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その話し方、カチンときます!

突然ですが、あなたの会社に「あ~っ、この人の話し方なぜかカチンとくる!」

心の中でそうつぶやかざる得ない相手というのがいるものです。

この人とかかわるとなぜか疲れる。

こっちがこんなにウンザリしているのに、当の本人は自分が周囲の人たちにとってカチンとさせてるなど、微塵も思っていない。

これはよくよく考えてみると、相当に恐ろしいことではないでしょうか?

ただし、カチンとくる人のどこに問題があり、何がいけないのかを見極めることも重要です。

なぜならそれを見極めないとイライラが募り、あなたも相手にカチンとさせてしまう話し方になってしまうからです。

今回は、カチンとさせる話し方、好かれる話し方について紹介します。

カチンとさせる要注意ワード

言葉は頭の中で組み立てるもの。一人で考えているときは自分だけが、わかればいいので言葉の使い方に関しては深く考えない。だが、他人と話す時は相手に伝わるような話し方を心がける。

つまり自分がわからないことは、相手にもわからないし何かがまとまっていないと何を言いたいのか不明瞭になってしまいます。

とはいえ、そんなつもりはないのに相手がカチンときているとしたら、こんな不幸なことはないと思います。

まずは危険な言葉を知りましょう。

「自分で言うのもなんですが」「自慢するわけじゃないですが」

たとえばこんな人。

「自分で言うのもなんですが、性格は明るくて、一緒にいて楽しいねと良く言われます」

「自慢するわけじゃないですが、後輩からはかなり頼りにされていまして」

のように、あとに続くのは、たいてい自慢話です。

どんな人でも自慢を聞いてほしいと思っている。自分を認めてほしい、高く評価してほしいという欲求は人間なら誰もが持ってます。

でも、自慢話ばかりすれば人は不愉快になることぐらいも知っていて、それでも自慢したい。大した自慢ではないが、ちょっとした自慢ならしてもいいですかという謙虚さがあるようにも見えます。

しかし、前置きがあろうが、なかろうが、自慢は自慢。そのあと延々と自慢話が続くと、相手はウンザリします。この前置きを聞いた瞬間に「また自慢かよ!」とカチンとくるようになるかもしれません。どうしても自慢したければ、誰もがうらやましがらないような自慢をすることだと思います。いずれにせよ、要注意です。

「ご存知の通り」

「ご存知の通り」と言われても、一般的なことでもない限り、「えっ!なにそれ」と感じます。それでも「ご存知の通り...」「ご存知のことと思いますが」と言われたほうは、内容がわからなくても、質問するのが面倒になって聞き流します。

「これに関しては、細かく説明する必要もないでしょう」というニュアンスさえ感じます。こんな奴は、そもそも自分の価値観だけで判断しています。他人の意見なんていっさい聞かない、ガキ大将と一緒です。

こんな人は強引で自信に満ち、妥協するのが嫌いな人です。

「そんなこと知ってるよ」と言われたくないのでこの言葉をよく使います。えてして回数も多くなりがちです。そうなると上から感が出てくるので気をつけましょう。

「いちおう」「とりあえず」

「いちおう、考えておきます」「とりあえず、やってみます」

これは、できなかったときの予防線として使われることが多い。あとで失敗を責められたくない思いが強いので、責任感なんてこれポッチもありません。使いすぎるとコイツ保険をかけているな感が見え見えで、信用をなくします。

良い人間関係をつくれる言葉、作れない言葉

誰かから「大丈夫だよ、君ならできるよ」と期待されると、実力以上に力を発揮することがあると思います。逆に「君じゃ無理だよ、できるわけないよ」と言われると、不安になり、自信を喪失してしまいますよね。

否定的な言葉はやめて、肯定的な話し方をする方が自分にも相手にも良い影響を与えます。

たとえば

忙しい ➡ まだまだ時間がある

出来ない ➡ やってみる

失敗したらどうしよう ➡ きっとうまくいく

困難だ ➡ なんとかなる

自分はなんてダメなんだ ➡ 大丈夫!自分ならできる!

「~しなければならない」は「~したい」「しよう!」に、「失敗してはならない」は「とにかくやってみよう!」と意識して良い言葉を使うようにしましょう。

脳の潜在的な部分に、意識的に良い言葉をかけると、意識もそれに従ってプラスの方向に向きます。

知らず知らずのうちにマイナスの言葉を使ってる人は、できるだけプラスに言葉を変換しましょう。

けなしてほめる効果

あなたが、自分についての印象を相手から言われたとき、次のどの言い方だと嬉しいですか?



A 「あなたは真面目でいい人だ」

B 「あなたは真面目だけど、頑固」「親切だけど、鈍感だ」

C 「あなたは頑固なところはあるけど、真面目だ」「鈍感なところはあるけど、親切だね」



どうですか。

一番悪い印象を持たれたのはBだと思います。ほめてあとからけなすは、反感を持った人は多いのではないでしょうか。

逆に一番好感を持たれたのはCだったのでは。Aのように、最初から最後までほめられると嬉しいのではと思いがちですが、真実味は感じられません。

その点、最初に欠点を言いそれをフォローするようにほめられた方が、話に客観性が感じられます。

たとえば

「あの店は、高いが美味しい」

「あの店は、美味しいが高い」

内容は同じでも、前者の言い方の方が、お店のイメージがよく感じられるのではないでしょうか。

ほめるでも順序を変えただけで、聞いた人の印象はかなり違ってくる。良いことを強調したいときは、一番最後に言うと効果的です。

逆に叱るときも、マイナスからプラスの順序で言った方が、効果的。

たとえば仕事で上司が部下を叱るとき、

「何やってるんだ!君には期待しているのに、こんな初歩的なミスをするなんて...」と悪い言い方で終わると、不愉快な気分を引きずる。

それに対して

「これは初歩的なミスだから、気をつけて。よく頑張ってくれるし、期待しているんだから」と、ひと言最後に良いことを言ってあげると

「はい、今後気をつけます」と自分の非を認められる。

たとえ相手が悪い場合でも、一方的に責めるのは逆効果です。最初はけなし徐々に称賛して高めていく方が、効果的で相手からも好かれるはずです。

おわりに

相手をカチンとさせてるのは、話の内容ではなく、「話し方」です。

どんなひと言で相手に腹を立たせてしまうのか、プラスの結果を導く言葉を意識して好かれる話し方を目指しましょう。

それでは、また。



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