孤独を尊重すること【大森靖子】
大森靖子さんのエッセイ「超歌手」の中で『孤独力』という言葉をみつけました。
孤独というと、ひとりで寂しいマイナスな印象があり「孤独を消したい」と感じてしまうことがほとんどです。
ですが、それとは少し異なる『孤独』の考え方がありました。
エッセイでは『孤独は財産だと感じている』と語られています。
・孤独は自由になることである。それは、あたりまえなことに「違和感」を抱くことでもあり、他者と孤独の相互理解を経て新しいものが生まれていく。
・周囲から断絶した中で、誰からも理解されないことを捨てずに抱えていられることが『個の尊重』ではないか。
・孤独を消してくれる人よりも、愛してくれる人を探すべきだ。『孤独』を愛してくれる人に出会うまで大切に育てること。
孤独力は「違和感を表現する能力」かもしれません。
そして、『孤独』を表現できる社会づくりも課題だと思います。
『孤独』と叫ぶ人は、すぐに「陰キャ」のレッテルが張られます。
「なぜ孤独なのか」
その理由に含まれる夢に触れ、拾うことに意味があるのではないでしょうか。
みんなが『孤独力』を身につけたら創造性に溢れた優しい世界に近づくかもしれません。
北関東エリア 大杉 遥