遅れてきた親離れ
いつもどこかに怒りと絶望感を感じてきた。
客観的に見て、
今の私の生活は、
どうにもならない程、貧困でもなければ、
どうにもならない程、超不運でもない。
そこそこである。
でも、いつも絶望感と怒りに襲われて悲しくて
幸福感が薄い。
ある日、
食器の洗い物をしいていたら、
脳みそのどこかの蛇口が開いたようで、
ここ数年忘れていた母と祖母からの言葉が流れて出てきた。
あんたが、弟をダメにしたんだ。
あんたと弟が逆だったらよかったのに。
何度も何度も聞いたこの言葉で、
小学生の時から、
わたしは自分を責めまくり続けた。
しかし、
自身の子どもが自閉症スペクトラムと分かった時、
弟もそうだと確信した。
彼は、小さい時から何かと大変な事が多く、
大人になった今もなにかと大変だ。
それは、彼が持って生まれたもので、
兄弟のせいで自閉症スペクトラムにはならない。
弟の困り感に、手を差し伸べず傍観し、
今でも、弟にダメ出し続けているのは
母である。
それをわたしに責任を擦りつけるような物言いは
言語道断。
なんだ、わたしじゃないじゃん。
ウケる〜。
わたしの40年返せぇ〜。
ようやく、弟をダメにしたという良心の呵責から
解放された。
他にも親に言われた事で未だに引きずっていることは
無意識も含めて数知れず。
でも、ほとんどは、信憑性が低い気がしてきた。
子どもの時は、親から一方的に言われてしまうと
それをそのまま脳にインプットしてしまうけど。
大人になったら、
それらの情報は、一旦断捨離して、
幸せを感じる部分だけとっておく。
という作業が必要なのかもしれない。
それが自立するという事なのかもしれない。
ようやく、その作業に取り組めそうだ。
自分の価値観に自信を持って、
脳に焼き付いている不快感を誘う情報は、
怒りもろとも容赦なく捨ててやる!
情報量が多すぎて、長い道のりに
なりそうだけど。。。