女装小説「めざめ」第5話・メイドになる
「宅急便でーす。」
日曜日。待ちわびた、大きな紙袋が届いた。あえて飾り気がなく、愛想のない包装にしてあるのだろう。メンズ・コスチュームで注文した「メイド服」である。昨日から今日にかけて、注文したあれこれがポツリポツリと届き、これで全部揃ったことになる。発送元の名前はそれと分からないものが使われ、伝票の品名表記も「衣類」としてもらえることはサイトで確認してあった。それでも二日にわたってこれだけ色々と注文したものが、断続的に届くと、配達員に自分の恥ずかしい配達品の中味に気づかれているのでは?と、まともに顔を上げて受け取ることができなかった。
サトシは、セーラー女装で物足りなく感じていたものを、大山の店「ヴィクトリア」での体験を思い出しながら、あれこれ取り寄せてみた。
何といっても、少し長めの「内巻きボブ」のウィッグ。ショートながら、内巻きが女性らしさを演出してくれそうだ。口紅をはじめ、メイク道具も少し。口紅とつけまつげがあるだけで、印象が全然違ってくることは、ヴィクトリアのメイク担当が教えてくれた。ファウンデーショや頬紅も大事だと言われたが、そこまで扱える自信がなかったので、今回はパスした。
そして、アンダースコート。テニス部だったサトシにはなじみ深いもので、いわゆる「見せパン」と言われる、女性部員がテニスウェアの下に、ちらちら見えることを前提にして穿く下着である。部活をやっているときは、すっきりしたデザインのウェアの下からフリルが見え隠れすることが、少しエッチで違和感があると思っていた。こうした経験が、サトシの中に、アンダースコートを女性のシンボルのように刷り込んだのかもしれない。メイド服を選んだ理由のひとつには、アンダースコートを穿いて、映える服ということもあった。だから、メイド服は短すぎるくらいのスカート丈のものをあえて購入した。裾からチラチラ見えてしまうことを狙って、アンスコは、前後5列、たっぷりとフリルがあしらわれたものを注文した。
足元にもこだわった。セクシーなガーターベルトとそれにあわせたストッキングという方法もあったが、アンダースコートとパニエのたっぷりとしたフリル感にあわせて、太腿部分にレースをたっぷりとあしらった、純白のニーソックスを選んだ。
今日は時間の許す限り、サトミとしての時間を楽しむつもりで、何の予定も入れていなかった。
まずは、パンティとアンダースコート。パンティには慣れてきている気がしたが、アンダースコートに両足を通し、お尻とペニクリが、たっぷりのフリルとスベスベした布地に包み込まれると、その新しい興奮に「サトミのペニクリ」はみるみる固くなり、だらしなくカウパー腺液をじわっと滲ませた。
メイド服は、濃紺のサテン生地のワンピースで、レース縁の丸襟に同じレース柄のタイ・リボンが結ばれている。裾丈は超ミニであるため、アンダースコートの上にパニエを重ねて着ると、バレリーナのチュチュのように裾が反りかえって、パニエとアンダースコートのフリルが見えてしまう。腰には純白のレースに縁どられた半円のエプロンをまいて、うしろに大きなリボンを垂らす。ああ、なんて可愛くも恥ずかしいメイド服!その興奮で「サトミのペニクリ」が動くたびに、白いエプロンが震えた。
さらに、慣れないメイクにトライし、ウィッグをつけ、ニーソックスを太腿まで引き上げる。そして、いよいよ仕上げとして、ウィッグの上に、白いレースのカチューシャを付けると、メイド=サトミが完成した。
カチューシャを装着しただけで、サトミのペニクリは痛いくらいに固くなり、濡れぞぼって本当のクリトリスのようになっていた。
「サトミちゃんのペニクリがビチョビチョだね。」大山にそう言われることを想像しながら、サトミはパンティとアンダースコートの中に精液をまきちらしてしまった。