「紹介禁止」の学習塾?!
こんにちは!
愛知県豊田市で「ナントカするチカラ」を身につける学びの場を提供するボドゲ先生こと、塾長の坪内です。
今回は、当教室が開校(2007年)から貫いている「紹介禁止」について、これまでもたびたび問い合わせだったり同業者の方に聞かれることがあったので、ここで改めて説明できたらと思います。
塾は「紹介ビジネス」
塾長が右も左も分からないまま起業した当初、学習塾の経営について勉強していると、インターネットの投稿でも本でもセミナーでも口を揃えて「塾はいかに紹介をしてもらえるか」だと言っていました。
これは塾に限らず、スイミング・習字などスクールビジネスはどれも「紹介が大事」なビジネスモデルなんだそうです。たしかに、宣伝広告をかけずに、通ってくれる生徒が増えるわけですから、紹介が増えれば宣伝費を削減でき、毎月の売上(月謝)も増えますからね♪経営において理想的でしょう
前職では当たり前だった「紹介特典」
塾長が起業する前に勤務したことがある学習塾(個人・大手・個別指導塾など)は、どこも「紹介特典」がありました。特典は通年固定しているものもあれば、春限定!みたいなものまでありました。例を挙げると・・・
入会金無料
無料体験授業4回まで
初年度の教材費無料
これらは広告にも載っていたり、保護者の方に向けた案内チラシ?にも載っていたりします。しかし、塾長が「んー」と思っていたのは、以下のタイプの特典です。
図書館カードプレゼントというエサ
「図書館カードを、紹介者も入会した人にも、2000円分」
みたいな特典です。
これ、最初聞いた(見た)ときは、なんとも思っていなかったんですが、いざ個人塾の経営する立場になったとき、ある感情が出てきました。
『え?!これって紹介で入った子からしたら、2000円の図書館カード欲しさに勧誘したってことか??』
仮に勧誘を受けて入らないにしても、親身に「うちの塾、良いよ!お前に合ってるって!」と言ってくれている・・・と思っていたのに、それが図書館カード目当てのウソ文言だったのか・・・と疑いたくなりませんか??
あえて「肯定派」に立って考えてみよう
「図書館カード欲しさとはいえ、それを機に勉強に対して考えて塾に入って勉強して成績が上がり将来が変わるなら良いじゃないか!!」
と、肯定派の意見を考えてみました。
でも、これって・・・
その塾が『生徒に真摯に向き合って成績向上、進路達成の指導をしている』場合ですよね??
図書館カードをエサに、学生講師が毎回の授業の最後に「紹介してね」を言わされているような塾が、真摯に向き合っている塾と言えるでしょうか??
もっとも、本当に子どものことを考えて塾選びをしている保護者の方は、子どもが「(図書館カード関係なく)●●くんの行ってる塾に行きたい」と言っただけでホイホイと行かせるでしょうか?
自分が生徒、保護者だったら・・・を考える
これ、ボクが日々、考えていることで開業時から習慣にしているものです。この視点に立って、良いか悪いか、必要か不要かを判断するようにしています。
今回の「紹介特典」を、勉強を頑張ろうとしている生徒目線で考えると、毎回の授業で紹介、紹介と話し、懇談会でも紹介、紹介と言い、成績が上がれば上がったで「ぜひ紹介してください」と言われる・・・「自分」を見てもらえていない感覚にすらなってしまいそうです。
また、保護者の方目線で考えても同様です。「紹介、紹介・・・」って、え?うちの子の話は?もっと我が子に関心を持ってくれよ!話をしてくれよ!って思ってしまいます。
だから、紹介は禁止にしたんです
本当に教育熱心な保護者の方は、自分の目・耳、情報で塾を探し、実際に教室で話を聞いたりして納得した塾を選ぶ。
ボクはそう信じて約20年やってきました。そして、これは今後も変わらないでしょう。
塾屋では、紹介を禁止にしています。
もし、生徒の紹介で連絡が来た場合でも「保護者の方がご自身でHPから連絡してください」と伝えますし、紹介で来た場合でも、最初の懇談会ではフラットにみますので「お断り」するケースもあります。
運営面で考える「紹介のデメリット」を教えます
ボクが紹介を増やしたくない1番の理由が、紹介で入ったデメリットです。
分かりやすくAくんと、紹介で入ったBくんCくんで説明しますね。
運営面で考えると、AくんがB・Cと2人を紹介してくれた🌟生徒が2人増えた!やった!です(^^♪
しかし、これはあくまでも「良い時の話」です。
その3人が入塾すれば、確実に輪ができます。下手すると派閥にまで勢力を伸ばす可能性があります。何をするでも3人一緒。自習も隣同士。
もしも、その3人が勉強と向き合わないタイプだったら、どうしますか?授業中に騒ぐ、宿題をやってこない、自習でおしゃべり・・・などなど。
当然、ABC全員または1人に注意しますよね。
すると、勉強と向き合っていないタイプだと・・・辞めたりするんです。指摘されて改善するというよりも「言われた」こと自体に腹が立ったりするみたいです。
そうなると、そのなかの1人が辞めます(Aとします)
すると、BCは『Aがいたから通っていた今の塾』にいる意味がなくなります。そうなると、BCも連鎖して辞めていくんです。
運営上、一気に3人いなくなるのは非常に痛いだけでなく、周りにも影響してしまうでしょう。
ボクは、これが一番嫌なんです。紹介グループが運営上も教務上もアンタッチャブルになってしまう。
紹介禁止の塾の「今」
今(2024年)紹介禁止は継続していて、保護者の方の紹介であっても「紹介を受けたから入れる」わけでもなく、何も特典はありません。
そんななかでも、教育熱心な方が、このnoteやSNS、ホームページなどの情報から当教室にたどりつき「ここだ!」と連絡をいただき、3年5年9年と長く通ってくださっています🌟
まとめ
こんな感じで、豊田市周辺(安城、知立、みよし、刈谷、豊明、岡崎など)の教育情報や教室での取り組みなどを発信しています。なにゆえ個人塾ですので、もし、豊田市周辺のお知り合いの方がいらした際には「ボドゲ先生の塾・ボードゲーム教室って知ってる?」と聞いてみてくださいね!
「んー知らない」と返ってきたら「noteのシェア」か「塾・ボードゲーム教室の資料全ページが公開されている公式サイト」を送ってあげてください!
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