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不安の感じ方が、年々強くなってきている方へ

製造工場に21年、勤務してるアラフォオヤジのだっちょです。

理想と現実は違います。

最近、人生100年時代とも言われています。

突然ですが、40代の男性の皆さん、もうすぐ人生の折り返し地点にさしかかるところです。

「これからの残された人生、何ができるのか、不安じゃありませんか?」

自分自身どうしたらいいのか。何がしたいのか。自分に対する期待感もありつつ、漠然と未来への不安も感じる。

このように、不安が年々強くなっている方は、現実を受けとめず、漠然とした未来のことばかり、目を向けています。

たとえば、仕事のことだと働き方の見直しでますます、自分が思っている以上に変化するスピードが速く、今までの働き方だと、取り残されるという不安。

そして、年を重ねるたびに体力がおとろえ、今までできてたことが、できなくなる。体も、病気になるリスクがだんだん高くなるという不安を決めつけ、ぐるぐる頭の中を巡ります。

30代の頃は、定年までこの会社で頑張れば大丈夫だろうと思っていた。しかし40代になり、想像していなかった予期せぬ出来事で、会社側から急なリストラで、仕事がなくなったらどうしよう?

子どもの教育費、住宅ローンの返済ができなかったり、老後に安定した生活ができないのではと。

描いていた人生設計が思ったようにいかず、将来に関わる選択に迷って落ち込むような時は、なおさら未来への不安が膨らむものです。

不安は何のためにあるのか

不安を感じずに生きていけたら、どんなにすばらしいだろう、と思っている人は多いと思います。
不安だけでなく、怒りや悲しみなどの感情は、決して気持ちのよいものではありません。

出来れば感じずに、生きていきたいと思うものです。でも、これらの感情には大切な役割があります。

なぜなら、不安の特性は、遺伝的な影響が強い因子の一つである「損害回避」と呼ばれるものがあるからです。これは、困ったことにならないように、物事を避ける傾向のことです。心配性や慎重などが近いと思います。

誰もが持って生まれた「損害回避」をどれだけ自分のものとして、使いこなせるかが、不安を正しく認知することで重要になってきます。

正しく認知ができないと、不安を不安として感じたり、それ以外にも、めまい、頭痛、胸の苦しさ、しびれなど、身体症状に表れることがあります。

不安な時に頭の中で起こっていること

人間はありのままを見ていることはない

人は、ものごとをありのままに見ていることはまずなく、必ず自分なりのとらえ方で見ています。
その「自分なりのとらえ方」を認知と呼びます。

認知は思考ですので、たとえば、パニック発作を起こした人がいて「今度こそ死ぬのではないか」という思考です。

それはパニック発作、ヤバイ、どうしよう、と最悪の状況を決めつけ「死につながるもの」ととらえたということであり、認知の話です。

パニック発作をありのままに受け止めれば、ただ苦しいというだけのことでしょう。感情的な反応は、認知によって決まってきます。

パニック発作を「死につながるもの」ととらえれば、当然、怖いという感情が起こってきます。

根拠のない決めつけ

たとえば、こんなにオドオドした人間は、絶対に嫌われるに決まっているというように決めつけます。

実際には、人の評価はそんなに単純なものではありません。

オドオドした人が嫌いな人もいれば、むしろ好ましく思う人もいます。そもそも、その様子を見てオドオドと感じない人もいます。

白黒思考

有能な社会人は、いつでも堂々としているものだというふうに、極端な考え方をします。

有能な社会人でも、状況や体調面によっては、オドオドしてしまうときもあります。

「そんなときもある」というような曖昧な考え方ができず、有能な社会人は、いつでも堂々としているものだと考えるので、オドオドしている自分が本当に無能だと思うのです。

不安が強い時には、自分のことしか目に入らなくなります。自分以外の人は、完璧であるかのような気になります。

実際には完璧な人などいないという、当たり前のことを思い出すことが大切です。

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不安で自分を苦しめる考えを書きだし、質問する

しかしながら、他人が完璧ではないって意識をしても、私たちが日常的に、不安を抱くことが多いのは、やっぱり対人関係だと思います。

でも難しいですよね。「人からどう思われるだろか?」「嫌われてしまったらどうしよう?」というような不安。

誰かに相談もできないし、負担が大きすぎます。

なかなか自分が思うようには、いかないですよね。

そこで、おススメなのは「ワーク」4つの質問です。

この質問をすることで、あなたが得られる効果の一部を挙げると...

