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YTのトークミーティングに参加した話

【注意】

こちらは2025年1月12日(日)のYT氏のソロライブ終了後に開催された「特別トークミーティング『NEXT GIANT LEAP -After Show Contact-』」においてちょこっと出た氷室氏の話題についてのみのレポです。
私の日々死滅していく脳細胞をフル稼働させた記憶をもとに書いておりますので、恐らく色々と抜けがあったり、表現も違うところが多々あるかと存じます。ただ他の参加者のレポを拝見したところ、ニュアンスはそれほど大きくは変わらないと感じましたので、こちらに備忘録として書き記しておきます。
とはいえ、あくまでも私情にまみれた要旨・要約であり、絶対に間違っていない自信もないので、こちらの文章の一部をSNS等に転載する行為は厳に慎んでいただきますよう、伏してお願い申し上げます。

【イベントデータ】

「NEXT GIANT LEAP -After Show Contact-」
開催日:2025年1月12日(日)
会場:harevutai
開場:19:00
開始:19:30
※SonusNexus 会員限定
※全席自由(整理番号順入場)

なお、イベント前に開催されたソロライブは以下の通りとなります。

「YUKIHIDE “YT” TAKIYAMA EXCLUSIVE LIVE NEXT GIANT LEAP」
開催日:2025年1月12日(日)
会場:harevutai
開場:15:30
開始:16:00
メンバー
・Guitar:Yukihide “YT” Takiyama
・Drums:永井利光
・Bass:北川吟
※オールスタンディング(整理番号順入場)

ソロライブの模様は、1週間限定でアーカイブ配信(期間:1月13日(月)18:00~1月20日(月)23:59)もされています。
実は私、日本人ギタリストの中で最も好きな音色を奏でるギタリストがYT氏でして。「私が好きなギターはこの音だったんだ」と感動に打ち震えたのが、2012年の年末に初めてYT氏のギターを生で聴いた時。最近のYT氏は他の現場でご活躍だけれども、もう一度氷室氏の歌声に絡むYT氏のギターを聴くことができたらいいなぁ……。

それはそれとして、本当に勢いのある良いライブ(語彙力……)でしたので、ご興味のある方はぜひアーカイブ配信をご覧ください。損はさせません。但しある意味氷室氏のライブとは対極にあるかも(笑)。

【トークミーティング開始】

さて、本題のトークミーティングですが、開始時刻とともに1人の男性が登場いたしました。
ビートニクスの方(氷室ファンの間では既知の御方ではありますが、ここではお名前を伏せさせていただきます)だと自己紹介された後、司会をお願いしていた音楽評論家の田家秀樹氏が急な流行病で病欠となるため、田家氏の進行台本をもとに急遽司会進行を務めることになったとのご説明がありました。

田家さん……!!
私はYT氏のファンですが、出版記念イベントやトークイベントにも何回か参加させていただいたくらいには、田家氏も大好きなのでちょっとがっかり。病欠とのことなので心配になり、帰宅後田家氏のブログを確認させていただいたところ、そこまで重篤ではなかったようなので、一安心。とはいえ、御年齢が御年齢なので、くれぐれもお身体はお大事に。1日も早い快癒を願っております。
もし氷室氏の新譜が出たなら、そのインタビュアーは是非田家氏に!

というわけで、初っ端から想定外の事態に見舞われつつも、司会氏が今回のイベントの経緯を説明。普段はアメリカに住んでいてファンと触れ合う機会がないYT氏たっての希望で今回の企画が立ち上がったとのこと。

YT……立派になって(感涙)。湯豆腐のかけらのくせに……!!

※注
「湯豆腐のかけら」とは、”25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED-”において、氷室氏がメンバー紹介時に「普段はめちゃくちゃおとなしくて湯豆腐のかけらみたいな奴だけど、ギター持たせるとめちゃくちゃ凶暴で格好いいギタリスト」とYT氏を評したことにちなんでいます。(会場によって多少の表現の違いはございましたが、普段は湯豆腐のかけら(みたいにどこにいるのかわからないくらいおとなしい)だけどギターを持つと凶暴だという趣旨は一貫しておりました。)
ちなみに、あまりにも氷室氏がメンバー紹介で湯豆腐湯豆腐言い続けていたため、ある日「(ずっと聞いていたので)なんか湯豆腐が食べたくなりました」とYT氏が言ったところ、氷室氏の奥様が湯豆腐用の鍋を買ってきてYT氏にプレゼントしたエピソードが披露されたことも(笑)。氷室氏から「今日、ホテルで鍋するんだろ?」と問いかけられて、照れ照れではにかみながら微かにうなずいていた姿を覚えているので、御自分からトークミーティングをやりたいと希望するなんて成長したなぁ、と。←何様だ(笑)

ステージ上で氷室氏とハグした際に照れまくって、「外国生活長いのに照れてんじゃねぇぞ(笑)」とツッコまれたこともあるくらい、本当にシャイな方でしてね。
実際のところ、これまでもトークイベントは開催されていましたが、明らかにしゃべるのを得意としていないことがわかっていたため、あれらは販促イベントだと思っておりました。

