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夫よ…大丈夫か?

私自身、会社員として
生きていました。

猛烈に会社を信用して
猛烈に働いていました。
会社と心中するのか?位の勢いで。

そんな中に、
リーマンショックが起きました。

職場のおっさん達が次々上司に呼ばれ
個室で面談するようになりました。

しばらくすると、
社内の訃報の知らせが相次ぎ。

さらにしばらくすると、
何人かのおっさん達が机を片付けだし、
数日後には挨拶もなく
会社に来なくなりました。

つまり、リストラです。

仕事のノウハウを積み上げた宝のような
おっさん達。
彼らは少なくとも私が仕事をする上では
必要な存在でした。
いなくなった後、わからない事を
聞ける人が激減したどころか、
いなくなったおっさん達の
ポジションに配属された人に説明を
する時間が増えました。

会社全体の仕事のクオリティーが
下がったように感じました。
この不協和音は、製品にも影響すると
思いました。
結果、その会社は数年間、
業績がみるみる下がりました。

そして、やがて私も体調不良を機に
退職を促され、職場を去りました。

こうなってくると、
会社とは、もはやお客様の為でもなければ、
従業員で成り立っているという意識もなく、
ただだだ
会社の存続のために存在している。

という事になります。
私は現場にいて、そう感じずにいられ
なかった。

会社とは会社の為に存在している。

で、夫。
思いっきり会社員。
毎日帰りも遅く、目も窪み、
毎日くたくたです。
ため息ばかり。
しかも、仕事を持ち帰り、
休みを返上してまで働いている。

平日に子どもと会話する時間も
ほとんどなく、
週末は自分を休めるだけで精一杯。

子どもたちも私も、
つまんないね~。のため息。

それにしても、
よくそんなに会社を信用して
我が身を粉にして働けるな。
と、思ってしまう。

会社との距離感が近すぎる。

自分の人生の軸をしっかり見据える
事をオススメしたい。

どんなに頑張って働いても、
定年には追い出され、それ以前に病気になったりしても、会社はあなたをアッサリ捨てるんだから。

そんなに頑張らないといけないのかしら?

私は、こういうおっさんも知っている。
デスクは趣味のアイテムで囲まれている。
打ち合わせでは、仕事の話は5分。
後は趣味の話を楽しそうにしてくれる。
仕事は問題にならない程度にこなしている。
定時になったら、いなくなる。
急ぎの仕事をお願いすると、
俺、5時になったら帰るからさ~。
色々忙しいんだよ~。うははは。
と断られる。

こういう働き方が、私はステキだなと
思う。
おっさん、いつも楽しそうだったから。
定年で退職したこのおっさんは、
間違いなく、今も楽しく生きていると思う。

うちの夫も、そうならないかな。と思う。
そういう働き方に変えても、
多分、給料は目が飛び出る程、変わらないと
思うんだよね。
でも、人生の幸福度は目が飛び出る程変わると思う。

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