ストレスや苦しみから自由になれる「問いかけ」の力がつく。

自分の頭の中では、絶対そうでなくてはならないという「思い込み」や思考の癖のようなものが分かる。

自分の心を乱すのは、現実に起きていることではなく、起きていることに対する考えに気づく。

仕事や家族についての、身近な悩みを解決する。

自分でも気がついていない、無意識の思い込みからくる心の痛み、さらには、依存症、死別の悲しみや死の恐怖といった、ひどい苦しみに対しても有効。

不快な感情の背後には、真実ではない考えが隠れていることを導きだす。

4つの質問で自分の「思考」を検証できるなどです。

まずは、自分を苦しめる考えを書きましょう。
たとえば、会社の上司とのやりとり。

「上司はオドオドした自分にうんざりした」

この文章に対して、4つの質問をしてみます。

①それは本当ですか?
②それが本当だと、絶対に言い切ることができますか?
③その考えを信じると、あなたはどうなりますか?
④その考えがなければ、あなたはどんな人になりますか?

①の答えは、イエス、ノーのどちらでもかまいません。①には、イエスと答える人が多いのでは。

②の答えは、多くの人がノーになるでしょうが、これもイエスでもかまいません。

③では、自分が情けなくなる、リストラされるのではないかと不安になるや、これから社会人としてはやっていけない、と絶望になるなどでしょう。

④は、妙な質問ですが、上司のため息をつくのが目に入っても、オドオドした自分にうんざりしているという思考が浮かばない頭だとしたら、ということです。答えは、そのまま話し続けるという感じになるでしょうか。

以上が準備体操です。
少し自分の考えとの距離が作れたかと思います。

次にひっくり返しです。まず、肯定と否定をひっくり返してみましょう。

常識をブチ破るみたいな感覚で!

「上司がオドオドした自分にうんざりしていない」

この文章で正しい証拠を3つ見つけます。無理やりのこじつけでもかまいません。

①上司はそのまま話を聞いてくれた。
②言葉がつっかえたことについて何も言わなかった。
③話の内容についての質問をしてきた。

というような証拠が上がってきました。これで少し頭が柔らかくなるかと思います。

次もひっくり返しです。
サヨナラ逆転満塁ホームラン的なイメージです。

私と上司をひっくり返してみましょう。

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「私はオドオドした上司にうんざりしている」

これも証拠を3つ見つけます。

たとえば
①部下の言葉がつっかえたくらいでため息をついた。
②自分のネガティブな反応をため息という陰湿な形で示した。
③それについて何も指導をしてくれない。

上司がかわいそうになってきますが、次は上司を単に私に入れ替えてみます。

①私は、上司に直接確認もしないで、自分がオドオドして上司に嫌われたと思い込んでいる。
②私はただ言葉がつっかえたというだけのことを自分がオドオドしていると決めつけている。
③私はいつもいつも、自分のちょっとした失敗をオドオドしていると決めつけてきた。そしてそんな自分にうんざりしてきた。

実際の上司がどうかということとは関係なく、自分が自分にうんざりしているわけです。自分を苦しめているのは、自分だということです。

なるべく自分を否定せず、見つめ直すという意識が大切です。

まとめ

「ワーク」は、4つの質問という準備体操の後に、ひっくり返しを創造的にやってみることによって、頭をより柔軟にしていくもの。

ひっくり返しているうちに、びっくりするような視点が得られる。

また、やっている間に「そんなわけがない」と作業そのものを疑わしく思ったら、その考えもまた問い直していけば良いのです。

現実を受け入れることで、人生への焦りや不安から解放させる。

今までの常識はもしかしたら、違うのではと考え、不安が強くなる方は、言い換えれば誰よりも慎重であり、良い準備ができる人だと思います。

残り半分の人生、悔いなく不安と上手に向き合い、スキあらば逆転人生を目指しましょう。

それでは、また。


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