリンパ球です。

胸腺はThymusというのでその頭文字の『T』を取ってTリンパ球やT細胞といいます。
骨髄はBone marrow というのでその頭文字の『B』を取ってBリンパ球やB細胞といいます。
なので、もう一度問題をみてみると、

問題2 胸腺で成熟する細胞はどれか。
1. 好中球
2. 好酸球
3. Bリンパ球
4. Tリンパ球

答えは【4】ですね。

少し掘り下げていきますが、細かく分けすぎると国家試験の範囲を超えてしまうので、まずは、ヘルパーT細胞とキラーT細胞の説明を簡単にしていきます。
たとえば、マクロファージは外敵(細菌など)を食べる貪食作用があります。

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そして食べた後にはヘルパーT細胞に向かってどんな細菌を食べたかを報告します。これを抗原提示と言います。

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細胞性免疫と液性免疫

抗原提示されたヘルパーT細胞は、キラーT細胞や、B細胞に向けて連絡をします。
キラーT細胞はその指令を受け取ったら、指名手配犯に侵された細胞などを探して壊しに行きます。T細胞が動いて外敵を壊しに行くので、これを細胞性免疫と言います。

今度はB細胞の話です。
B細胞はヘルパーT細胞から指令を受け取ったら、抗体を作る準備をします。
Bリンパ球は形質細胞に分化(変身すると思ってください)して、抗体を作ります。

この抗体は指示されて作ったものなので、特異性があります。
特異性を簡単に言うと、指名手配犯によく効くイメージです。
この抗体は血液にのって身体をめぐるので、液性免疫と言います。

ちなみにHIVはヘルパーT細胞を壊してしまうので、発症すると免疫不全に陥ります。
今まで話してきた内容が出来なくなるため、普段、健康な人がかからないような病気にかかってしまうということです。
全てまとめると下の図のようになります(^^)

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さて最後の問題です。

問題3 肥満細胞を結合する免疫グロブリンはどれか。


1.IgA

2.IgE

3.IgG

4.IgM

答えは【2】です。
ここは多くを語らずに、簡単に完結にいいます。

『好塩基球』と『肥満細胞』と『IgE』は全部セットで覚えてください!

このセットは『Ⅰ型アレルギー』で重要になる部分です。

Ⅰ型アレルギーについて…

などと問題が出てきたら、

『好塩基球』『肥満細胞』『IgE』

の3つがスムーズに出てくるだけで解ける問題が増えます。

ぜひ頭に入れておいてください!

以上です!
今日も皆さん頑張っていきましょう!(^^)

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