【再発】膣カンジダを内服薬で治療した話
こんにちは!ぴやちゃんです。
前回、子宮頸がん検診に関する記事を作成してTwitterで告知したところ、思っていた以上のスピードで在英の(特にYMSの)女性達からいいねをいただきました。多くの方がこのnoteを見てくれたようで、嬉しいです。ありがとうございます。
今回は、イギリスで膣カンジダを治療した時のことを書いてみます。(以下カンジダと記載します)
初めてカンジダの内服薬を購入して無事に治りました、っちゅう話です。
▶︎前回の記事:【NHS】イギリスのGPで子宮頸がん検診を受けてきた
実は数ヶ月前、少し体調がよろしくなかった時にカンジダが再発しました。今日はその時に行った治療も含め、カンジダの再発とその対処について簡単に紹介します◎
と、その前に、ここからの記事は“一度膣カンジダに罹ったことがある“方に向けての記事になります。
▶︎まずはこちらをチェック
症状
代表的な症状には、『おりものがカッテージチーズのように白くてポソポソしている』『外陰部周囲や膣の中が痒い』。他にも、『外陰部が赤い・発疹がある』『排尿時の痛み』『性交痛(SEXの時痛みを感じる)』などがあります。
原因
皮膚、口の中、消化管、膣の中に常にいる菌(常在菌)であるカンジダが増えすぎることで引き起こされます。
具体的には、
・風邪や疲労、ストレスや睡眠不足による免疫力の低下
・ホルモンの変化(特に生理前)
・抗生物質の服用中
・妊娠
・HIVウイルス感染
・糖尿病
などがありますが、上の3つの理由が多くの方々に当てはまるのではないでしょうか。特に意識はしていなくとも、慣れない土地での生活は生活の乱れやストレスの原因となるかもしれません。また、Covid-19が世界的に流行している時期でもあり、寒暖の差が激しいロンドンは普通に生活していても風邪を引きやすい環境でもあり、体調不良からカンジダを誘発しやすいとも言えるかもしれません。
上記の症状や原因が当てはまっているけど、「カンジダ?初めて聞いたな‥」という方へ。
初めて上記のような症状が出て、これがカンジダなのかよく分からない場合は確定診断のために受診が必要です。なぜならカンジダではなく、別の性感染症に罹っていたり、その他の原因があるかもしれないからです。病院で行う診察では、原因の特定のほか、膣内洗浄や治療薬の投薬、治療の進め方についての指導や説明があります。
上記症状があり、過去にカンジダに罹ったことがない場合は必ずGPの診察を受けましょう。
カンジダ、再発したかな‥?
そう思うタイミングやシチュエーションは様々かもしれません。過去に数回起こったことがある人は“あ、これはもしや‥“と気付く瞬間がありますよね。
私の場合は、生理前に外陰部に違和感があって、「あ〜〜・・・もしかしてこれは‥きたな‥」と思いました。陰部の外、下着に付くおりものの見た目は普段と変わりがなかったのですが、自分で内診して膣口付近のおりものを観察。確信に変わりました。(セルフチェック項目も確認)
ポイント
◎以前と同じ症状がある場合、セルフチェックでカンジダの可能性が高い方は、カンジダの再発治療薬を購入することが出来ます。
◎自己判断は難しい、カンジダによる感染症ではない可能性がある、他の基礎疾病が潜んでいる可能性があるなどの理由がある方は、必ず医師の診断を受けてください。
◎カンジダのセルフチェックは「膣カンジダ セルフチェック」などで検索をかければ日本の各製薬会社さんが項目シートを提供しているので、参考にしてみてください。
▶︎何度も伝えますが、自己判断が難しい場合は迷わず受診しましょう。
近くのPharmacyで薬を購入する。
私は最寄りのBootsのPharmacy受付で薬剤を購入しました。あまり周りに人がいない環境、かつ女性スタッフが対応してくれそうな場所やシチュエーションを選びました。その方がなんとなく相談しやすい気がしたからです。
相談したところ、提示されたのは“1回分の内服薬“でした。日本にも存在しますが、私にとって馴染みがあるのは“指定された回数の錠剤を1日1回膣に挿入する”というものだったので、驚き。一応、膣錠剤もあるのか確認したところ、「ある」とのことでしたが、「こっち(内服薬)の方が簡単じゃない?」と言われました。そりゃそうだ。と言うわけで、初めてカンジダに対する治療として内服(お薬を飲む)することになりました。
ポイント
◎「膣カンジダ」英語でなんと言う?
