【福島 浜通りの記憶】 処理水の海洋放出
情熱クラブの大杉遥です。
この記事では、私が福島県 浜通りで体験したこと、考えたことをお届けします。
2023年8月24日 13時頃、福島第一原子力発電所に貯められている『処理水』が海に放出されました。
事故で発生した燃料デブリに触れた水(冷却水や地下水)を浄化処理した水(処理水)は、海水で薄められてから、海に放出されます。
↓処理水とは何か?については、こちらの記事に簡単にまとめてみました。
この日、私は現地にいきました。
海には、普段は見かけない報道陣が沢山いました。
日本だけでなく、海外のメディアもカメラを構えています。
報道陣を横目にしながら、これだけのメディアが同じ場所で同じ出来事を記録しても、伝えられる内容は限られているんだろうなと考えていました。
最初は様子を見るだけと思いましたが、今、伝えるべきことがあるような気がして、初めて配信をしました。
伝えたいと思ったのは、以下の4つです。
• 「現地」にある気持ちは、賛成・反対だけでは語れないこと
• 「賛成」と「反対」の意見の中にも多様な価値観があること
• 不安な気持ちは持っていいこと
• 信頼できる専門家を見つけて、それを踏まえて自分のものさしをつくって考えてほしいこと
『関係者の理解なしにいかなる処分も行わない』
この約束を前に、賛成・反対の議論が続き、世間のメディアは「風評被害の懸念」に揺れています。
各方面の議論の中に、誰かの『思惑』があっても、『科学的安全性』だけで凝り固まっていても、現地には、いつも2つの気持ちがあるように見えています。
それは、『安全に廃炉を進め、復興を願う気持ち』と『目にみえない放射線に苦労し、傷つき、それでも前を見てきた人の気持ち』です。
どちらも大切にしたい気持ちですが、共存するためには境界線を広げる工夫が必要です。
工夫とは、人の心を知り受け止めることだと考えています。
沢山の心に触れてから、「自分はどうしたいか?」を考えてほしいなと思います。
海に処理水を放出しても、いつもの緑色の海に変化はありません。
明日変化が起きるかもしれないし、30年後に振り返ってみて変化を悟るのかもしれません。
この先どうなるのかわからないことが多いですが、話題と共に心の情報も一緒に伝えられる人になろうと思った一日でした。
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