別にめっちゃ仲良しってわけではなかったけれど
九州に来ると父親の気配を感じる。
父は九州の対馬出身で、20歳の時に東京に出てきたとか言ってた気がする。
だから私のルーツは半分九州なので、ご飯とか雰囲気とか結構好き
特にしょうゆと出汁は東京より九州の方が好き
昨日から博多にきており、今日は急遽長崎駅の近くのゲストハウスに泊まっている。
ふと「父は長崎にきたことはあったのだろうか?」と思った
対馬という島はほぼ佐賀の上、韓国のすぐ側に位置している島で、博多発着の船を利用する人が多いらしい。
なので父の第二のルーツは博多という話はよく聞いていた。
ただ県的には長崎県に区分されているので、対馬と長崎の距離感?関わり方はどうなんだろうか?と思った次第なのでした。
まあ、もう父は5年前に他界したのでもう確認する方法がないんだけどね
*
人は慣れるもので、別に故人を思って毎日泣くとかもしない
事実としてそこにある、というだけ
父を亡くしたからといって別に人生が大きく変わったわけでもない
変わったことといえば、父のことを人に話す時は自然と言葉が過去形になるくらい
「結構似てた」
「野球が好きだった」
「九州出身だった」
とか。これは意図せずめっちゃ自然に変わる。
*
父について考える
長崎は来たことあったのだろうか
明日五島列島に行くといったら喜ぶのだろうか、それとも対馬にいっておじいちゃん孝行しろとかいうのだろうか
もしくは長崎に来たことがあって、たいして美味しくないお店をいかにもすごい店のように紹介してくるのだろうか(盛りグセがすごかった)
ここ長崎の坂だらけの歩きにくさを知ってるのだろうか
長崎駅の周辺には見たことない鳥がいた
東京より陽が長くて暗くなるのが遅くて嬉しい
飯はうまい、宿も良かった
路面電車が通る街は車の運転しづらそうだね
こっちの訛った言葉はなんとなくだけどほとんどわかるよ
なんにせよもう聞くことも伝えることもできないのだけれど
別にめっちゃ仲良しってわけでもなかったけれど
もうちょいちゃんと話を聞いたり、私の感じたことを話すとかしておけばよかったかもな、と思う日もある
しっかりと思い出す日はちょっと寂しいって気持ちになるね
特にオチはない日記
~fin~
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