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ワタシノ足跡 第十六章〜No.1からNEXT〜

アサヒビールの仕事に携わり数年経過

情熱家という肩書きで
チャリティーイベントプロデュース活動
ふたつのキャラクターを使いわけ
前進的に動いていました

博多の兄貴分にある夜の酒の席で
背の高い姿勢の良い男性を紹介された

タケ!雄真!

そのひとを兄貴分はタケと呼び簡易な紹介

「この人は、いったい何者なんだ⁈」

オーラ感がものスゴかった

「負けてらんねえ‼︎

何だかそんな感情が湧き出た

対面で席に座り鍋料理を突いていましたが
魚の小骨すら口から出すのも躊躇う程

まるで抜刀して向き合ったような感覚でした

強烈なインパクトと猛烈な出逢いでしたが
お互いに職業など語る事もなく。

明日、博多天神の大きな公園で
イベントがあるから良かったら来なよ!


そんな挨拶でタケさんは立ち去っていった

翌日、大きな公園
大きなステージが組まれていました

・・・⁈

ステージスタッフ⁈

案内された約束の時間になると
大きなステージのセンターマイクの前に
タケさんは現れた

圧巻された

昨夜のオーラがマシマシでさらに光り輝いていました

曲間のMCで
日本武道館、念願のワンマンライブを開催します」

またまた圧巻、いや攻め込まれて土俵際な気持ち

まだ、抜刀して刀を鞘に納めずにいた

「 負けてらんねぇな‼︎
  よっしゃー日本武道館に行ったるで
‼︎  」

メラメラと闘志を燃やしながらも
タケさんの唄声に酔いしれていました

どういう経緯だったか覚えてませんが
ステージ後、タケさんと会話を交わしました

「昨日は、どうも」なんて前置きもなく

【日本武道館行きます。応援に行きます
‼︎ 】

タケさんの念願の晴れ舞台に立ち会いたかった

「 ありがとう!
  めっちゃ客席で目立っとったよ‼︎  」

そのタケさんからの言葉がキモチが高まった

「 負けへんデェ‼︎  」

公園でのイベント中に隣りの席にいる
女性からの何だか意識されている感を
何度も感じました

公園を立ち去る際に突然
その女性から声を掛けられました

「イベントの時、隣りの席だったんですけど
 昨日の夜、タケさんとご飯食べてましたよね‼︎
 日本武道館、行かれるんですか?」

【 行きますけど、チケット取れるとか
  わかんないんですよね。
  何だかこの武道館は
  招待券とかは嫌なんですよね! 】

「私、ファンクラブに入ってるんで手配しますよ。
 いや、私が招待します!
 今日のイベント中もタケさんが
 あなたをよく見ているなと思ったし
 昨日の食事中もこっそり見ていたのですが
 タケさんがプライベートなのに
 珍しい表情しているな!と思って
 ”あの人、何者なんだろう⁈”と思っていたら
 隣りの席に来てビックリしました。

 タケさんの晴れ舞台なんで
 立ち会ってもらいたいので
 私に良かったら招待させて貰えませんか。」

そんな不思議な渡りに船な話に乗っかった

日本武道館の入口でチケットを受け取り
ライヴ終了後に招待の御礼を告げた

「この後の打ち上げパーティには行かれるんですか?」

【???いや。
 そんなの知らないし、行かないですよ】 

「ファンクラブ会員には
 パーティ参加券付きチケットがあるんですけど
 パーティには招待されると思って普通のチケットを
 お渡ししたんですが是非、行きましょうよ!
 タケさんに声を掛けてあげてください。
 チケット無くても入れるじゃ無いですか。」