そのまま「Vaginal Candida」でも通じると思いますが、「Thrush」の方がメジャーかも。かつ言いやすい。過去に罹ったことがある方しか薬局での薬剤購入はできませんので 「膣カンジダの薬が欲しいこと」「過去に罹ったことがあること」「症状」を伝えることができると、話が早い気がします。
カンジダ:(Vaginal) Candida, Thrush
おりもの:(Vaginal) Discharge
痒みがある:場所 + be + itcy
かゆい:場所 + itch
例) Excuse me, I’d like to take some medicine for thrush. I’ve had same symptoms in the past, and I think I have some thrush ( : candida ) symptoms.(症状をこの後伝えてもよい)
◎治療薬は抗真菌薬。経口薬と膣錠がある
日本で主に使われているのは膣錠。6回分を毎日1錠ずつ膣に挿入するものがほとんどです。(調べるとロート製薬さんが1回のみの膣錠を販売していました。)他にも外陰部の痒みや赤みに対して抗真菌薬の塗り薬を使うこともあります。◎経口薬のメリット
膣錠だと、大きめのお薬を膣内の正しい位置に挿入しなければなりません。正しく挿れられなかった場合、効果を発揮しきれないままおりものと一緒に出てしまうことも。1回挿れきりの膣錠もありますが、6日間続けて挿入しなければならない膣錠の場合、毎日正しい位置に挿入できているかも不安だし、何よりうっかり忘れてしまいそう。
さらに膣錠での治療中に生理が来てしまうと経血とともに薬剤が流れ出てしまう可能性があります。その際は一度中断し、治癒等の確認のために医師の診察を受ける必要があります。
経口薬は一度お薬を飲むだけ。生理中も関係なく治療が行えます。また膣錠のように陰部に触れる必要がないので、手が汚れる心配もありません。
内服した後は‥
私がBootsで購入した内服薬はこちら▼
内服した後は?
内服は1回のみですが、1日で治癒するわけではなく、約1週間かけて治癒していきます。つまり1週間後に再度評価する必要があります。こんなときは受診を
内服後1週間たっても症状が改善されない場合や、症状が改善した後も3か月以内に再発した場合(3ヶ月に1回のペースでカンジダを発症する場合)は、別の病気が隠れていたり、より強力なカンジダ治療が必要な場合があります。
月経が終わった後は一時的に症状が緩和することもあるため、「自然治癒したかな?」と思いがちですが、次の月経前に再度症状が発症する場合があります。繰り返すカンジダを治療せずにそのまま放置しておくとカンジダ菌が全身の血流中や深部組織に入りこみ、全身性カンジダ症を発症することもあります。必ず受診しましょう。
再発予防のためには‥
カンジダの原因となるものを取り除く
簡単に言えば、カンジダの原因となるものを除去していくことが大切です。
カンジダ菌は免疫力が低下すると増殖しやすくなります。
また、カンジダの原因菌は湿度のある温かい環境で増殖しやすいです。ナプキンやおりものシートをこまめに取り替える、下着の素材を蒸れにくいものにする、バスタイム中に陰部を洗うなどして、清潔に保ちましょう。陰部の洗い方
石鹸等での洗いすぎも良くないですよ。泡で優しく、汚れが溜まりやすい陰唇(ひだの部分)をきちんとめくって洗いましょう。また、膣内の自己洗浄は必要がありません。“触るのは外陰部のみ、泡立てて、優しく丁寧に“でお願いします治療は最後まで
カンジダ治療においては、自己判断で投薬を中止したり、むやみに市販薬を使用することもカンジダ症が治らない原因になるのでNo!です。頻回に発症する場合は、一度きちんと受診しましょう。性交渉は?
稀にパートナーに感染することもあります。また、パートナーとお互いに移し合ういわゆる「ピンポン感染」を繰り返すことも。カンジダが治るまで性交渉は控えましょう。
(カンジダ発症の自覚がなくても「性交痛」で気づく場合もあります)
いかがだったでしょうか?
海外生活の中で婦人科系の悩みが出来たら結構不安じゃないですか?
インフルや風邪、怪我とかと違って、センシティブな内容でもあるので、オープンに他の人に話したり、他の人から聞いたりしにくいですよね。
記事内でもお伝えしましたが、カンジダ自体は性感染症ではなく、“いつもいる菌が増えすぎた”ことによって起こるもので、ストレスや体調不良によって簡単に発症しうるものです。
また、以前発症したことがある人は、イギリスの薬局でもお薬を購入することができます。
今回、私自身初めて内服薬を選んだのですが、お薬を一度飲むだけで良いので身体的な負担もほとんどなく、これはいいなあ!と思いました。
健康体であることが第一ですが、購入の仕方もわかったことだし、これで再度カンジダになったとしても怖くないなーと思いました。絶対になりたくないけど!
というわけで今日の記事はここまで!
少しでも何かの参考になったら幸いです◎
次回の更新がいつになるか不明ですが、
性病検査を受けた話を執筆中です🖋!
ではまた次の記事でお会いしましょう♪ぴやちゃんでした〜
合わせてこちらの記事もどうぞ▶︎
◎参考