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Photo by
hanadaame
悲しみが消えた
ここ1ヶ月、悲しみが消えてしまった。
休憩もままならない連続的にやってくる度重なる試練に、絶望し、もがき苦しみ、気を緩ませると、うっすら目に涙が湧くなんてことは日常。
要するに、毎日悲しかった。
しかし、そいつは、どこかへ行ってしまった。
でも、私は知っている。
消える訳がない。
あいつがどこかへ行くわけがない。
影を潜めてしまった。と言った方が正しかろう。
あろうことか、あいつはポジティブな感情すらも連れていってしまった。
嬉しい、楽しい。
そんな感情も今の私は感じない。
まるで空っぽ?ロボット?
それが意外にもそんな事は全くない。
生まれてこの方、こんなに楽になった事はなく、むしろ快適だったりする。
感情が湧かないということは、感情の波が随分と減る訳で、まるで穏やかな海でボートマットに寝ころがって昼寝をしているかのような、なんとも幸せな状態だったりする。
逆に今までは、荒れる感情のまま、まるでオホーツク海のカニ漁船だったなと思い返したりする。荒天と揺れが同時に降りかかる。
かなり過酷。
今の私は、カニ漁船を降りてハワイのビーチ沿いの海でまったりしている。
北ではよく頑張ったな。とか言いながら。
しかし、人生経験を積むとは実に尊い。
ビーチには案内板が打ち付けてあり、こう書いてある。
「ここは、海です。海流の流れに注意して下
さい。気を抜かないで下さい。」