そんなこんなで経緯説明が終わると、出演者が呼び込まれます。
出演はYT氏だけかと思いきや、先のライブでご一緒されたベースの永井氏とベースの吟氏もご登場。(ついでに舞台袖にAK氏も控えていた)
これは嬉しい誤算。
御三方はライブTシャツを着用してご登場されましたが……いきなりYT氏が寒いと言い出し、舞台袖に引っ込む!?
すぐに赤いパーカーを着用して再登場されましたが。(あのパーカーは物販で売られていたものではないと思います。多分。)
そうして皆様ビール片手に、ゆる~い感じでイベントは始まりました。途中吟氏が突然中座したり(多分トイレに行ったのだと思われ)、皆さんビールをおかわりしながら、最後まで和やかに進んでいきました。
時間としては、1時間ちょっとくらいだったでしょうか。とても濃いお時間でした。

【氷室氏に関する話① - 氷室氏との出会い -】

今回のトークイベントご出演の御三方は、いずれも氷室氏と関わりの深い人物。
氷室氏のサポートメンバーとして有名なYT氏と永井氏は言わずもがな、吟氏も”SPIN”名義で氷室氏の楽曲に詞を提供されている。(「ONE LIFE」のGK氏も吟氏)
氷室氏についての話も振られたのは、YT氏のファンの中には氷室氏から入ったファンも少なからずいるという配慮も働いたのでしょうか。

まずはYT氏と吟氏の出会いから。
YT氏と吟氏がバークリー音楽大学時代にドラマーの井上純氏とバンドを組んで、一緒にセッションされていたそうで。そこから、KAT-TUNの「Keep the faith」制作時のエピソードが披露されました。
実は井上氏はドラマーとしては無名(吟氏談)だが、ディレクターとしては、多くのヒット曲に携わっている極めて優秀な方。そんな方が2007年に発売されたKAT-TUNの曲の制作をダメもとで氷室氏にオファーしたところ、氷室氏が快諾して「Keep the faith」が出来たという経緯がある。
ロスで曲のマスタリング作業を終えた後、お疲れ様ということで食事をしようとなった際、「是非紹介したいギタリストがいる」と井上氏がYT氏を連れてきたことがYT氏と氷室氏との馴れ初めとのことです。
ちなみに、「Keep the faith」の作詞者も”SPIN”こと吟氏だそうな。

こちらの話は既出なのでご存知の方も多いかもしれませんが、この話があったからこそ次に氷室氏の話題に繋がっていったと思います。

【氷室氏に関する話② - 氷室氏の印象 -】

氷室氏の話が出たのでどうせなら……ということで、「氷室氏はYT氏にとってどんな存在か?」という質問がきました。
「最近何かやり取りがあれば……」みたいなことも司会氏が続けて仰ったのは、氷室氏の安否を気にしているファンへの気遣いだったのかもと思います。
……だったら会報なり何なりで近況報告をすればいいじゃないかと思わないでもないですが、氷室氏の場合、これまでもアルバムとかライブとか特筆すべき出来事でもない限り、基本的に表に出てこないからなぁ。そのスタンスは変えずに、その範囲内でできる限りのことをということで、ああいう言い方になったのかな、とも思います。

それに対するYT氏の回答は、「足を向けて寝られない」でした。
「今ここにこうしていられるのは、氷室さんのおかげ」だと。
「氷室さんと会っていなければ、B'zの御二人ともやることもなかった」と。

最近のやり取りというということでは、このライブをやるにあたって、YT氏は氷室氏にメールをしたそうです。
「今回、永井さんと吟とのトリオで、トラックも一切流さず、スッカスカの音になると思うけど、とにかく3人でライブやろうと思ってるんです」とメールをしたところ「いいんじゃないの」と返答がきた。「トリオがオマエの良いところを出せるんじゃないか」って。
ずっとトリオでやりたい、トリオが理想だと思っていた。けど、自分の能力で本当にトリオでライブができるかは自信がなかった。でもあの方にそうやって言ってもらえたので心強くて「ええんか。そうか俺できるわ」と。リズム隊の2人には全幅の信頼を置いているけど、あの一言をいただいて、俺が大丈夫なのかという不安な気持ちが飛んで、「全力で楽しめるわ」となった。
「氷室さんとはそういう方だ」としみじみ仰っていたのが非常に印象的で。小声でボソッと「コワいけど」と付け足したのには、皆さんから笑い声が漏れていました。
司会氏まで「まぁ否定はしませんけど(苦笑)」と仰ったら、すかさず吟氏からフォロー(?)が。

YT氏のところに遊びに行った時に一緒に氷室氏と食事をしたりして、ある程度氷室氏の為人をご存知という吟氏は、氷室氏とは気が合うそうで。
吟氏の氷室氏の印象は「鋭い」。
今回のライブをやるにあたってYT氏にかけた氷室氏の言葉もそうだが、「一言で流れを変える人」。