打ち上げ会場を教えてもらって
あとは行きたりバッタリ、どうにかなるだろう‼︎
会場に向かった

ファンの方たちが打ち上げ会場にチケットを
提示して入場していました

これはチケット無しだと入場難しいかも‼︎

一瞬、弱気になり始めたが
大体ファンの方の入場が終わった頃を
見計らい入場口に向かった

こういう時は堂々と正面突破しか無い

チケットチェックのスタッフの方に訊ねた

「もう、本人さんたちは入ってますか?
 これ、チケット無いと入場出来ないですか?」

【あ、関係者の方はチケット必要ないですよ
 2階が関係者用なのでそちらにどうぞ!】

誰の計らいも無いのに奇跡が起きた

実はちょっとだけ演出をしました

自分の知ってる限りの話ですが
音楽業界ではアーティストさんのことを
スタッフやイベンターさんは
「本人」と呼ぶことが多いのです。

自分では意識していなかったが
イベント主催などしていたせいなのか⁈

「 業界の方ですか?映画か何か出てます? 」

タクシーや初めての飲み屋などで
そういう質問をよく受けていたし、

ある時など初見のDJさんと待ち合わせの際
電話番号も交換してないのに
「もしかして雄真さんですか?」
と声を掛けられビックリして

【よく分かりましたね‼︎】

「紹介者のひとに大丈夫、
 このひとかな⁈ってわかるから。言われました  
 だから声掛けてみました」

そんな事もありました。

2階の関係者スペースに足早で
まっぴら関係者で無いことを
バレないように無理矢理オーラを醸し出し
姿勢良く向かった

入口ドアまで突破して
あのドアを開ければタケさんがいるだろう

タケさんにさえ逢えばどうにかなる

入れ口のドアノブに
手が触れようとした瞬間、ドアが開いた

タケさんが出てきた‼︎

「おおー!どうしたん⁈来てくれたんだ‼︎」

驚きの顔が瞬間で笑顔満タンなタケさん

何かの用事で部屋を出ようとしていたはずなのに
関係者スペースのどセンターに自分を招き入れ
「 俺のトモダチ 雄真ッ‼︎
鹿児島から駆け付けて来れました‼︎みんな宜しく‼︎」

まるでステージに
サプライズゲストを招き入れるかのような
声量とテンションでした

タケさんとそのスタッフやメンバーや仲間と
その夜は酔いしれました

抜刀した刀をやっと鞘に納め
囲炉裏を前に語り合うような時間でした

招待をしてくれた女性もタケさんに紹介して
彼女もとても嬉しそうでした。

その夜に初めてタケさんと連絡先を交換したんですが

翌朝、着信
「昨日は、わざわざありがとう‼︎
 またどっかで呑もうな‼︎ 」

10数時間前に日本武道館をフルハウスにして
観客を魅了した人物からのまさかの着信でした

その後、タケさんとは
東京・大阪・博多・宮崎・鹿児島
各地で呑み篤く語りました

自分が営業日本一位を獲得する度に
祝って頂き乾杯からのテキーラ祭りで
博多のある店では5、6人で50杯程テキーラして
店の在庫を飲み干した事もありましたね

彼のラジオ番組で呑みながら語った
自分の営業極意を紹介してくれたり

自分ボランティア活動にも
著名なアーティストさん達を
たくさん繋いでくれました

奇跡的な出来事は
続きました

【クリアアサヒ】というアサヒビールの商品が
新発売されるという時に自分の営業担当店の中で
最大シェアの大型ショッピングモールで
タケさんたちのミニライブが開催されるという奇跡

さらに商談相手の大型ショッピングモールの
酒類マネージャーさんがタケさんたちの大ファン
というミラクル

その事を事前にタケさんに伝えると
【それなら、俺ら 
 そのマネージャさんに御挨拶するよ‼︎
 俺ら表に出られないから楽屋に連れて来て】

緊張の酒類マネージャーに
【コイツ、熱い奴でしょう。
 今後とも宜しくお願いします‼︎】
とコッソリとクリアアサヒを手に
みんなで写真も撮ってくれました

その写真は今でも自分の宝物です

タケさんはアーティストという特性なのか
人物そのものの持つ魂力なのか

たくさんの金言を頂きました

またいつか紹介させた頂きますが
何処かのBARで言われた言葉が
その後の自分の人生に影響を
大きく与えてくれました

残り数部門で全部門
営業日本1位達成が見え出した頃

【取り敢えず
 全部門日本1位を獲りな、
 お前なら絶対獲れるから‼︎

 そして全部門制覇したら

 No. 1からオンリーワンになれ‼︎

競争から離れて自分の営業スタイルで
道を拓いて続く者に道を創ってあげな
‼︎

それはお前しか出来ないだろうし
お前ならやり遂げるよ‼︎

私はその言霊を頂き
全部門制覇したら

【 燃えるような炎から
  炭火のような存在に成ろう
  風を入れれば
  いつでも炎になれる炭火のように 】

そう自分に誓いました。

程なく全部門制覇

それからは競争を意識せずに
自分のスタイルを貫き始めました

「もうアイツは終わったね
 あれはたんなる偶然だったんじゃない」

社内の声も聞こえて来ました

ちょっと、毒づく言葉でいうと
全部門日本1位制覇した漢に
鹿児島でも1位になれない男たちに
そのように評価され出しました

自分は聞く耳を持たずでした

アサヒビール生活の終わり前に
全ての感謝と自分を試すために

シードルという商品という
アサヒビールグループのニッカウヰスキー
から発売されている商品の売上日本1位を
狙いました。

つづく

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