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人生をともにしたBUCK-TICKへ、愛を込めて

現実世界ではなかなか半年前に亡くなったアーティストへの生々しい悲しみを共有しづらい方もいると思うので、その中のひとりとして書きました。まとまらない文章ですが、誰かの涙に寄り添えればと思います。

BUCK-TICKの櫻井敦司さんが旅立ってから半年以上経過しても、心のなかにある悲しみがうまく整理できていない。
彼の音楽に初めて出会ったのは、夕暮れのテレビ画面越しだった。美しく彩られた口元から綴られる妖艶な言葉たちは、思春期の私にとって大きな衝撃を与えてくれた。
その後、年月を重ねていくにつれて誰にでも訪れる人生の凹凸を、例外なく私も経験した。そのたびに発生する心のエッジを丸くしてくれたのは間違いなくBUCK-TICKの音楽に乗った彼の言葉だった。
コンサートでは長年連れ添ったメンバーが奏でる安定感のあるメロディの合間に、自分自身もアートとして舞い、踊り、魅せる彼のことを、この先もずっと観ることができるとなぜか確信しながら、会場の片隅から拍手を送っていた。

突然の訃報はファンクラブより大切なお知らせとしてやってきた。いまだに信じられないファンもいると思う。あれはあまりにも突然すぎた。

彼亡き後、スタッフが矢継ぎ早に公開してくれた過去の映像をSNSのファンとともに楽しみつつも、あのコンサートのときあんなことがあった、この曲のリリース時はこんなことがあった等と振り返っていて、改めて大きな味方を失ってしまったのだと感じて毎回ぐちゃぐちゃな感情のまま観ていた。

あっちゃん、これからはどうやって人生の凹凸をやり過ごしていけばいいんだろうね。人生は続いてしまうのに。

幸せになりましょう、言葉少ない彼がコンサートでいつも伝えてくれた愛を胸に明日もやり過ごしていこうと思う。

どうか、あなたも、生を与えられている限り、それぞれの役目をやり過ごしていきましょう。
パレードは続きます。

第二期B-Tトレインのアイドリングをしているメンバーへ感謝を込めて終わりにします。
おやすみなさい。良い夢を。

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