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50年前の『お金の大学』❓邱永漢『新ゼイキン報告』を読む 14日目

豊かな国ほど税金の負担が重くなるのが現代

たとえ王様のいる国でも、税金をとり立てる割合は人民の代表によって多数決できめるようになった。それならば、税金は少なくなりそうなものであるが、人民の力が大きくなるにつれて、税金が重くなってくるから奇妙である。貧乏な国ほど所得税が高そうなものだが、事実はその逆になっているのである。
 その理由を次のように説明することができる。
 (一)先進国ほど「福祉国家」の考え方が支配し、景気振興から養老年金に至るまで、国家はますます金のかかるものになっている。

邱永漢『新ゼイキン報告』(昭和48年発行)

 

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