サッカー少年団 子ども達からの 「質問」
8月は、やっぱり暑い。けど、こんな状況の中でもグランドがあり、サッカーができ、子ども達に指導ができることに、感謝です。私は指導歴7年目で、今は2年生以下の子ども達を指導しています。
2年生以下のサッカーは、「ゲーム」であり、「遊び」の延長としてとらえ、子ども達が「サッカーを楽しむこと」が大切です。
この年代の子ども達は、すぐに気をそらしてしまいます。かたわら車が通り過ぎたり、虫が近くにいたら、練習やゲームから気がそれてしまうことがよくあります。子ども達は、自己中心的で他人と一緒に行動することが苦手です。周辺視野と方向付けの能力が、まだまだあまり発達していません。したがって、ラインがわからなっかたり、攻撃方向がわからなっかたりするようなことが時々生じます。
指導のポイントは、人間の神経系の発達は6歳頃までに、大人の90%に達します。脳が最も発達するこの時期は、多くの運動能力を身につけるのに有効な時期です。サポートとして、「歩く」「投げる」「跳ぶ」「蹴る」「ぶら下がる」「つかまる」などの要素が組み込まれた運動をたくさんサポートするのがベストです。
そんな指導者の気持ちとは裏腹に、子ども達は練習中にコーチ、「虫がいる」「蚊がうるさい」「蚊にいっぱい刺された」と、グランドの周りは、森林で覆われており、この時期は蚊に刺された問題が毎年多発します。(森林で囲まれているから、この時期はグランド温度も下がり助かっているところもあります)
2年生なので、蚊にいっぱい刺されたら、練習どころじゃなくなります。「かゆくてヤダ!!」「もうサッカーやりたくない」気がそれてしまいます。サッカーをしても楽しくないので、休憩を入れ、刺された箇所の対応に追われます。そんな中、一人の子どもが「コーチ、なんで蚊に刺されるとかゆいの?」と質問されました。
私は内心「えっ!そんなの知らないし、サッカーと関係ないじゃん」と思っていました。とっさに言ったのが「蚊は人間の血が好きなんだよ」と言い、そしたらまたまた、子ども達から「なんで血が好きなの?」と質問攻めです。他の子にも伝染し、津波のような質問攻めが押し寄せます。この時は、話を流しその後、練習再開までに時間をかなり費やしました。
ふと思ったのが、運動能力を身につけることばかりに意識が強く、2年生なので蚊に刺されたことはサッカーより、一大事なこと。子ども達の質問を聞き、的確に答えていたら、信頼が深まったのではないかと思いました。
なので今回は、なぜ蚊に刺されたらかゆくなるのかを調べてみました。
なんでかゆくなるの?
蚊は嫌われものなのは、人間の血を吸ったり、病気をうつしたりするだけではなく、あのかゆみのせいもある。しかし、蚊に刺されると人間がかゆくなるのは、蚊にとってはやむ得ない理由がある。
蚊は針のような口を人間の皮膚に突きさして血を吸う。このとき、最初に蚊の唾液が注入されるのだが、この唾液のなかには、人間に痛みを感じさせないような麻酔成分と、血が固まらない成分などが入っている。
前者は、人間が気がづかないうちに血を吸うため。後者は、吸った血が蚊の体内で固まらないための成分である。
ところが、これらの成分は、人間にとっては体内にあってはならない異物になる。そこで、これらの異物をやっつけようと体が反応する。その結果、あのかゆみというわけなのです。
(蚊がもたらす病気・・・東南アジアやアフリカに多い黄熱病やデング熱、マラリアなどの伝染病は、蚊によってうつるといわれている)
危険な虫さされ対処法👇
https://www.esquire.com/jp/menshealth/wellness/a30322112/dangerous-bug-bites-190604-re/
蚊にさされたときの対処法とは?
①さされたらかかずに、つねる。子どもで注意したいのが、刺された場所をかき壊してしまうこと。かき傷に細菌が入り「とびひ(伝染性 膿痂疹)」になることがあります。とびひは菌がついた手などを介して他の部位や他人にもうつってしまいます。かゆみを抑えるなどして、かき壊しを防ぐことが大事。直後に出るかゆみは保冷剤で冷やしたり、メントール成分が含まれる市販薬を使用したりするとよいです。かゆい所に爪で「バツ印」をつけるのは、皮膚を傷つけることになるので避けましょう。
②保冷剤などで冷やし石鹸で洗う。脳には、刺激に対する感受性に優先順位があり、かゆみは痛覚、冷覚の刺激よりも優先順位が低く、かゆい場所の周囲の皮膚を冷やしたりすると、かゆみが和らぎます。蚊が血を吸うときに「血液の凝固を防ぐために注入する唾液が酸性であるため、アルカリである石鹸で洗うことによって中和される」そうするとかゆさが低減される。
③絆創膏を貼る。貼った部分が保護され刺激を受けづらくなる。
これら3つが、蚊に刺されたら早急の対応におすすめです。
その他、対応といったら練習場に蚊取り線香を設置する。(日本の夏、キンチョウの夏)練習前に虫よけスプレーをする。キンカン、ムヒの塗り薬を用意する。
【虫刺され】かゆみ止めの王道ムヒとキンカン、効果が強いのはどっち?成分と特徴を比較👇
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/muhi-kinkan-20593/
L-メントール成分があるミント、ハーブは忌避効果を持っている👇
https://lovegreen.net/lifestyle-interior/p174541/
蚊の飛行速度は8km。風速2m以上になると蚊は風に向かって飛ぶことができなくなる。
後日、子ども達に蚊に刺された対処法を伝えたのですが「はッ?」「何が?」やっぱり、子ども達が質問した時に、答えることが有効です。
それでは、また。