子供のころから欲しかった「36色 色鉛筆」を買ってみた話
ずっと、たくさんの色が揃った色鉛筆が欲しかった。
小さい頃から絵を描くことが好きだった私が、初めて手にしたのは12色セットの色鉛筆。当時の私にとっては嬉しくて、一色ずつ大切に使っていたのを覚えている。けれど、いつかもっとたくさんの色を持ってみたい、というちょっとした夢があった。
大学生になった今、たまたま手書きの絵を描く機会があり、ふと「色鉛筆を買っようかな」と思い立った。そして、ついに思い切って32色の色鉛筆セットを購入!憧れの色とりどりの世界が手に入ったのだ。
パッケージを開け色鉛筆を一本ずつ取り出してみると、まるで子供のころに戻ったような懐かしい気持ちになった。12色のころには見たことのなかった色がたくさん揃っていて、その豊かなグラデーションが私の目を引く。12色の世界では想像もできなかった、この彩りの多さがたまらない。
色鉛筆を手にしたのだから、まずは準備が大事!私はカッターで一本ずつ丁寧に削ることにした。市販のシャープナーも便利だけれど、カッターで削ると色鉛筆の芯がよりしっかりとした鋭さになって、なんだか手作り感が増す気がする。少しめんどくさいけど、私はこの瞬間がとても気持ちいい。
削り終えた32色の色鉛筆を見ていると、「何を描こうかな?」というわくわくした気持ちでいっぱいになる。色鉛筆を買った目的である手書きの絵に取り掛かり前に、風景や植物、ちょっとしたキャラクターなど、いろんなものを書いてみたくなる。32色もあれば、色彩の組み合わせも無限大。描き出した瞬間に、色鉛筆が織りなす物語がキャンバスに広がっていくようで、まるで自分の中の小さな世界が少しずつ本物になっていくみたい。
こうして32色の色鉛筆を手に入れて、私は少し大人になった気分に浸ってた。あの頃は自力では叶えられない夢だったものが、遂に自分の手で実現できた事に、少し感動してしまう。大人になって、バイトをして、当たり前にできることが広がる事で、私はもっと多くの夢を叶えられる気がしてくる。
色とりどりの世界が広がる色鉛筆たちとともに、これからも自分の夢や目標を実現していくのが楽しみで仕方ない。