アリス食堂店主のわたしの好きなこと。
アリス食堂は好きを繋げる場所です。これから誰かと誰かの好きを繋ぎたいと思っている、わたしの好きなことについてまずは書きたいと思います。
まずは、私について。私を一言でいうと素直。こんな事いうと、自分で言うなといわれるでしょうか。素直なことで得をしたと思った事はこれまでありません。素直と空気が読めないを同じに思う人がいるかもしれませんが、それも違います。素直な人ほど、周りの状況を察しやすく相手の気持ちがわかりやすいのです。
私は周りを幸せに出来ないと思って生きてきました。私の存在、行動、言動、そして思考は周りを嫌な気分にさせ、時に誰かの眉間にシワを寄せさせてしまう。それは女性に多かったように思います。
私は私自身を外に出さないように自分の中に必死に押し込めてきました。それは長い年月の中でパンパンに膨れあがり、やがて私の体と心はフリーズしたように動けなくなりました。そして、現実的には病気という形であらわれました。
病気の力を借りて、まずは周りにいる女性たちに私の病状について話す事からそれは始まりました。聞いている方の困惑した表情は十分にわかっていましたが、私の経験から何かに繋がってほしいとの無意識の感覚だったように思います。
自分が押し込めてきたモノを取り出す作業は時に怖さを伴いました。でも、取り出してみるとそれは、私なりの優しさであり、悲しさや怒り、寂しさでもあり、とてもとても愛おしいモノたちでした。
少しづつ私の中にスペースができはじめて、そこにやってきたのは自分を愛するということでした。物質でしか幸せは得られないと思って生きてきた私にとってそれは衝撃的でした。それは只々幸せで、私の真ん中にある本当の心臓がドクドクと動き出した感覚。そして、私の体中を温かい血液が勢いよく巡りはじめたのです。
今、私の真ん中は愛で満たされていると感じます。何かで乾いてしまっても、また力がこんこんと湧き出てくる。それは、誰かを何かを好きな事に似ている。
私は神様を信じています。目に見えない事にこそ真実があると思っています。皆、神様から何らかの力をもらってきていると思うのです。私は神様から素直さという力をもらってきている。そして、私の素直さは誰かの何かを表面化させてしまうのです。
それはその誰かにとっての心の内側にある大事な何か。それは感情を揺さぶられるほどのもの。時に眉間にシワを寄せてしまうほどの嫌悪でもあるかもしれません。だけど、そこにこそ、その誰かの本当の幸せが隠されている。幸せへのヒントがあると思うのです。
私の存在、行動、言動、思考、そして感覚は誰かを幸せにすることができる。その事を信じて、私はここに大きく素直に自分を表現することとしたのです。
では、私の好きなことについて、お話しようと思います。
私は自然が好きです。
私は山に囲まれた中で育ちました。きらびやかな街に憧れた時もありますし、きらびやかな街も好きです。自然が好きになったのは、ある程度の年齢を超えてからなので、年をとったという言葉で表すこともできます。だけど、気づくようになったと思うのです。
自然の中での私はただの点に過ぎないと。私が生きて死ぬまでの時は自然に比べると点ほどにもならないでしょう。点ほどにもない私ですが、自然の恩恵を体中にたっぷり受け取り、生かされていると思います。それほどまでに偉大な自然に感謝を思う時、私達に出来る事とは何か。
それは日常の中にあると思います。傷つけず、けがさない暮らし。その日常に私の幸せがあると思っています。
私は食べ物が好きです。
幸せを感じる一番の早道は美味しいものを食べる事。心も体もを元気にしてくれるのは食べ物だと思います。
私の心がフリーズした時に最初に解いてくれたのは食べ物でした。それは、野菜のニラの香り。ニラを切った時のいい香りが忘れていた私の感情を呼び戻してくれました。泣くことも出来なかった私の心にその香りは滲みていって、私の目から自然と涙がこぼれていました。自然な食べ物には力があります。野菜を丁寧に洗い、丁寧に湯がき頂く。私はそんな食べ物が好きです。
最後の時に何が食べたいかと言われたら、私は味噌汁とおにぎりと答えます。それも、自分で丁寧に作ったものがいいです。私は自然本来の心も体も元気になる美味しい食べ物を人に提供できる人になりたいと思っています。アリス食堂もそういう道筋にも繋げたいです。
私は手仕事が好きです。
今ハマっているのは刺繍です。縫い物や編み物も好きです。絵も描きたい、版画もやってみたい、書道や染め物にも興味があります。天然石が好きで自分でアクセサリーを作りたい。星読みやマヤ暦にも興味があるし・・と手仕事とは関係ないですね。。
一人で黙々とするのも悪くはないですが、やはり友達とするのは、とても楽しいです。30代の頃、職場の友達と手作りクラブと命名のクラブ遊びをしまくりました。パン作り、ソーイングセット作り、外に飛び出して早朝登山に温泉、神社仏閣巡り、路地裏の慎ましく素敵な家を探す散歩など、今となっては職質を受けるかもしれない事もしていました。
会員は2名のままでしたが、ワークショップの先駆けではなかっただろうかと考えます。今でも続いていて、相手は違えども、80代から30代の友達とのクラブ遊びはとても楽しいです。
私は家族が好きです。
特に息子が好きです。一人息子、40歳で生みました。10歳になり、可愛がりをやめましたが、やはり可愛くて、何より面白いのです。
息子は私を母親にしてくれました。それまでとは180度違う、その世界は逃れる事のできない自分との向き合いでした。子育ての不安で泣き暮らした1年もありました。知り得なかった人たちとのご縁もくれました。息子がいなければ知る事の出来なかった世界を沢山見せてくれました。息子の事はまた、いつかたっぷりお話出来ればと思っています。
私の今とこれからの生き方と姿は息子への遺書のようなものだと思っています。いつ何があっても、おかしくない人生で物質よりも残したいもの。それは、自分の人生を思いっきり生きるということ。自分の幸せのために生きるということ。それこそが、自分の真ん中に愛するという力をくれると思っています。
このNOTEを始める後押しをしてくれたのはフェイスブックで繋がっている友達の皆です。文章を書くのも、投稿するのも怖かった私の記事にいいね!をしてくれた友達のおかげです。ありがとう。
目標は書籍化!皆の好きの輪を全国、いや世界に繋げていきたいです。
毎週金曜の夜に投稿予定です。次回は私の文章にのせて写真を撮ってくれている姉の好きな事を記事にします。どうぞ、宜しく。