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ロック・イン・ジャパンとザ・イエローモンキー

ロック・イン・ジャパン25周年おめでとうございます!そしてTHE YELLOW MONKEY結成35周年イヤーおめでとうございます!!

そのダブルのアニバーサリーをお祝いすべく、9/23にROCK IN JAPAN@ひたちなかに行ってきました。

この日は観たいアーティストばかりだったし、朝イチのヤバイTシャツ屋さんから観るために、朝6時過ぎに家を出て、ひたちなかに向かいました。行きの電車の中でこのブログを書き始めたものの寝落ちしてしまい、帰りの電車で続きを書きましたが纏まらず、結局翌日になってしまいました…

ロッキンにはほぼ毎年のように行っていますが、ひたちなかで開催されるロッキンに行くのは2019年以来5年ぶりです(2020年以降はコロナで開催中止、会場が蘇我に変わったこともあり、ひたちなかでの開催自体が5年ぶりでした)。

2019年はロッキンに3日間通いましたが、その時期THE YELLOW MONKEYはツアー中だったため、この年は出演していませんでした。THE YELLOW MONKEYをロッキンで観たのは再集結した2016年以来です。その時は「どセンター、前から2列目」で観ました!当時は前方エリアの抽選もなく、かと言ってずっと前方で待機をしていた訳でなく、前のアーティスト終わりまで、やや前方エリアで観ていて、前のアーティストのライブが終わったと同時に、最前ブロックに突入して2列目を確保しました!この年は僕の気合いも半端なかったです。もう一生観ること出来ないと思っていたTHE YELLOW MONKEYのライブが観られることになったのですから!15年分の思いが爆発して、一年で7回THE YELLOW MONKEYのライブを観に行きました笑

そんな僕の個人的な思いはさておき…
THE YELLOW MONKEYがロッキンに出たのは2024年、2016年、そしてロッキン初開催の2000年の2日目(8月13日)の3回です。
僕は1993年に初めてTHE YELLOW MONKEYのライブを観てから、何度もライブを観てきましたが、このロッキン初出演のステージは何としても観に行こうと決めていました。当時はほとんどなかった「大型ロックフェス」に、一度行ってみたい!という気持ちと、フジロックにTHE YELLOW MONKEYを観に行けなかった悔しい思いが重なり、ロッキンのライブは何としても観たい!という気持ちで溢れていました。

当時の所属レコード会社・ファンハウスが、数名のメディア関係者を招待し、大型の観光バスでロッキンを観に行くというマイクロバスツアーがあったのですが、当時、僕はフジテレビ入社3年目のADにもかかわらず、それに便乗させていただくという、ありがたいチャンスをいただきました。

確かに当時の僕はADの分際でしたが、ファンハウスのプロモーターの方からも僕の「イエローモンキー愛」を認められ、さらに2000年5月の「日大ゲリラライブ」(古くのファンの方なら知っている伝説のライブ)の収録を、会社に内緒で手伝ったこともあり、事務所からも優遇していただいていました。

「いよいよ今週末はロッキン!」と楽しみが迫ってくるなか「仕事で行けなくなるかも…」という怪しい雲行きが迫ってきました。というのも、ロッキンの前日(12日)、僕は編集担当のADという業務に就き、品川の編集所に缶詰状態となりました。編集が終わるのが翌朝ということも日常だったので、本当にロッキンに行けるのか不安に襲われました…
朝10時に編集が始まり、24時をすぎても終わる気配は一向にありません。やっぱり無理かな…諦め半分で祈り続けた結果、朝を迎えました。
編集が終わり、片付けを終え、品川の編集所を飛び出したのが13日の朝8時半すぎ。果たして間に合うのか!?ファンハウスのバスは青山を9時くらいに出発という予定でした。9時ちょっと前に青山の246沿いの待ち合わせ場所に近づくと、大型バスの姿が…間に合った!!!停まっているバスに滑り込み、イスに座った瞬間からの記憶がなくないくらい、すぐに寝落ちしてしまい、目が覚めたら「ひたちなか」最寄りの高速を降りるあたりでした。
東京でも雨は降っていましたが、台風を感じさせるほどの悪天候という記憶はありません。会場に着くと、風が強く、雨は降ったり、止んだりしていた印象があります。一緒に行ったスタッフのみなさんもフェスに行くのも初めてだったので勝手がよくわからなかったのですが、「ライブを観る時は傘をさしてはいけない」というルールだったので、ファンハウスのスタッフにいただいたカッパで雨を凌いでいました。

この日は、ナンバーガールから始まり、キングブラザーズ、奥田民生、スピッツ、THE YELLOW MONKEY、AJICO、中村一義という、物凄い豪華なラインナップでした。
THE YELLOW MONKEYの転換時、かなり前方エリアまで行き、ワクワクしながら待機していました。
直前のスピッツの時は雨がそんなに降ってなかった(むしろ止んでいた)のに、THE YELLOW MONKEYが始まると、雨と風が激しくなる一方で、ほぼ全身びしょ濡れでした。THE YELLOW MONKEYのステージは、天候だけでなく、当時のバンドのコンディションも悪く…とにかく鬼気迫るステージでした。それでも僕にとっての人生初フェスということもあり、記憶に残るステージでした。この日、一番印象的だったのは、土砂降りの中で聴いた「パール」でした。この曲を聴くとこの日、土砂降りの雨の中で飛び跳ねたことを思い出します。

そんなロッキンでのTHE YELLOW MONKEYの特別なステージを、これまで観てきた僕にとって、今回のステージはどう感じたのか…?

正直、一言では伝えきれません。

感想は簡潔に伝えきれませんが、不特定多数の音楽ファンが集まる大型ロックフェスで、あそこまで堂々と王道のステージを見せるロックバンドを観たことありません。35周年を迎えた貫禄あるバンドのパフォーマンスを、拳をあげながら、ずっと笑顔で観ていました。

このTHE YELLOW MONKEYのライブを初めて観て、その後ワンマンライブに行くようになったり、虜になった人が間違いなくいるでしょう。もしかしたら、この日のライブを観て楽器に触れ、バンドを組み、THE YELLOW MONKEYの曲をコピーする若者が、数年後にロッキンのステージに立ち、ヘッドライナーTHE YELLOW MONKEYの前にライブをやる、なんて日が来るかもしれません。そんなロックの明るい未来を期待させてくれるステージでした。

個人的な話を一つするなら、最後に「パール」のパフォーマンスが始まった瞬間に涙が流れました。この曲でどしゃ降りの雨が降ったら、完璧な伝説になりましたが…そんなミラクルや余計な演出がなくても、サザンオールスターズ「最後の夏フェス」を直後に控えたトリの前のステージとしては、完璧すぎるステージでした。

そしてTHE YELLOW MONKEYが会場を温めてサザンへ渡したバトンは、この日出演した全てのアーティストから回ってきたバトンが受け継がれる瞬間だったのだと、サザンのステージを観て確信しました。
サザンオールスターズのステージは、それはもう圧倒的で…バンドマンや音楽好きなら、全員この瞬間を見届けて欲しいと思う、日本のロックフェスヒストリーに殿堂入りするくらいの歴史的瞬間でした(サザンに関しては、僕が熱く語ることではないのでここでは書きませんが…)。

ロッキンで、ひたちなかで、THE YELLOW MONKEYのステージを再び観られたこと(さらにサザンのステージまで観られたこと)は一生忘れられない思い出となりました。

終演後の帰り道、すっかり涼しくなっていて、秋の訪れを感じました。2024年の夏が最高のフェスとともに、最高のフィナーレを迎えることができました。THANK YOU FOR THE MUSIC!!!