時折思うこと
卒倒しそうになる。
時折。
満員電車
コロナが明けて街に溢れかえる人々の数、想念
自分という生き物そのもの
善意
悪意
真実
嘘
恋愛感情にまつわるもの
親への義理
そういう、日々平然とそこいらにあるものに。
そして、
いつもなら飲み込む言葉を言いそうになる。
腑抜けみたいな人間が何でこんなにも沢山存在してるんだ?
要らないだろ。と。
でもその要らない人間の1人が自分であることに、また卒倒しそうになるのだ。
不要で、無駄で、クラクラする。
そのまま倒れてしまいたい。
それでも私は倒れずに、人の壁のようになった都心の階段を登る。駅のホームから出るために。その道しかないからだ。
平然として。平静を装って。
装っているうちにどんな気持ちが渦巻いていたかも忘れていく。
また、
時折卒倒しそうになるその日まで。