V字回復の経営 改革を成功に導くための要諦50

要諦1 改革チームの人選は、改革の成功・失敗に決定的な影響を及ぼす
要諦2 組織カルチャーの変化は、必ず組織内で起きる「事件」を触媒にして進展する。
要諦3 改革シナリオを検討する初めの段階では選択肢を規制しない。
要諦4 人間も組織も「カオスの縁」に立たされたときに、新しい変化への適応がもっとも早く進む。
要諦5 改革リーダーは、初めからある程度「最悪のシナリオ」を計算しておく
要諦6 経営行動は、厳しい「現実直視」と問題を「自分で扱える」大きさに分解することから始まる
要諦7 停滞している状況をその会社の「社内常識」で分類しても、抜本的解決の糸口は見えない
要諦8 解決策を探し出すには、社員が共有すべきコンセプト・理論・ツールをトップが示さなければならない。
要諦9 「創って、作って、売る」をスピードよく回すことが顧客満足の本質
要諦10 仮説検証の手法をうまく使えば、分析やシナリオ作りの時間を大幅に短縮することができる。
要諦11 「組織の再構築」と「戦略の見直し」はワンセットで検討することが不可欠
要諦12 セオリーや原則論を外部から学んで初めて、ようやく内部の問題が見えてくる。
要諦13 事業活性化には、商売の基本サイクルを貫く「5つの連鎖」の抜本的改善が必要
要諦14 「強烈な反省論」は「改革シナリオ」の出発点であり、裏腹の関係にある。
要諦15 スピードに関する組織カルチャーを最初にリセットしないと勝利の方程式は動き出さない
要諦16 改革リーダーは、社員を厳しい現実直視に追い込み、そこからのジャンプを考えさせる
要諦17 改革シナリオ作りでは、あらゆる選択肢についてオープンに考える権限を与える
要諦18 改革シナリオ発表前に起きる小さな出来事は、よほどのものでない限り相手にしない
要諦19 前向きに進もうとしている人々を守るのは改革リーダーの最大の責務である。
要諦20 事業再生の道がない「悪性の赤字」は、恥も外聞もなく早期に撤収すべきである。
要諦21 計画を組む者と、それを実行する者は同じでなければならない。
要諦22 改革先導者は「覚悟」を決め、それを人生の貴重なチャンスととらえ、ひたすら足を前に出す。
要諦23 人々に「強烈な反省論」を迫るには、徹底的な事実・データに基づく追い込みが不可欠
要諦24 特定の個人や部署を責めずに、古いシステムの問題点をクールに指摘し続ける
要諦25 戦略マップでトップの考えを幹部に徹底する。マトリックスにするのが効果的。
要諦26 基本に忠実な組織を「愚直」に作っていけば、会社は原意になる。
要諦27 営業マンの頭の中をいつもスッキリさせておく。彼らの心理的集中を確保することに留意する。
要諦28 戦略の内容よりも、トップによるしつこいフォローのほうが大きな影響を与えることが多い
要諦29 戦略指針を与えても、その実行をモニターするシステムがなければ戦略は「骨抜き」になる。
要諦30 改革が「人減らし」だと受け取られてしまうと、改革に対して社員は防御的になる。
要諦31 改革シナリオのプレゼンテーションは、聞き手の表情が分かる少人数を相手に行う。
要諦32 「強烈な反省論」と「解決案」は抱き合わせで発表するのが常道。
要諦33 改革シナリオ発表後に意図的な反対運動が現れたら、改革の修羅場に突入する可能性がある。
要諦34 いったん改革をスタートさせたら、改革者は徹底的に意志を貫徹する。
要諦35 「気骨の人事」なくして、改革の仕掛けは人々を熱く動かすところまで行けない。
要諦36 「気骨の人事」の実現は、企業トップがその改革に本気かどうかの踏み絵になる。
要諦37 強い経営者的人材プールを社内で作るには、組織内部の競争原理を抜本的に高める必要がある。
要諦38 一般に経営改革では、「突撃しない古参兵」よりも、今は能力不足だが潜在性の高い「元気者」を投入すべきである。
要諦39 力量に不安のある人材を投入しすぎると、改革のリスク総量は初めから限界を超える可能性がある。
要諦40 「危ない橋」の中央で迫ってくる不安には、「打つべき手はすべて打った」と腹をくくって自分を支えるしかない。
要諦41 組織や戦略の矛盾が解決されずに順送りされると、営業と顧客の接点にしわ寄せが現れてくる。
要諦42 改革1年目に現れる劇的な成果の半分以上は、社員の「やる気」の高まりによるものが多い。
要諦43 社員の「やる気」の高まりによる効果が出ている間に、「仕組みによる強さ」の構築を急ぐ
要諦44 社員の「頑張り」は、「仕組みによる強さ」のストーリーが明確な場合に生まれてくる。
要諦45 早期の成功は、改革抵抗者の猜疑心を解きほぐす最大の武器になる。
要諦46 改革を始めた後は、新しいことを手がけるたびに新手法(具体的ツール)を埋め込んでいく。
要諦47 突出した改革テーマに絞り込んで、ボトムまで一気に鋭く切り込む。リスクを限定する。
要諦48 早期の成功が出たら皆で目一杯祝う。飲み屋のツケはあとで何とかする。
要諦49 沈滞企業では競争の悔しさや痛みを感じる機会が少ない。元気な組織は感情の起伏が激しい。
要諦50 改革や新戦略を得意になってマスコミに喋りすぎない。よけいなことは言わない。




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