サッカー脳震盪 ほんとうに危ない! 一度脳震盪を起こした人が再び起こす 危険性は 起こしていない人の6倍!!
スポーツで頭を打つのがなぜ危険なのか?
私は、少年サッカー指導8年目で、現時点でも指導の方を継続中です。指導者になる前は、サッカーの経験もあり、相手選手とコンタクト時に、相手の肘が私の下顎にヒットし、そのまま意識を失い受け身をとれず、頭をモロ地面に叩きつかれ、脳震盪を越し、救急車で運ばれた経験があります。
周りの人の迅速な対応で、無事窮地を逃れました。
医者には、次に脳震盪になったら死ぬかもしれない。今の時点では大丈夫だが、何年後かに何もしてなくても、急に脳震盪になる可能性もある。そして、脳震盪を起こしたことがない人に比べ、再び起こす確率は、6倍になるという診断をされました。
いつ脳震盪になるのだろうと、不安でもありますが、今は小学生にサッカーを指導をしているので、私のようになってもらいたくない、という思いが強く、脳震盪のことについて学びました。
学ぶきっかけは、自分の経験とD級コーチの資格を受けに行った際の、講習会の内容のメディカルの部分で脳震盪の対応がなかった。
少年団サッカーで指導している方に、脳震盪の危険性を広めていきたいと思ったからです。
これまでスポーツ医学の世界では頭のケガ、特に脳震盪に関しては、ブラックボックスのようなところがありました。
近年ようやく注目されたのは、フィギュアスケートの羽生結弦選手の転倒による、脳震盪。(2014年)
それ以前にも、たとえば全日本柔道連盟が20年ほど前に事故に関する、調査をしてデータをとり、学校教育現場では、100名以上が命を落とすような頭のケガをしていたことが、わかりました。
脳震盪(のうしんとう) | 全国柔道事故被害者の会http://judojiko.net/knowledge/injury/1832.html
結局、それは大きく社会に公表されることはなかったようです。
現在と比べ昔はスポーツでのケガなど、ネガティブアスペクトは見て見ぬふりする傾向にあった。
まあ、責任逃れです。
スポーツでの事故は、誰も起こしたくて、起こしているわけではありません。相手をノックアウトし、脳震盪を起こさせて勝敗を決するボクシングのようなスポーツもありますが、それ以外のスポーツでの脳震盪は、たまたま起きるわけなのです。
「脳震盪」とは、頭部に対する直接的あるいは間接的な外力によって、脳機能が障害された状態をいうのですが、「脳震盪」といえば、単に「頭を打って気を失うことでしょう」と考えている人がたくさんいます。しかし、それだけでは「脳震盪」を正しく理解したことにはなりません。次のような5つの症状も含めて理解する必要があります。
1.意識を失う
多くの場合、失う時間は短時間です。意識が戻って一見普通に見えても、脳の機能は次の衝撃に耐えられるほどには回復していないことが多いのです。意識消失が起きているようだと、衝撃が強かったことが考えられ、急性硬膜下血腫という恐ろしい頭蓋内の出血を同時に発生している可能性があります。
2.健忘、記憶障害
ケガ前後の記憶がはっきりしない、同じ質問を繰り返すなどの記憶障害は、脳震盪でよく見られる症状です。あとになって、「えっ、自分は何してたの?」みたいなことはよく聞く話です。特に、ケガ前後の記憶がない逆行性健忘の場合や、ケガのあとの記憶障害が1時間以上続く場合は、脳へのダメージが強かったことを意味します。
(1.2の症状が出たらすぐに専門医の診察を受けましょう)
3.頭痛
頭を打撲したあとによく、ぶつけたところの頭皮や皮下組織の局所的な痛みが起きますが、これは単なる打撲です。脳震盪の症状としては、なんだか頭全体が痛かったり、重かったりするような頭痛が起きることが多いのです。両者の識別は簡単ではありませんが、打撲した部位とは無関係に広がる、これまでに経験しないような頭痛、そして吐き気が起きたりしているときは、頭蓋内出血の恐れがあります。
4.めまいやふらつき
ぶつけた直後というよりも、むしろ少し時間をおいてから吐き気や嘔吐をともなうことも多々あります。目がかすむ、物が二重に見える、耳鳴りがする、音が聞こえにくい、なんだか霧の中にいるようだという症状が続くことがあります。(すぐに専門医を受診して下さい)
5.性格の変化、認知障害
脳震盪を受傷してからしばらくして、行動がいつもと違う、イライラしがち、興奮しやすい、混乱しているように見えるなど、家族が気がつくこともあるのですが、このような不思議な事態も脳震盪の症状です。たとえ意識がはっきりしていて、一見大丈夫そうに見えても、脳震盪を起こしていることがあるということです。
脳震盪の危険性を広めていく
プロのスポーツ現場には、スポーツドクターがいてケガの専門医でもありますが、今では頭のケガについても詳しいそうです。でも少年サッカーの現場には、専門医などはいなく、ボランティアで指導をしてる方が多く、まだまだ脳震盪への知識が少ない。スポーツの現場では、いつ起きてもおかしくない脳震盪に関する情報の裾野を広げる必要性を痛感しています。
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