ところで吟氏。GOSPELS OF JUDASのライブなどでも何度か拝見したことがございましたが、しゃべるとあんなに愉快な方だとは思ってもいませんでした。要所要所で茶々を入れたり(笑)。でもこの御方がいたからYT氏が安心して話せたのかもしれません。

氷室氏のファーストツアーからの付き合いである永井氏は、「氷室さんは愛しかない」「愛をもって人を見ているから、相手にこれを言ったら響くという打算ではなく、相手にとって必要な一言が自然に出てくる」「会う人全員に対して愛しかないから、愛で受け答えする。だから愛がないようなことをする人にはブチ切れる。そこがみんなコワいって言うけど、怒るときに不条理なことは絶対ない。なにかの愛のために怒る人」
なので、自然に付き合える時は愛に包まれているし、ライブで鋭い時は格好いい、と。

「不条理なことは絶対しない」と永井氏が言った時に、皆さんがうんうん頷いていたのが印象に残っています。
そして、「相手にこれを言ったら響くという打算ではない」「愛がないようなことをする人にはブチ切れる」という言葉を聞いた時、私の脳裏に浮かんだのは某のっぽのギタリスト。
某ギタリストの打算まみれの言葉や愛のないような行動の数々を思い起こすと、彼らが長年没交渉なのは、物理的な距離ばかりが理由ではないのだろうと思ったり。(だからといって安易に不仲だなんだと言われるのはそれはそれでムカつくのですが。そうじゃないんだよなぁ。)

そんな永井氏の印象に残っている氷室氏のエピソードは、ライブの時の話。いつのライブかは定かではないようで、司会氏とあれでもないこれでもないと言いあって、吟氏から2人ともかみ合ってないよと突っ込みが(苦笑)。
ずっと何回もやっている曲で、なんでもないフレーズを叩いていた時にグルーブがはまった時があり、一人で感動していたら、ライブ中に唄いながら氷室氏がくしゃくしゃの笑顔で永井氏の方を振り向いてドキッとした。どうしてわかるんだろう?って。

この永井氏のエピソードも既出ですので、知っている人は知っているかもしれません。
永井氏は氷室氏を「愛しかない」と仰っていましたが、私から見たら永井氏も「愛の人」なんですよね。もしかしたら永井氏が愛をもって接するから氷室氏も愛を返すのかな、なんて今回の永井氏の話を聞いて思いました。
私は常々、氷室氏は相手を映す鏡のような人だと思っておりまして。誠意には誠意を返す人。逆に悪意に対しては、何もしないことで、悪意をそのまま映し出す。目の前の姿が醜く映るのは、それが曇った目で見た自分の姿だから。氷室氏のことを悪く言う方はそれなりにいらっしゃいますが、鏡に映った自分の影に対してあーだこーだ言っているような印象を受ける方が多いんですよね。一体この人は何と闘っているんだろう?って。だって、氷室氏はそういう方を全く相手にしないから。鏡に向かって悪意を放っても、そのまま悪意が反射して自分に返ってくるだけ。それで自分は傷つきましたみたいな顔されましても、ねぇ……。

なお、永井氏から氷室氏への大きな愛をもっとお知りになりたい方は、永井氏の自叙伝「夢の途中に」の「氷室京介」の章をお読みになることをお勧めします。氷室氏から「俺を裸の王様にしないでくれよ」と頼まれて氷室氏の音楽に真正面から向き合った話等々、二人の絆を感じられるエピソードがいくつも紹介されています。
氷室氏のライブや打ち上げにきた高橋まこと氏に「永井、氷室のこと、これから頼むぜ」と声をかけられたエピソードなども紹介されているので、BOOWYファンも楽しめるのではないでしょうか。

【終わりに】

取り急ぎ思いつくままに、書き散らさせていただきました。
一応お断りをいれさせていただきますと、今回のトークミーティングは、氷室氏絡みの話以外にも色々興味深い話(永井氏が今回のライブの練習で苦労した話とかセットリスト変更の話とか、B'zの御二人との仕事で学んだこととか!!)をされていました。むしろそっちがメインです。が、覚えている限りのことを全部を書くとなると相当の時間を要するため、最初の注意書きにもありますように、ここでは氷室氏関連の話題のみピックアップさせていただきました。

このレポも本当は書くつもりはなかったのですが、SNSで書かれたレポをいくつか拝見して、それが自分的に結構嬉しかったんですね。心が温かくなったというか。
私が書いたのも氷室氏のファンの誰か一人でも喜んでもらえればと思い、備忘録も兼ねて書かせていただきました。
完全オフレコでとの注意もなかった(と思う)し、特段問題発言もなかったし、全部レポではないということで、会員限定イベントであっても許されるかな、と。もしまずいようなら削除します。
ただし、イベント終了後にざっと書きなぐった覚書メモをもとに書いたので、冒頭の注意書きにありますように、表現の正確性についてはあまり期待しないでください。こんな感じのことを言っていたとのふんわり理解でお願いします。
再度のお願いになりますが、文章の一部をコピペなどで切り取り、ご自分のレポであるかのような顔をしてSNS等へ投稿するのはおやめくださいね。
よろしくお願いします。

もし後に何か思い出したら追記します。

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