『コロナ闘病記②』
抗原検査は案の定陽性だった。看護師の方から電話越しで告げられたが、特に動揺することも無くすんなりと受け入れられた。前日の夜の段階で腹を括ったからだろう。人間は覚悟が決まれば恐怖心が多少減るのかもしれない。例えば、昔の戦国武将や侍たちも、戦の際にはこうして覚悟を決めていたのだろう。ただ、病人が車という狭い空間で何時間も待たなければならないのは正直苦痛であった。
家に帰ってから少しして、熱が39.7度まで上昇した。その時の症状は、頭を鈍器で繰り返し殴られているような感覚の頭痛、足元がふらつき真っすぐ歩けない、倦怠感といった症状があった。
病院で処方された薬は、抗生物質、解熱剤、咳止め、鼻炎の薬、痰切りであった。抗生物質と解熱剤以外は服用をするかしないかは自分で判断していいということだった。私の場合は鼻水が出なかった為、鼻炎の薬は服用しなかった。また、家族全員がコロナ陽性だった為、全員が同じ薬を処方された。