ドタバタのミナイカシの畑
“ミナイカシ”のメンバーは超個性派揃いだ。
別に変わった人を募った訳でも無いのに、
断言するけど、ウルトラ不思議なメンバーしか居ない。
『ミナイカシ』は3団体で組織されている
有限責任協同組合なのであるが、本当に不思議な縁としか思えない者同士が、よくぞ揃いも揃ったりなのだ…。
大体、代表の堀ちゃんだけでさえ、かなりのインパクトがある。
『NPO法人スマイルリング』
若かりし頃、暴走族の総長、少年院、入れ墨、ヤ◯ザに刑務所…
ここでは書ききれないほどの悪い事を散々やり尽くした堀ちゃんは、何の因果か、現在は児童養護施設や少年院出身の青年達の支援に命を燃やしている。
以前の投稿に詳しく書いてしまったので、ここでは省くが、NPO法人スマイルリングは、どこまでも、堀ちゃんの真っ直ぐな想いに貫かれているのだ。
ただ、この堀ちゃんはとても面白くて、付き合えば付き合うほどに、いわゆる“普通”の枠の中には納まりきれない人間味がある。
私などは、青年支援はさることながら、正直半分はこの堀ちゃんの、他では決して聴けないような面白話と、陽気な笑い声を聴くのが楽しみで一緒に居るようなもんなのだ。
思い立ったら即実行。
情に熱く義理人情に熱い男、堀ちゃんである。
『TASUKI合同会社』
山内一成代表
十勝管内の畑作農家と、全国の大学生をつないで、「農業インターンシップ」を行っている人である。
“ミナイカシの頭脳”とでもいおうか、冷静沈着で、直ぐに本題から大きくはみ出し、気付けば空想、妄想ワールドにワーワー暴走しがちな私達メンバーを、『ハイ…それでは…』と、現実世界に引き戻してくれる、無くてはならないリーダーシップの持ち主である。
温厚で思慮深く、見た目優しいイメージのカズナリさんではあるが、私はこのカズナリさんの中に、とっても強い負けん気とか、激しい熱情を感じていて、一度こうと決めたらテコでも動かないんじゃ無いかしら…と、密かに思っているのである。
ともあれ、カズナリさんが居なければ、あちこちの惑星から集ってきたようなメンバーの収集は付かないし、まともな計画も立てられないのだ。そんな頼りになる、ミナイカシの要、カズナリさんなのである。
『とかちフレンドシップ』
山田大介代表
十勝に来る、外国人技能実習生、留学生、外国人就労者などを対象に、ネットワーク作りや、地域住民との交流の場を作ることで、在日外国人が、十勝で安心して生活できる環境づくりに取り組んでいる。
山田さんは“閃きの人”そしてやっぱり行動の人だ。
人懐こい、大きくて綺麗な目をクリクリと光らせ、真っ直ぐな瞳を向けて、真っ直ぐな想いを語ってくれる純粋さ。
上の2人にも言える事だが、頭の良い人だなぁと思う。それに加えて創造力のある人。
初めて、まともにミナイカシのメンバーで集まって、話し合いをした時の事が忘れられない。
“ミナイカシをどんな団体にしていくのか…”というような内容だったと思う。
突如、山田さんが、良く響く声でこう言った。
『僕は、十勝ダイバーシティを作りたい!』
性別も人種も肌の色も国籍も、
政治も宗教もイデオロギーも、
どんな過去や立場も、
全ての差異を超えて、誰もが生き生きと暮らす事が出来る場所。
十勝にそんなダイバーシティを作りたい…!
その頃、ほとんどまだ農業をする事に及び腰で、『私はなんでここに居るんだろう…』なんて思っていた私が、思わずテーブルを叩いて
『それだっ!!』とテーブルを叩いてしまった。
飄々とした、それでいて声に力のある人、
山田さんである。
さて、ミナイカシには女性メンバーが、私を含めて2人いる。
超個性派揃いのメンバーの中でも、多分群を抜いて個性的なのが、山内カズナリさんの奥さんである
山内小百合さん
さーやんである。
彼女は元々、北海道恐怖症だったらしい。
温暖な所で生まれ育った彼女にとっては、この北海道の中でも寒さ厳しい十勝で暮らす事は、恐怖でしか無かったようだ。
しかしそんな彼女も、天性の人懐こさや、好奇心の旺盛さがダダ漏れで。
心はとても繊細。
人に優しく、思いやりがある。
そしてやっぱり“変わってる”
一緒にいて面白く、裏表の無い彼女との時間は心地よく、私の癒しでもある。
あんなに怖かった十勝を、さーやんは今年の夏、どれだけ走り回った事だろう。
ミナイカシの切り込み隊長
さーやんである。
こんな仲間達と、今年運命の出会いを果たして、ワーワー畑仕事をしてきた。
私はどれだけ幸せか。
生まれて初めて軍手焼けをしたり、
あり得ないぐらいの筋肉痛になったり、
泥だらけになって
熱中症になって
皆んなでラーメンを食べて
ニンニクを植えた。
ここに来る人皆んなが、幸せになりますように。
次は、とんでもなくファンキーな自然農法の
師匠について、語りたい。
#自然農法 #ミナイカシ#十勝#農業